人事労務の仕事って 『会社のため?』 それとも 『社員のため?』
こんにちは!クマ吉です🐻
今回は、人事労務の仕事に携わる方はおそらく誰もが一度は疑問を感じたこともあるのではないか?と思われるテーマを取り扱ってみます😄
クマ吉の本業である人事労務の仕事は、その主な対象者が会社と社員になる為、日々の業務のなかでは「会社のために尽力すべき?」それとも「社員のために尽力すべき?」といった場面に遭遇するシーンも少なくないです。
そこで、これまで15年以上この仕事に携わってきた経験から、クマ吉なりの結論を言語化してみようと思います☺️
結論は・・・ 『会社と社員の両方のため』
この結論については、クマ吉の中では間違いないと断言できるものであり、これから先も99.9%変わることはないと思っています😌
一見すると「綺麗ごとではないか?」とツッコミを受けそうな内容でもありますが、その理由は具体的な参考事例も踏まえて分かりやすくご説明させていただきます😉
【参考事例】※個人情報等の観点から部分的にフィクションとしています
ある飲食店の店員(社員)から、その飲食店を経営している社長に対して「店長から突然、お前は店を辞めろ!と言われたので、少なくとも給与の2か月分くらいは払うべきだ!」という申出があったそうです。
、、、で、その社長から社労士であるクマ吉に連絡があり、「この店員は以前から店長に対して反抗的な態度で仕事も全然出来ていなかったと聞いているし、もちろんそんなの払う必要はないよね!?」と、かなり怒ったご様子でご相談を受けました。
これに対してクマ吉は、「現時点では詳しいことが分からないので、一度その店舗の店長や店員にもそれぞれ事情などをヒアリングしてみましょうか」と社長へアドバイスしました。
すると社長から、「そもそもこの店員の態度に納得がいかないから会社として何も払う気はないよ!別に揉めてもいいしその方針を変えるつもりはない。クマ吉さんはどっちの味方なんだ!?😡」と興奮気味に言われました。
クマ吉は「社長のお気持ちもよく分かります。そのうえで会社のためにもまずは落ち着いて現状把握からやりましょうか」と社長をなだめながら丁寧にお伝えし、その場では何とか社長を説得することができました。
その後、社長自らが店長や店員から詳しく事情を聞いて、クマ吉も適宜アドバイスをしながら時間をかけて対応を進めた結果、最終的には1.5か月分ほどの給与をその店員へ支給して双方が納得する形での合意退職となりました😌
そして最後には、店員から社長に対して「私はもともとこのお店が好きで、社長にもこれまでお世話になったことを感謝しています。ありがとうございました!」とお話があったとのことです☺️
また、社長からクマ吉にも「確かに彼がうちに入社したときは色々と可愛がっていたし、彼個人を本気で憎んでいた訳ではなかったんだ。ただ、いきなり反抗的なことを言われたもんだからつい頭に血が登ってしまったんだよ。結果的にこれでよかった。ありがとう。」とお話を頂きました☺️
この時にクマ吉は、ホント良かったなぁと感じたと同時に、『よくよく考えるとこれって当然のことなのかも』とも思いました。
なぜなら、誰だって入社した時点ではやる気もあって会社のために頑張ろう!と本気で思っていて、初めから会社に迷惑をかけたり反抗するために入社する人なんていないはずだからです😌
『会社と社員の両方のため』を体現するためには
これまでお話したことについてはある意味で当たり前のことではありますが、これを実際に体現し続けることはなかなか難しいことかもしれない、とも思っています。
なぜなら、人事労務担当者であればその会社に雇用されている一社員の立場であり、顧問社労士であればその会社と契約をしている立場でもあるからです。
つまり、自分自身の目先の利益(昇給や昇進、顧問契約の継続など)を第一に考えてしまうと、どうしても『会社のため』に偏ってしまい、安易に流されてしまいがちにもなる、と思っています。
しかし、先ほどの参考事例でも分かるとおり、人事労務に携わる立場の役割としては、常にフラットな立ち位置で『社員の幸せ=会社の幸せ』という原則を忘れずに、客観的な視点で強い気持ちを持って対応することが何よりも大切です☺️
これさえ忘れなければ、必ず会社と社員と自分のそれぞれにメリットのある結末へ導けるはずなので、クマ吉自身はどんな状況になったとしてもこれだけは守ろうと思っています😉
また、もし万一これらを忘れてしまったり、自らが体現できなくなったときには、社労士や人事労務の仕事をきっぱりと辞めよう!と心に決めていたりもします😌
ということで、今回は少し珍しいテーマを取り扱ってみましたが、みなさまのご参考のひとつになれば幸いです!
でわ、またね〜🐻
クマ吉
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