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『文字のフィットネス』#7 「勿論ですがトレーナーもトレーニングしてます!」頼りになるトレーナーの選び方。


こんにちは。パーソナルトレーナー&専門学校講師の、くまスポ•前田です。
こちらには久々の投稿です。皆様お元気ですか?

表題の「トレーナーとトレーニング」。
正直言います。やらなくて良いならやりたくない(苦笑)。
「筋トレしてたらハッピー!」なんて思ったことはなく、どちらかと言うと自分の身体に、
「やるのかい?やらないのかい?どっちなんだい?」
と聞いたら
「や………る!パワー!」
って言うからやってます(笑)

つまり、やりたいやりたくないというより、歯磨きや入浴なんかと同様の感覚でしょうか。
歯磨きしてないから、なんか気持ち悪いな…みたいな。

皆様が仮にパーソナルトレーニングをスタートするとして、トレーナーを選ぶことができるなら、私からのアドバイスとしては、結論から言うと、
「選ぶならやっぱり、自らトレーニングしてるトレーナーを!」
これに尽きます。

◎それはなぜ?


自らトレーニングしているトレーナーは「カッコいい」ではなく、「頼りになる」理由とはなんなのか。

①説得力

勿論、かっこよさや力強さ、美しさという部分での説得力という意味もありますが、私が言いたいのはトレーナー自身の変化の過程、努力によって理想の自分に近づける過程を経験した人だけが持つ説得力です。
もともとスリムな女性が語るダイエット法より、日々の努力を怠らず理想に近づいた方の経験談は、大変勇気づけられ、背中を押してくれるものとなるはずです。

②言葉のかけ方

我々トレーナーの仕事は、勿論、運動を指導する事です。
ただし、このコロナ禍でトレーニングの動画に簡単に視聴出来る様になった今、この種目はどの様な動きをするのか、どの様なエクササイズがあるのか、などは、パーソナルトレーニングを受講しなくても情報を取れる時代になりました。
ではパーソナルトレーニングのセッションで何を行うのか。
それは、個別性をしっかり踏まえた上でのプログラミングと、確認&修正です。これらは、トレーニングの質を高める事と大きく関係してきます。質の中に含まれる1つが、フォームの正確性です。
特にエクササイズフォームの動作確認と修正において、目の前にいるクライアントの身体の中で、力がどの方向に動いているのか、トレーニング目的に沿う為にどの様なイメージでどの様に筋力が発揮されているのか、これらを見抜く事は自分自身がしっかりトレーニングをやっているからこそできる事なのです。
また適切な言葉がけを行うという意味で、実際私自身も自分でトレーニングしながら、その動作をどの様な言葉でお伝えすればよいか、いつも何通りも考えていますし、専門学校の生徒さん達にも、その様に伝えています。
繰り返しますが、自分でトレーニングしているからこそ、適切な説明、確認、修正ができます。

③共感力

トレーニングは、身体に負荷をかけていく行為です。
当然、キツい訳です。
そこで、この方の場合これくらいの負荷ならこれくらいキツいかな、この回数設定なら○回目くらいでキツくなってきそうかな…というのをあらかじめ想定してプログラミングします。
つまりラクすぎずキツすぎないラインを想定して、その方の体力やトレーニング経験に基づいたギリギリのところでプログラミングするわけですが、それもトレーニングをしっかり普段から行なっている事で、その想定の正確性が高くなります。
その様な「絶妙な匙加減」でのセッションによって、トレーナーとクライアントの信頼関係は深まっていきます。
勿論、セッションの継続期間が半年、一年、三年と長くなってくればくるほどこの正確性は高まりますが、継続期間が長いというのも、信頼性の証ですね。

また、トレーニングをしっかり行なってキツさを経験しているからこそ、トレーニング中のお客様への共感と適切な言葉がけが可能性となります。
これは、例えば1時間のトレーニングセッションないだけの話ではなく、数ヶ月の減量プログラムなどの様な注意長期的なプログラムの途中の様々な悩みや不安への共感もあります。
自身の努力で身体を作り上げてきたトレーナーはクライアントが様々な局面で直面する事象も経験済みな事が多く、共感と説得力に溢れるアドバイスをしてくれるはずです。

◎私自身のトレーニング事情

冒頭でも出てきた様に、そう言う私も、決してトレーニングが大好きなわけではありません。しんどいですから(苦笑)

しかし、トレーニングをやらずに後悔することはあっても、トレーニングをやって後悔する事は、決して短くはないこれまでのトレーニング歴の中でたった一度もありません。

正確に言うと、トレーニングへのモチベーションがとんでもなく高い時もあれば、「なんとなくしんどいからほどほどに汗かこうかな」と言う時もあります。

•時間と頻度と強度

現在の私の場合、平均週2回のトレーニング+グレイシー柔術の練習というトレーニングルーティンとなります。
一回辺りのトレーニング時間は入館から退館まで、全て含めて1時間半くらいに収まる様にしています。
実際に動いている時間は、有酸素運動も含めて1時間前後。
ダラダラ長くやらずに、これくらいの時間に収まる様にプログラムします。
ここは勿論体と相談しながら、時には動的ストレッチの様なコンディショニングエクササイズのみの場合もあります。

強度は、最近では、各部位2〜3種目、10rm(10回がギリギリくらいの重量)で数セット。
対象部位から負荷が逃げない様に、フォームに注意を払って行なっています。上記の「10回がギリギリ」というのは、正確なフォームを維持できるという意味です。

トレーニングの何に重きを置くかは、おそらく年齢によって異なります。

30代半ばくらいまでの方なら回復も早く、比較的高い負荷で実践するのが好ましいと考えます。私自身もそうでした。
40代前後の方の場合、対象部位にしっかり「効かせる」という事がメインパーパスになります。このくらいの年齢から筋量低下が目立ってくることも多く、筋力より筋量の維持、向上に重きを置きます。
それ以降は、徐々に関節運動自体が大変になってくることも多く、トレーニングの目的は「軽負荷でも、関節をしっかり動かす」事に移行していきます。

2022年の今の私の年齢を考えると「効かせる」事が目的になりますが、自身が練習をしているグレイシー柔術の特性を考慮して、効かせながらも関節•身体を適正に動かすという事に重きを置いています。

•グレイシー柔術の練習

グレイシー柔術というのは、組技の格闘技。現在は「世界一の護身術」として、全世界に道場があります。
運動習慣という部分では、このグレイシー柔術の練習はかなり意味のあるものになっています。
イヤでも週二回は道場で練習しますし、帯の昇格という絶対的な効果測定システムがあるので、モチベーションアップにもつながります。
グレイシー柔術は創始者のエリオ•グレイシー氏がブラジル国内ではかなり小柄であったことから、スピードや筋力、サイズ、身体能力に頼らずに相手を制御する技術を極めるという目的で創られました。
なので、体力や体型などの様な、もともと備わっているポテンシャルに頼らず反復練習によって技術を研くので、練習すればするほど上手く、強くなるのです。
言ってみれば、言い訳の効かない状況。
当然上手くいかない時は凹みます。
しかしそんな自分の中の壁を越える事も柔術という「道」の一つであり、それは上記のクライアントへの共感力という部分で、私のトレーナー活動にも生かされています。

結論

上記は、あくまでも私自身の例ですが、トレーニングをしっかり実践されているトレーナーさんは多くおられます。
現在トレーニングが一種のブームの様になっており、ある意味ナルシスト的な、インスタ映え的な目的でトレーニングを実践されている例も散見されるケースもありますが、お客様に還元できる様に目的意識を持ってトレーニングを継続されているトレーナーの方々は、私の知るところでは皆様長く活躍されており、クライアントからの信頼も得られている方々ばかりです。

決して安くはないパーソナルトレーニングですが、その料金を払う価値があるのは、きっと「コツコツとトレーニングを実践して、理想の自分を手に入れたトレーナー」なのではないでしょうか。

トレーニングの依頼、相談はこちらから
https://mosh.jp/services/92317

私自身は、まだ「コツコツ努力しているけど理想の自分はまだまだ遠くにいる」状態。

ここのところ少し忙しいから休みたいけど、自分の筋肉に聞いてみます。

「おい、俺の広背筋。やるのかい?やらないのかい?どっちなんだい?」
と聞いたら
「や………る!パワー!」
って言ってます😁

さて今日もがんばるか!

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