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複雑性PTSD・トラウマ治療の記録②【メンタルクリニックへ!】


〜前回のあらすじ〜


流産がキッカケでうつ状態になり、オンラインの精神科へ!しかし、な〜んにも解決せず、対面のメンタルクリニックを受けることに…。


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【いざ、メンタルクリニックへ!】


まずは心理士さんと1時間ほど話しました。

流産して悲しいこと、生きる希望が見えなくなったこと。最初は優しく聞いてくれた心理士さん。


しかし、生育歴を話すうちに心理士さんの顔色が変わってきたのです。


「うちは父も母もアルコール依存症で…」
「よく喧嘩して父が母に手を出すこともあって…」
「母は知らない人とよく口論になっていて…」
「結局離婚してほとんど祖母と二人暮らしで…」
「高校のときには父が捕まって…」


メンタルクリニックへ行くのは人生で4度目ですが、ここまで細かく聞かれたのは初めてです。


なにより自分にとっては、これが普通の状態。このときは「まあ、ちょっと複雑だし驚かせちゃったかなw」くらいにしか思っていませんでした。


【意外な診断結果に…】


名前を呼ばれて、いざ先生とご対面!!!

優しそうなおじいちゃん系の先生で一安心しましたが、なにやらカルテを凝視している様子…。


う〜ん、こんな状態で診断名つくのかな?
診断されるとしたら軽いうつか適応障害かな?(※素人の考えです)

オンライン診療と同じように流産後だから仕方ないとか言われたら悲しいな…。


こんな風に考えていたら、先生の口が開き……


「複雑性PTSDですね」


え?????複雑性PTSD…!?


PTSDは聞いたことがありました。

だけど、災害にも犯罪にも巻き込まれたことないし無縁のはず。そもそも複雑性ってなに?


精神疾患に関してはそれなりに知っていたつもりでしたが、聞いたことのない病名でした。戸惑っているわたしをよそに…


「う〜ん、家庭環境が原因だね。小さい頃から安心できる場所がなくてサバイバル状態なの。

今回の状態も流産が原因と言うよりは、複雑性PTSDでもともと不安定なところに大きなショックが加わったせいだね。うつ状態もひどいね。」


つまり、過去にあった日常的なトラウマ(両親のアルコール依存症・喧嘩やDVなど)が積み重なり、今の生きづらい状況を作り出しているとのこと。


PTSDは「単回生」と「複雑性」があるそう。一般的に知られているPTSDは単回生で、犯罪や災害など短期的なトラウマが原因のようです。

複雑性は日常的なトラウマが原因なので、ここが大きな違いのひとつみたいですね。

※専門家ではないので記憶の範囲です。詳しく知りたい方は調べてくださいね〜!


まさか家庭環境が原因だったなんて…!!!

めちゃくちゃ驚いたけど、めちゃくちゃ腑に落ちる自分がいました。


そして、わたしが今まで「性格だから仕方ない」「人間はみんなこんなもん」だと思っていたことは、複雑性PTSDの症状が大きかったようです。


もしもトラウマが30歳でできた場合は、「今までの自分とは違う」と気づくことができる。

だけど、小さい頃から当たり前のようにトラウマがあって、身体に緊張状態が続くと「異常が普通」になっちゃうんですよね。


たとえば、メンタルクリニックへ行くと大体「ちゃんと寝られていますか?」と聞かれるんですが…


わたしは毎日悪夢を見てるし、うなされるし、歯ぎしりもあって寝た気にならない。この症状が急に出たら「おかしい」って思うけど、何十年もこの状態だから当たり前だと思っている。


だから「寝てます」って答える。

そうすると異常なしと見られる。


こういう症状がたっくさんあるんですよね。発見しにくい疾患だなあとも思うのです。

それでも複雑性PTSDと診断名を出したメンタルクリニック、本当にありがとう…という気持ち。


ほかにも意外な症状はたくさんありますが、長くなるので次回に書きます!


【フラッシュバックに効く薬】


さて、治療方針です。先生には「フラッシュバックが強い」と言われました。

が、フラッシュバックもわたしにとっては当たり前だったので、「え?わたし、フラッシュバックしてるの…?」という状態。


まずは、フラッシュバックをおさえるために「神田橋処方」という薬を処方してもらいました。

漢方薬の四物湯と桂枝加芍薬湯を一緒に飲むと、なぜかフラッシュバックに効くそうです。


先生も「フラッシュバックに効くらしいから試してみよう!」みたいな軽い感じ。笑


だけど、この薬がとても合っていたのです!

まず不安感が軽減されました。


そして前述した通り、フラッシュバックしてるの?状態だったけど、薬を飲んで理解しました。


というのも薬を飲む前は、過去の嫌な記憶が目の前で起こっているかのように思い出していたのです。だからその度に胸がキュっとなっちゃう。


でも薬を飲んでから嫌な記憶を「記憶」として思い出せるようになったんです。あ〜こんなこともあったなあ、みたいな。

あとは悪夢を見ることもグッと減りました。



わたしは流産の際に出血がひどかったので、貧血もメンタルに影響していたんじゃないかと思います。

四物湯が補血薬になるので、より合っていたんじゃないかな〜。


だけど、うっかり薬を忘れると不安感やフラッシュバックに襲われます。


一生薬を飲み続ける?いや、もっと根本的に解決しないといけないことがある!


そう思って別の方法も探すことに…!!!


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というわけで、次回は複雑性PTSDの意外な症状、そしてほかの治療記録を書きます。


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長文を読んでくださった方、ありがとうございました!


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