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築45年の暗い台所を人が集まる快適キッチンに改造した話

約1ヶ月半にわたり、我が家の古いキッチンの大改造をやっていた。人を呼んで料理を作ったりワインを飲んだり、より快適で楽しい暮らしを手に入れるためだ。

料理好きだった母の45年の歴史を重ねたキッチンは驚くほどモノが多く、改造以前に戸棚や倉庫の整理だけでも大仕事だったが、頭も身体も動かして我ながらよく頑張ったと思う。その結果、雑然としていて暗くて、なるべく長くいたくない昭和な台所から、人を呼べる明るくモダンなスペースにトランスフォメーションを果たした。

小料理屋風にカウンターをつくり、3人座れるようにした。早速ゲストを呼んでワインと料理をお出ししているが、私は料理をしながら会話に混ざれるし、ゲストも一緒に料理を楽しめるのがすごくいい。それまでは、人を呼んだ時には別の部屋に料理を運んでいて、私はキッチンにこもって会話に加われなかったので、料理しながらゲストと一緒に楽しむこのスタイルをどうしても作りたかったのだ。

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ビフォアの写真を探したが見当たらない。恥ずかしくて写真を撮るのもいやだったのだ。下の写真はある程度改造が進んでからのものだが、変な色の床と汚い壁紙が昭和の香りを放っているのがおわかりいただけると思う。

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実は数年前にもキッチンリフォームをやるつもりで業者さんに見積りしたら300万と言われて断念した。この年齢で、一人暮らしで、キッチンにそんなお金をかけるのはバカげてる。とはいえ、キッチンは家の中でいちばん大事な場所なので快適にしたい。

そこで、戸棚などはそのままに、床の張り替え、照明取り替え、ニトリのアイランドカウンターにぴったり合わせたテーブルや吊り戸棚はプロにお願いした。壁塗りや食器棚のリメイクなどは友人に手伝ってもらってDIYで。初めてペンキ塗りにも挑戦した。

内装だけでなく、ヘルシオや食洗機など設備にもお金をかけた。この二つは「素早く美味しく料理を作る」「片付けに時間を使わない」という点で、買って本当によかった。おかげで最低予算でなんとか目的のスペースができあがった。

まだまだ完成形ではないが、まあ快適なこと。キッチンギアや食材や食器類の置き場も考え抜いたので、料理や片付けのスピードが上がった。居心地がよいのでキッチンで過ごす時間が長くなった。もてなしの場としても大好評だ。「キッチン以上」のスペースが家の中にできたことで、人とのおつきあいもより楽しくなった。

「自分のスペースを快適にする」という当たり前だけど今までおざなりにしていたことに向き合う経験になった。お金をかけなくてもありものをリメイクしたり、ニトリやイケアでグッズを調達すればまあまあオシャレな快適スペースが作れれるということを学習した。

さらに、レシピを考えるという、これまでやったことのない新しい楽しみも増えた。得意のワインの分野でもペアリングの研究をもっともっとしたいという欲も出た。「快適スペース」が人生に与える効果は思った以上のようだ。

この新しい「ひとみキッチン」でこれから何を作ろうか、そして何をしていこうか。夢やアイデアは尽きない。




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