バレンタインデー

今年はなんももらえなかった、クソ。
去年バイト先の社員の人からお手紙付きでもらった実力をもってしても今年はどこにも通用しなかった。実力者なのにな、おかしいな。
高校時代だけ異様にモテてた。高校時代にこれを言うと生々しいから言わなかったけど我ながら異様にモテてた。異様って言ってもたかが知れてるって思われそうだけど自分からしたら異様だった。自分で言うのきしょいけどこればかりは一生言っていくと思う。最初で最後のモテだった。モテてなかった?いやあれはモテてた。なんであんなにちやほやしたんですか?

このnoteは限られた人しか見てないからモテた理由の自己分析というとてもじゃないけど気持ち悪いことをする。見た人にだけ明かす自己分析。

まず顔は目細一重顔色悪クマえぐなので考慮しない。お前の顔悪いとこそこだけじゃねえだろという声は受け付けない。
身長、中学時代はチビだった。中三の途中で急激に伸びた。おかげで高校は身長高い状態からスタートだった。チビの時代を知る人間はいない。正直身長だけでだいぶモテた感覚がある。マジで女の人って高身長ってだけでちやほやしてくれる。さらっと高身長とみなしてるけど180あったら高身長でいいよね、高身長だ。身長高いからみんな顔まで見えてなかった。届いてなかった。でもほんと身長高いだけでちやほやされる、自力関係ないのにラッキーだった。何の努力もしてない。身長だけはほんと運で高くて申し訳ない。

あとは楽器、軽音部でドラムをやっていたのが大きい。小・中学で野球やっていたから高校も野球部という選択肢もちらつきながら選んだ軽音部。入学してすぐの部活動説明会で様々な部活が漫才や出し物をして面白そうに部活を紹介している中、野球部だけは静かにマイクを持った部員が前に出てきて「野球部はやる気のある人しか求めていません、野球部に入る人は明日坊主にして来てください」というだけの発表で10秒くらいで終わったことを今でも覚えている。それが恐ろしくてすぐに野球部という選択肢は消えた。風の噂で野球部の顧問が怖いと聞いていたのもあった。あとシンプルに坊主にしたくなかった。それでもスポーツはそれまで野球しかしてこなかったし、帰宅部になるのは嫌だったので文化部の中で一番活動が少なくて楽そうだった軽音部に入った。小学校の頃ピアノを習っていて音感が人より少しはあるだろうという理由もあった。でもそれだけの理由で部活を選んだ。実際軽音部は週1時間とか、ほんとに少ない活動時間でそれで部活に入っているという肩書も手に入ったのでそれでよかった。ただそんな理由で入ったもんだから人気の音楽もアーティストも全然知らないしとにかく部員と話が合わなかった。知らないバンドの話で盛り上がって知らない曲を大きな音で流してる人がいて正直めちゃくちゃ居心地は悪かった。もうずっと知らない空間だった。話を静かに聴いているのがやっとだった。案の定初めは周りの人となじめず最初に組んだバンドは本当の本当に余った4人で組んだものだった。バンド名を「余りもの」にしたくてしょうがなかった。結果その案は採用されるわけもなくよくわからないバンド名になった。最初どの楽器やるか決めるときもギターやベース志望の人ばかりでドラム志望が全然いなかったから適当に選んだだけだった。全然やる気なかったからずっと適当に決めてた。まあ適当に決めた割にはできてる方だったと思う。センスはあった、うまくはならなかったけど。楽器はそうして適当に決めたけどそれが功を奏した。ギターとかベースとか重そうで可哀想だった。僕の軽音部のモチベーション的には荷物が木の棒だけなのは超よかった。

話がそれたけど楽器をやったのはモテに相当影響した。楽器やってる人って楽器がちょっとできる人がかっこよく見えるみたい。事実ちやほやしてくれる人のほとんどは楽器やってる人だった。逆に楽器やってない人からの視線は冷たいものだった。顔蒼白一重ガリノッポぼそぼそ喋り男がちやほやされているのを怪訝そうに見てくる人が結構いた。それか全く関心をもたれていなかった。周りの人の僕を見る目は割とはっきりと違いがあった、ように感じる。それはそれで嫌だった。

まあでもそのくらい。身長があってそこそこ楽器ができれば楽器やってる人にはそこそこちやほやしてもらうことが出来るということを僕が証明した、体現した。どうしてもちやほやしてほしい人は身長を携えて楽器をやればいいと思う。身長が低い場合は知らない。

実際僕を誤魔化してくれたのは楽器だと思う。楽器やめたとたんぱたりとモテ期は終わった。モテたくて楽器を始めるという動機はあながち間違っていないと思う。モテたければ楽器をやればいい。性格がこんなにねじ曲がってても楽器やれば誤魔化せる。親しくなったその先は知らない。それ以降は僕も踏み込んでない。性格のろくでもなさはいづれバレる。

今までバレンタインにチョコくれた人一人ひとりに今どれほど嫌われてたとしてもその当時はなんでくれたか問いただしたい。そのくれたいい理由を糧に残りの余生を薄く生きていきたい。

今日のキショ日記終わり。




万が一お金を捨てようという発想に至った場合のみ僕に引き受けさせてください。リターンはありません。