野生のものは滅多に見られないのでラッキーだった4月の筑波実験植物園
はい。今回も一番乗り!
いつも開園9時に到着してます。朝の筑波実験植物園。ま、一番に入ってもキャラクターが出迎えてハグしてくれるわけでも、スタッフがハイタッチしてくれるわけでもないのですが、仕事の合間を縫って行う自然観察なのでサッと来て、サッと帰る。1日じっくり滞在するなんて贅沢できたらいいんですけどね。ボクの自然観察は案外せわしないんです。
こんな花、野生に咲いてたら腰抜かす
園内の見どころは植物園のスタッフさんが作ってくれた「みどころ植物」の用紙を入り口でいただきます。逆にこれがないと広い園内で何を見たらいいか、わかりません。この週の第1位がこちらのクマガイソウとヤマシャクヤクでした。
クマガイソウはタラコくちびるのような花で、どうしてこうなったのか不思議でしょうがないです。ボクは山には行かないので、これらの花が野生化に咲いているのは見たことがありませんが、これがいきなり登山道に現れたら腰抜かすでしょうね〜。
そしてシャクヤクは女性を褒める言葉の「立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿はユリの花」のシャクヤクです。かなりボリュームのある花なので、見ると一瞬ひるみます。作り物か?と思うくらいのしっかりした造り。これも山の中に突然現れたら2度見か3度見しそうです。
名前がかわいいクリンソウ
水辺にはクリンソウという花が咲いていました。名前がかわいい。クリンクリンしてそう。
どの辺がクリンなのかな?とこの花を見ても、どこにもクリンとした丸っこいカールがありません。ノークリン。こんな時は「みどころ植物」をチェック!
なるほど。クリンは九輪。五重塔とかの屋根の上に立っている装飾のことを九輪と呼ぶそうで、それに似ているかららしい。意外とお堅いお名前でした。
こちらも野生種のわりに鮮やかな花の色。日本にもこんなビビットな花があったのね。
クマガイソウのユニークな形、シャクヤクのボリューム、クリンソウの鮮やかさ。今日は3回目の驚き。
虫たちも動き始めた
久しぶりにトンボを見ました。シオヤトンボ。春の初め頃から活動し始める種だそうです。
オオスズメバチもいましたね。最大クラスのハチ。時期的に女王でしょう圧巻の貫禄。これも野生下で出会ってたらどこかに仲間を引き連れていそうで怖くて仕方ありません。
あと、アマガエルも森の中で発見しました。カエルというと水辺にいそうなイメージだけどアマガエルは陸上のほうが好き。ほら家の玄関や壁にもへばりついてませんか?森の中でも、よく幹の窪みや、樹名板の上にいるのを見かけます。
あとカナヘビもガサゴソと音を立てながら歩いていました。
いよいよ暖かくなって、彼らの活動もはじまりました!
いきなり取り扱い枠が狭くなった鳥たち
冬の間のイラストマップでは主役を張っていた鳥たちですが、今回もこんな小さく紹介です。ごめんなさいね。ちゃんとあなたたちの声は聞こえてましたよ。ウグイスに、シジュウカラ。そしてオオタカもいましたね。声だけの確認ですけど。
鳥も大好きなんですが、緑が茂ってくると急激に目視できる確率が下がるんです。特にちっちゃい鳥は。なので、このように枠が小さくなっちゃうんですよ。それに花は来週には散ってなくなってるから、なおさら扱いが変わってきちゃうんです…。
遠くの山より近くの植物園
山野草は野生下のものに出会うことこそ「本物」なんでしょうけど、ボクはまだその本物体験の境地には達していなくて、できれば普通の生活リズムは崩したくない。普通の暮らしを送りながら多様な動植物に出会いたい。だから植物園が好都合。さっきまで家でテレビを見ていたのに、1時間後には本来なら山奥で見るような植物に出会えている。クマガイソウとヤマシャクヤクと、クリンソウを本当に山の中で見ようと思ったら、早朝に出かけて何時間も歩いて、時には宿泊も必要かもしれない。それでも実際は出会えないかもしれない。それが自然だ。
だけど今日は320円の入園料で見られちゃった。ラッキー。
おまけ
これまでのイラストマップ
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