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突然、いなくなったお隣さん

出張から5日ぶりに自宅のアパートに帰宅。

車を駐車場に停めようとした時に、お隣さんのカーテンがなくなっていた。

僕が出張の間に、引っ越しをしていた。

何故か、わからない寂しさを感じてしまい、ハンドルをも握る手とアクセルを踏む足が、30秒ほど固まってしまった。

衝撃を受けるほど、お隣さんと関係性はあったのか?というと、全くそんなことはない。

お隣さんは、20代なかばの女性。で、住み始めて3年ぐらい前から住み始めた。
これまで駐車場ですれ違ったり、彼女が玄関前でタバコを吸っているところを5〜6回ぐらい遭遇していぐらい。

身長は160㎝ぐらいで、遭遇したのが夜ばかりで顔はあんまり覚えていない。

引っ越してきた当初は、よくお友達を大人数連れきては、遊びまくってみたみたいで、
壁越しやベランダから、多数の男女の声がよく聞こえてきた。

僕は、一人暮らしを始めて、そんな大人数を家に入れたことがない。圧倒的に友達が少ないので。

騒音を聞かされる度に、イラつきながらジェラシー。友達を家に連れてくるのが、一人暮らしの楽しみでもあるのに、僕はあんまり経験がない。

さらに、彼女は彼氏がいるようで、営みを頻繁におこない、喘ぎ声が強制的に聞かさられることもあった。激しく興奮させられた。聞くだけのAVみたいだった。

想像力の膨らみがハンパではなかった。時にゆるい感じで、時には恥しい感じで、緩急をつけて喘いでくる。

俺が喘ぎ声を聞いていることを知り、興奮させるために喘いでいるのではないのだろうか?と思うぐらい、パフォーマンス性を感じる喘ぎだった。

彼女の外見から感じられるイメージとは、正反対だったので、余計に興奮させられたのかもしれない。

壁の向こう側は愛と快楽の世界で、僕がいる部屋は孤独と絶望の世界。
同じアパートでも、部屋の数だけ世界があることを教えられた。

人生で初めての女性のお隣さん。

エロい展開を意識しないわけがない。

彼女が玄関前でタバコ吸っている時に、何度か声をかけようなうかなと思ったことはある。挨拶から始まり、たわいもない雑談をして、実は少し寂しくて…となり、どちらかの部屋でお酒を飲みながら、夜を過ごす。

みたいな、ことができればなぁと思ったりもしていた。行動はしなかったが。

挨拶を何度か交わしただけで、顔をもわからず、名前も知らない、話したこともないので、暮らしに困ることはないんだけど、それでも約3年間、隣に住んでいた人が、突然いなくなるのいは寂しい。

引っ越しというのは、新しい人生のフェーズに入るということ。

これから、彼氏と同棲するのか?仕事のために住まいを変えるのか?実家に変えるのか?わからないが、勝手にお隣さんを応援している。

俺は、今のアパートに住み始めて約6年ぐらい。

駐車場の車の入れ替わりを見る限り、俺が一番長く住んでいる気がする。

まぁ引っ越しすることがいいことではないが、いつまでここ住み続けるのだろうか?前向きにこの部屋を出ることができるのだろうか?

先の暮らしが思いやられる。


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