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【鬼滅の刃×青年期②】~人間の「根っこ」は本能か良心か。~

鬼滅の刃、ついに興行収入歴代1位になりましたね!

ファンとして、嬉しい限りです😊

さて、前回に引き続き、無意識について探究していこうと思います(^^)。

まだ見ておられない方がいらっしゃれば、ぜひこちらからどうぞ↓↓。

前回は、無意識の研究をしたフロイトを紹介して終わりました。

今回は、彼が研究した無意識の構造について説明します(^_^)/。

意識の3段階

そもそも無意識とは何か。倫理の資料集には、「思い出そうとしても思い出せない領域」のことを指すと書いています。

ここで授業では、

私:「昨日の晩御飯は何だった?」 

生徒:「カレー食べました!」

私:「三日前は何だった?」

生徒:「たしか…キムチ鍋だったような…。」

私:「じゃあ、1年前の晩御飯は?」(かなりニヤけながら。)

生徒:「・・・分かりません。というか無理です(笑)」

私:「その分からない領域が無意識、なんです。」

と問答しながら説明しています。

ごくたまに覚えている子もいます(笑)。でも、記念日とか誕生日のことが多いので、特別な日じゃないかぎり厳しいです(^^;。

無意識の構造

そして、その無意識は3つの部分で成り立っています。

エス(イド)、超自我、自我の3つです。

(出典元:第一学習社『テオーリア最新倫理資料集 新版二訂』p12)

エス(イド):欲望や本能的な部分。リビドーと呼ばれる、性衝動が根源。
超自我:道徳心や規範意識を司る部分。エス(イド)を押さえ込む役割。
自我:エス(イド)、超自我の間を調整する部分。

フロイトは、この3つで無意識は成り立つと主張しました。

ただ、エス(イド)の根本はリビドー(性衝動)であると結論付け、人間の根っこは性欲であると唱えたが故に、

多くの研究者が彼から離れていきました。

そりゃ嫌ですよね、、。人間はもっと美しい存在であるはず、という思いがありますから。

でも、フロイトの言っていることも一理あるのかなと思います。

残念ながら、性の扱い方を誤って不祥事を起こすニュースが頻繁にあるからです。特に社会の模範となるべき教師や警察官といった存在の方は目立ちます。

決して許されることではありません。

しかし、フロイトは誘惑に弱い人間の負の部分をついているような気もしています。

「人間の根っこ」は本能か良心か。

では、人間は本当に欲に負けてしまう存在なのか。

自分のことしか考えない人間なのか。それが無意識領域なのか。

こんなことを生徒と共に授業で深めてみました。

普通に考えると、人間は欲求に弱いので、本能(エス)と言う意見が多いだろうと予測しました。

そのため、揺さぶりをかけるために2つの動画を見せました。

①アニメ「鬼滅の刃」で身を挺して兄、炭治郎を救った妹の禰豆子の場面

(TVアニメ「鬼滅の刃」19話 ヒノカミ より)

②実際の社会で、子どもを守るために体を張った警察官(ベラルーシ)

動画視聴をした上で、

なぜこんな行動がとれるのか?

無意識領域に利他心があるからではないか?

と問いました。

子どもたちは表には出さなくとも、考え始めた様子でした。
(時間切れでしたので、ここまで深めるのが限界でした(-_-;))

身を挺して守る禰豆子の場面は、「所詮アニメでしょう?」と思うかもしれませんが、

アニメをつくっているのは人間です。

ということは、人間の心の根底に「他者を守りたい!」という思いがあるのでは…?

そしてこのアニメが視聴率が高いことを踏まえると、作者だけではなく、多くの視聴者にもそういう心があるのでは??

そんなことを生徒にぶつけてみました(笑)。

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ここまでが無意識に関する説明でした!

いかがでしたでしょうか…??

何かしら勉強になれば良いなと思います(^^)。

2021年になっても、シリーズは続けていこうと思っています。

楽しみにしていてください(^^)/

追記:

次のシリーズのアニメ化はあるのでしょうか…?

気になるところですね…。

教育のこと、授業をしている倫理や政治経済のこと、熊本の良いところ…。 記事の幅が多岐に渡りますが、それはシンプルに「多くの人の人生を豊かにしたい!」という想いから!。参考となる記事になるようコツコツ書いていきます(^^)/