持てるもの、持てないもの

先月の病気月間を経て、少しずつ元気にはなっているけど、まだまだ療養期間の今。

最初は、人に助けてもらいまくって最小限にしていた家事も、無理のない程度に出来るようになってきた。

でも、疲れやすいのは続いていて、60分のドラマ１回分を１度に観られない。軽いコミックエッセイ１冊を読むのも、4,5回に分けて読んでいる。
いつも以上に集中力が続かず、次々と違うことをしてしまう。
前は、いつまでも見られたスマホも手から離れていることが多くなった。

そういう今の状態が、物を捨てるということに繋がったのだと思う。

私の頭の中は今、多くの情報を入れられない状態にある。

部屋の隅や押し入れの中の使われていない物たち。
それらを見て、前だったら、もったいないとか、フリマアプリで売れそうとか、きれいだし、知り合いのお子さんにお下がりであげようかな、ってことをごちゃごちゃ悩んでいた。

しかし、今は、捨てるか捨てないか、売るか売らないか、人にあげるかあげないか、それを考え、選ぶことが耐えられないのだ。

だから、「なんかよう分からんけど、捨てちゃえ～！」になった。

物を捨てる時、頭の中のごちゃごちゃも一緒に捨てているようなイメージで胸がすーっとする。

なかなか本が読めず、チェックできるドラマの数なんかも減ったけど、捨てたり、片付けたりしていると、前よりずっと暮らしの中のことに目が向くようになった。

今は、それがなんだか嬉しい。