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【書評】NUDGE 実践 行動経済学 完全版【リチャード・セイラー】※ちょっとした仕組みづくりで良い行動を!
こちらの本から、印象に残った具体的な行動へのきっかけになりそうなポイントを紹介します。
スラッジが生まれるのは、申し込むときの手続きと解約するときの手続きが大きくちがうときだ。
クレジットカード情報を入力するだけで申し込みできるのに、どうして解約するには長距離電話をかけなければいけないのだ。
この慣行は顧客を維持するために意図的にスラッジを使っている。
サブスクリプション解約 トラップ たいてい解約し忘れる より
※ 「スラッジ(Sludge)」とは、私利私欲のために人々の行動を促したり、より良い行動をはばんだりする仕組みのこと。スラッジは、英語で「ヘドロ」や「泥」を意味します。
なお、この本のタイトルにもある「ナッジ(Nudge)」は、人間の性質や行動原理に基づき自発的に行動するきっかけを提供する仕組みを指します。
私も、投資資金を確保するために、年金保険を解約したことがあります。
コールセンターに電話をかけると、理由を聞かれたり、
違うプランを提案されたり、何かと粘られてしまいました。
某大手ネットショッピングサイトの有料会員も、
脱退するときには
「本当によろしいでしょうか?」
「あなたはこのプランで今まで〇〇円得していますよ!」
などとご丁寧な案内もありました。
保険でも、有料会員でも、ジムでも入るのはあんなに簡単なのに!
大学生時代に、TSUTAYAのアルバイトをしていた友人が言うには
「レンタルビデオ店は延滞料が、利益の鍵を握っている」
らしいですからね。
催促の電話もほとんどしなかったらしいですし。
また、筆者は、前向きなナッジの提案を紹介しています。
「スピード違反には罰金が課されるが、制限速度を守っているドライバーには宝くじを配ろう。
宝くじの賞金の原資は、スピード違反者の罰金としよう。」
おお〜!って膝を叩いてしまいましたね。
試験的に実施したら、有望な効果が得られたとの報告もあったようです。
この考えは、タバコやお酒にも応用できそうですよね。
フリーライダー、モラルハザードなど、大学生時代に勉強したことも
いろいろと思い返せましたし、
日々の生活に実践できそうなところもいろいろとあります。
分厚い本なので、読み応え十二分です。
時間に余裕があるときにはぜひ!
がんばろう。 ビッグになろう。
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