モノは、何を売るかではなく誰が売るか
(この記事の最終更新日は2020年8月5日です。)
買い手側は性能よりも誰が売っているかを重視している
大人気ユーチューバーであるヒカキンは登録者数862万人(2020年8月時点)という驚異の数を誇り、ひとたびヒカキンが商品紹介をすると、その商品は大きな話題を呼びます。
2019年にヒカキンが紹介したセブンイレブンのポテチは一躍大人気商品とり、どの店舗に行っても在庫切れという状態になりました。
また、ドラマで女優が着ていた服が人気を呼び、通販サイトの同じ商品が一瞬で在庫切れになるということも多々あります。
それ以外では、史上最年少で将棋タイトルを獲得した藤井聡太棋聖が対局で着用していたマスクは、かつてない人気を呼び、1日8000件の注文が入るまでになりました。
私自身、ヒカキンが紹介したポテチは非常に気になって以前購入したことがありますが、確かに美味しいのですが、そこまでダントツで他のポテチより美味しいかと言われると悩ましいものです。
ドラマで女優が着ていた服だって、もっと安くて似ているものもたくさんあるでしょう。
藤井聡太棋聖が着用していたマスクだって、性能、見た目が他よりダントツで優れているわけではないはずです。
高い技術力を誇るこの日本で、味、見た目、性能といった商品自体の質を武器にするのは難しくなってきています。
どの商品も素晴らしく、メイドインジャパン製品の質に疑問を抱く人は少ないです。
しかし、
・高画質4Kテレビ
・ワイヤレスイヤホン
・メガネ
・自動車
・靴
などの様々な商品を例に挙げたとして、これらの商品の違いは素人目にはほとんど思い浮かびません。
高画質4Kテレビで言うと、細かい点を挙げれば彩度や視野角などの違いがあるのかもしれませんが、どのメーカーもほとんど差がないように思えます。
イヤホンやメガネ、自動車、靴だって、見た目以外の違いを挙げろと言われて思い浮かぶことはそれほど多くないでしょう。
素人目に見て性能の差があまりないとなると、購入の決め手はどこになるのでしょうか。
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