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今年も梅仕事をしましたが、少し様子が違う。

毎年恒例なのですが、梅シロップを作って梅ジュースが飲みたいがために梅を仕込みました。

例年と違うのは、息子(2歳)が一緒にやってくれたこと。

息子と初めての梅仕事

洗ってへたを取った後、キッチンペーパーで丁寧に拭く作業をしていると、興味深々に目を輝かせて近寄ってきた息子。

「ちょっとお手伝いする?」と聞くと、にんまりと。

そしてすぐ「うん!」

自らダイニングの椅子を移動させ、キッチンに入り、準備完了。

生まれて初めて見る梅。見るのも触るのも初めてなので、手に取って興味深そうに見つめていた。


早速、拭いた梅を瓶に入れる、という単純な作業をお願いすることにした。瓶に梅と氷砂糖を交互に均等に入れていけば、あっという間に梅仕事は完了だ。氷砂糖は私が担当することにした。

「こうやって、そーっとゆっくり梅を瓶にいれてね。」と手本を見せると、

「うん!」とはりきって返事をしてくれた。

が、手本などはもちろん関係ない。

息子は勢いよくポーンと自己流に梅を瓶に入れた。梅はゴン、という鈍い音を立てた。梅が何なのかわかっていないため、小さなボールのように力いっぱい瓶の中に投げたのだった。

梅と氷砂糖のスピード感

私は梅が痛んでいないか、ひやひやものだった。
梅を取り出し、痛み具合をチェックした。

だがその隙に、息子は梅(ボール)を瓶に投げ入れることに集中しだした。瓶に梅だけがゴンゴン入っていく。
おっと、いけない。交互に入れないと氷砂糖が溶けて梅エキスがちゃんと出なくなる。

「氷砂糖を入れるから、ちょっと待ってね。」

だが息子は手を止めない。梅(ボール)の勢いは止まらない。

私は一瞬の隙にとにかくせっせと氷砂糖を入れなければ、と、息子が瓶から手を離す一瞬を狙って入れる。

慣れてきたのか、息子のスピードがますますあがる。

私が氷砂糖を入れる猶予も与えない勢いでどんどん梅を入れていく。
私も必死で氷砂糖を入れる。とにかく必死だった。氷砂糖はその隙間に窮屈そうに入っていった。


お手伝いありがとう

息子は最後まで集中して1キロの梅を瓶にいれた。

飽きずにやり遂げてくれたことに感心した。

例年はゆったりとした気持ちで行う梅仕事。

今年はスピード感たっぷりで一瞬で終わってしまった。均等とは程遠い仕上がりだった。

でも今年みたいなスリリングなのもまた愛おしい。

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