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クマでもわかる!? 人事労務 #3「労働時間と自己学習の境界線」

【最初に】クマでもわかる!?シリーズの読み方講座☺️

クマの鉄の掟①「リラックスした状態で無気力で読むこと」😌

クマの鉄の掟②「あー、あるあるー、とか、わかるー、と少しでも共感できたら最高です」☺️

クマの鉄の掟③「クマ吉って案外かわいいじゃん、のように記事の内容そのものとは一切関係ないことを感じることが出来たら、あなたはもう"クマでもわかる!?シリーズ"の達人です」😉

それでは始めます🙈


そもそも労働時間の考え方の基準ってあるの?

実は、「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン詳しくはこちらの厚生労働省HPへというもの(タイトル長いw)があって、この中に労働時間の考え方が明記されています😄

、、、ですが、なかなかボリュームもありますので、ポイントだけピックアップして一緒に詳しく見ていきましょう👍

労働時間の考え方

point①「労働時間とは使用者の指揮命令下に置かれている時間であり、使用者の明示又は黙示の指示により労働者が業務に従事する時間は労働時間に当たる」とあります☺️

→ つまり、その時間について、労働者が会社側から指示や管理を受ける環境下にあったということと、明らかな指示があった場合だけでなく「黙示の指示(業務をしないといけない特殊な雰囲気や暗黙の了解があったなど)」があった場合には労働時間になる、ということです😉

一方で、この内容はもちろん大事なことですし理屈では分かるものの、そもそも「黙示の指示」って、耳で聞いたり(声を出しての指示があった)、目に見えるもの(メール等での指示があった)ではないので、実際に判断するのってホントに難しいですよね😇

ちなみに、私が実務上でいつも大切にしていることは、その会社の事業内容や働き方に沿った「勤怠に関する共通ルールを分かりやすく明文化した上で、社内へ向けてしっかり説明と周知をすること」です😌

なぜなら、黙示の指示とは何か?などを問い続けるより、あくまでも1番の目的は『労働者が意図や納得をしない労働を会社側から強制されない環境をつくること』なので、その目的を達成する為にはどうするか、を考えることが大事だからです👍

その目的を果たす為には、まず会社全体がしっかり理解して納得できる労働時間に関する基本的な運用ルールをつくって周知徹底していけば、黙示の指示そのものの抑制にもつながるし、各自の認識がズレることも減るはずなので、結果的に無用なトラブルも発生しづらくなります😄

point②「例えば、参加することが業務上義務づけられている研修・教育訓練の受講や、使用者の指示により業務の学習等を行っていた時間は労働時間に該当する」

→つまり、その研修や勉強会について、参加必須(予め任意参加とされていないものも含む)であったり、上司から具体的に「仕事で必要だからこの本を◯◯までに読んで覚えておいて!」などと言われて勉強した場合、などは労働時間になり得るということです😉

先ほどのpoint①も判断が難しい内容でしたが、point②もより悩むポイントかと思います😇

なぜなら、現代ではナレッジワーカー(知的労働者)という言葉もあるくらい、労働者個人の知識をそのまま業務へ活かす仕事もますます増えてきているので、インプット(学習や情報収集を通じて知識を深めること)の行為が「労働の延長なのか?」or「自己学習なのか?」を区別しづらい環境になっているからです😅

また、そうした個人の知識がより重要となってきている時代ということもあり、たとえ会社から具体的な指示を受けていない場合であっても、労働者個人が自分自身の成長や将来の為に自ら業務関連の勉強を積極的に行う人も多く、「業務時間以外でも自主的に経験を積みたいので、残業代はいらないからもっと仕事したい!」と自ら申出する人も実際よく見かけます😌

その中で、これらの背景をよく理解した上で私が大切だと考える実務上でのポイントは、以下の2つかなと思っています👍

(1)研修や勉強会を実施する際には、事前に「参加必須なのか?」or「任意参加なのか?」をはっきり示した上で、もし参加必須であれば必ず労働時間にカウントすること

(2)会社指示のない自己学習をする際には、原則として会社貸与のPCや書籍などは利用させず、それ以外の個人所有等のものをなるべく利用してもらうように予め周知徹底すること
(※もし業務時間外にも会社貸与のPC等を比較的自由に利用OKとしている場合は、少なくともPCのログイン&ログアウトの時間帯を記録する仕組みをつくり、実際の勤怠時間とログとの差が一定時間みられる場合には、乖離した理由を自己申告してもらって会社側でチェックできる体制をとっておきましょう)

なお、先ほどのpoint①と同様に、point②も何かしらの形で会社の共通ルールを分かりやすく明文化した上で、全社的に周知徹底することはとても有効だと思います😄

最後にひとこと

今回取り上げたテーマは、人事労務に携わる方々だけでなく、働く人であれば多くの方々が一度は同じ疑問を感じたことのある内容ではないかな〜、と思っています😇

労働時間と自己学習の境界線、、、ホント難しいテーマですよね😌
(長年この仕事をしていますが、明確にこれ!と完璧に説明出来る自信はありません😇)

ちなみに、なぜこうした疑問が生まれるのか?という理由についてですが、これはやはり共通していて「労働基準法がもともと工場法だったことなどの時代背景や経緯があるから」なのだろう、とも私は理解しています。

また、人事労務に携わる人にとっては、上記のような法令等に関する時代背景や経緯についての深い理解が実際の実務上でも必ず役立つことと確信していますので、宜しければそれらを書いた クマでもわかる!? 人事労務 #1 「労働基準法のきほん」もぜひ併せてご覧ください☺️


エンディング

それでは、今日はこのへんで、、、

おわり!また来週会おうねー!

↑家族が描いた意味のないイラスト(本記事の内容とは一切関係ありませんw)

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