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熊野通信アーカイブス(その八拾壱) :人生に熊野を・・(3)

東北大震災(注:2011年3月11日)から早くも5ヶ月が過ぎました(注:2011年8月)が、未だ目の当たりに見る生命危機の光景や、遅々として進まない復興対策に、苛立を感じる方も多いと思います。明日と言わず今日の我が身、我が事として今起こっている異変をとらえましょう。

災執迷縛の世の中で・・

大自然の異常気象や天変地異をはじめ、金融経済システムの崩壊など、今世の中が環境的異変を迎え、社会基盤が根底から揺らぎ始めました。

私たちが謳歌して来た近代文明の花は、想定外の出来事の前に、多くの矛盾を投げかけながら、なす術も無く、その花や実はどんどん色あせつつあります。

個人生活を見ても、人間関係の絆が寸断された孤独や無関心、原発事故での健康不安、経済悪化への不安など、原点の「いのち」を軽んじた結果、災執迷縛の渦に私たちは巻き込まれているのです。

失われている生命感・・・!

そのような中で「一体世の中どうなっていくのか?」と、考え右往左往するのは、勝手気ままな私たち人間ですが、今直面している問題は、もっと宇宙や地球規模で変化が起こっているのです。

花が枯れ、実を結ばない原因が、目に見えない根っこにあるように、今こそすべての生命の根っこが「何に繋がっているのか?」に、想いを巡らす時が来ています。

目の前の、ど真ん中に「く・ま・の」が!

先月末(注:2011年7月24日)、大々的に日本中の電波がアナログ波からデジタル波に変わり、戸惑われた方も多いと思いますが、今や世の中は、ほとんどコンピューターが生活の基層になっているのです。

仕事や家事・用事や行事などのその場面を見ていますと、誰もが携帯電話やパソコンを持ち、メールやり取りなど、日々ほとんどの人が、一度はパソコンに向っている姿が日常的に見られます。

そこで・・・「キーボードのど真ん中をご覧下さい・・・!」《H・J・K》のボタンに、ひらがなで《く・ま・の》と書かれています。目には見えない世界観や生命観を持つ「熊野」が、明治時代に決められた配列で、現代のコンピューター社会の「ど真ん中」に、しっかりと刻まれているのです。今こそ・・・「人生に熊野を・・・!」

NPO法人 熊野生流倶楽部 代表 満仲雄二

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