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プレイボールは父と友達になる魔法 〜inning⑥~ 【不定期】

父は本当の所は
どうだったのか分からないが

家では
「THE昭和の親父」
みたいな感じで

バラエティ番組を観たりして
笑ったりする事があまり無く

世間の流行などにも
関心を示したりは
さほど無かった。

タイガースの勝利以外で
テレビを観て笑っているのを
見た事あるのは

ドリフターズ(特にカトケンさん)
ぐらいでしょうか。

そんな父がもう一つ
大好きだった番組が
フジテレビ系列の
「プロ野球
珍プレー好プレー大賞」だ。

あのケチな父が
3倍では無く
標準録画で録画までしていた
超お気に入り番組で

私もよく一緒になって
楽しんでいた。

番組は
司会が坂東英二さんと
島田紳助さん。
そしてナレーションが
みのもんたさんだ。

この御三方は
今現在
世間にどう言われていようが

私たち親子にとっては
黄金のトライアングルである。

番組内容は
珍プレー95%で好プレーは5%で

好プレー集は
また流れている
洋楽もカッコいい!と
子供ながらにいつも感じていた。

珍プレーは
基本の珍プレーから始まり
痛い編や怒り編に乱闘編
そこに特集的なのも入ったり
していた。

父は乱闘編や
誤審などからの
怒り編が大好物で

星野監督がタイムリーヒットを
打った後に走塁ミスをした
ドラゴンズ川又選手に
怒鳴るシーンや

バファローズの
トレーバー選手が
オリオンズ金田監督に
蹴られるシーンは

繰り返し観すぎたのだろう
画像が乱れまくっていた。

今はSNSなどで球団や選手から
情報を与えてくれたり

12球団6球場
どこで何が起こったかが
瞬時に分かる時代だ。

ただこの頃は

選手の特徴や選手間の関係性
など、選手名鑑や新聞、週刊誌
などでしか情報が得られず

この番組も
プレー自体ももちろん
面白いのだが

普段見られない選手の
表情や関係性、
露出が少ない球団の選手など

また違った貴重な情報源の
役割もしていたように思える。

この番組は

シーズン前半戦が終わった
夏頃に1回と
シーズン終了後の1回の
年に計2回の放送があり

そんな事から
父といつも楽しみにして
いた思い出の番組である。


そういえば

最後に余談だが

父はその他に
小林よしのり先生の
「おぼっちゃまくん」
のアニメを私が観ているのを
横で観ていて

「ともだちんこ!」

が出た時に腹を抱えて笑いだし
この時は本当に驚いた記憶がある。

恐るべし、御坊茶魔
恐るべし、歩く身代金。

分からない人は
ぜひ調べて見て下さい。

コンプライアンスが
暴徒化しています。



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