ウンコブリッチ先輩と僕
前回はウンコブリッチ先輩との出会いを
ざっくり書きました。
あざといお局感が伝わってると嬉しいです。
“あざといお局”という言葉で皆さんは
上に対しては良い子アピールをし
下や同僚には嫌がらせをするが
要領が良くて上には気に入られている
敵になると面倒臭いタイプのお局を
想像しちゃうかと思いますが
ウンコブリッチ先輩も
例外無くそんなタイプのお局です…
って言いたいところなんですが
要領良く振る舞える女を演じてるだけでした。
前回も少し書きましたが
「知らない•分からない•出来ない」
上記の単語を言ったら死んじゃう病なのか
知ったかブリが多くて
社長夫人は僕が入社する前から
ウンコブリッチ先輩の事を
余り心よく思ってませんでした。
社長夫人は教えたがりな人で
この会社で僕の技術や知識は
一気に飛躍したと言っても過言ではない程
沢山のことを丁寧に教えて頂きました。
そこは感謝しております。
僕にとっては大変ありがたい事だと思っても
ウンコブリッチ先輩にとっては
社長夫人のその教えたがりが
疎ましかったのでしょう。
ここがウンコブリッチ先輩と僕の
決定的な違いでした。
社長夫人から
「この作り方教えてあげる!」
と言われて素直に聞きに行く僕と
「知ってるんで大丈夫ですー」
と知らん顔するウンコ(略)
社長夫人の立場からすれば
素直に言うことをメモしている人に
話しかける頻度が上がるのは
当然の流れだと思います。
しかしそれも気に入らないウンコ(略)
社長夫人から教わったやり方で
アクセサリーのサンプルを作っていると
「あんた、それが正しいと思ってんの?」
「私はこうやるけどなぁ」
と横から口を出すようになりました。
ついには社長夫人に
「あの子、陰で社長夫人のこと
ウザがってましたよ」
と無い事喋るようになり
社長夫人に謝られた事もありました。
誤解は解けましたが
正直、結構なストレスです。
そんな時にウンコ(略)が
ファッションに詳しいと豪語するようになり
「あんたモード系好きだって言ってたけど
好きなブランドあるの?」
と前回の質問の流れに至ります。
先輩と共通で使ってたパソコンで
「ウン• コリッチェ イタリア ブランド」
の検索履歴を見つけた時に
僕の意地悪な感情が芽生えてしまいました。
しかも名前間違えて検索しているのが
何故か更にツボにハマりました。
それからもウンコブリッチ先輩に
「そのストールどこの?」
僕「クッソォウ•バーヴァっていう
インド綿素材専門の店で買いました」
「その靴どこの?」
僕「クッチーガク•サイっていう台湾の
出店で買いました」
等と適当な返しをして
仕事で口出されるストレスを発散してました。
ていうかここまでされて
気づかないものなのだろうか。
ウンコ(略)は本当に
ファッションに詳しかったのだろうか。
今思えば割と早いうちに
社長夫人と仲良く話せたのが
僕にとって不幸中の幸いだったと思います。
そんな中、ウンコブリッチ先輩が
取引先を巻き込んで仕返しを
してくるようになります。
これには本当参りました。
次回に続きます。