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第百九十四回「自作の『スカスカ世界と騙される神』の文章を公開してみる」

’23年11月26日


近況

 今日は自分では面白いと思っている、『スカスカ世界と騙される神』の文章ネームを公開することにする。
 人によって、面白いと思う人もいれば、全然面白くないという人もいると思う。自分は特別だと思う人は面白い。そうでない人はちっとも面白くない代物。とりあえず限定公開なので、12月になったら消します。
 手抜きの日記になってしまったが、これを金曜日の夕方までに絵が入ったネームにしないといけない(間に合わなかったら、普通にどこかに応募する。今考えるとnoteのマガジンの原作大賞に応募すればよかったなあ。まあ、こちらは忘れっぽいので、ネーム化したらどこかに出して忘れるかもしれない。単純にページで分けてみたら、71ページになった。そこそこ長い。顔漫画にはできないから完成できるかなあ。

本編(11月いっぱいまでの限定公開)


おそらくあなたは信じないだろうが、この世界にはもう十一人の人間しかいない。あなた以外の人間はあなたがこの世界には自分の他にたった十人の人間しかいないことをわからせないようにあなたを騙しているのだ。

時は何億年も経った人類史のお話。
宇宙は調べ尽くされ、歴史もまた掘り尽くされた世界の中、誕生した1京人はくだらない無数の全ての人間達は、宇宙が誕生してから終わるまでの全ての時間の中から「どんな時代に生き、どんな願い事も無限に叶えられる幻の存在」エターナルエーテルを探し求め、数多の冒険を繰り返してきた。
 エターナルエーテルを手にした人間は神になれるとされ、この世の全てを手に入れることができた。
 そして、ある時その十一人の冒険者達がエターナルエーテルを手にし、文字通り神になった。

 しかし、その中の1人がぽつりと言った。
 「退屈だ。こんなものを手にしても何にもならない。私には、"冒険"に出る前のかつて地球と呼ばれていた星での平和だと思っていた日常が楽しかった。あの頃に戻れるのであれば戻りたい」
 それを聞いたもう1人が言った。
 「今のどんな願いも叶えられる我々には不可能はない。しかし、命も金も歴史も意のままに操れる我々にはそんなちっぽけな日常のどこに価値を見出すのか。今の状況がいいに決まっている」
 また別の1人が言った。
 「いや、まだ進化があったかつての時代が懐かしいという言葉も一利ある。
 しかし、このエターナルエーテルを手にするために我々はたくさんの人間を犠牲にしてきて、今はたった十一人しかもう生きてはいない。そんな中でどうやってかつての地球にあった70億という人間の数を再現しよう?」

 「じゃあ、こうしよう。1人が記憶を消して、地球を疑似した世界で生き、残りの十人は記憶を消した1人がまともな人間は自分一人しかいないという事実に気づくかどうかまで騙し続けよう」

「どうせならば競争にしよう。十一人全てが同じことを順繰りにやって、一番最初に気づいた奴を神として今後崇めることにしよう。なに、エターナルエーテルはすでにあるんだ。やってやれないことはないさ」

 こうして十一人の神による疑似世界での騙し合いが始まることとなったーー

 そして最初に騙されることになるのはーー

タイトル『スカスカ世界と騙される神』

 朝、お母さんとともに食事をとる千咲
 「おはよう」
 「おはよう」
 「千咲、お父さんにもおはようでしょ?」
 <スマホに向かって>
 「お父さん、おはよう、起きてる? 今日もお仕事頑張ってね」

 私の名前は真中千咲、十六歳、どこにでもいる女子高生。
(どこにでもいるって俺達十一人しかいないじゃないか)
 ごく普通の家庭に生まれてごく普通の生き方をした女の子だ。
(そのごく普通を再現するために俺達がどれくらい努力をしているのか、この子は知らないのか!)(まあ、まあ、そこら辺は置いておいて下さいよ)
 ただ、私が他の女子高生とちょっと違うところがあるとしたら、私は他人に心が読まれる能力があるみたいなのだ。
 (やっぱり知られていたようですね。俺達は十人が全員彼女の心の中を読むことができる。知られるとまずいんじゃないですか?)(いや、これはわざとなのだ。我々はたった十人しかいないのに70億人分の人を演じなければならない。少しでも能率を減らす為に彼女が自分から関わる人間の数を減らす必要があるのだ)
 こんなこと誰にも言えない。特に最初にそのことに気づかされた幼なじみの大志には……
(ところで何で千咲さんは電車通学なんですかねえ。駅って人がたくさん集まるじゃないですか。そのために、人型ロボットを何百台も繰り出したり、電車の線路とかの風景を”作らないと”いけない。離島とかの出身にしちゃえばいいんじゃないですか?)
(それは俺達も気になっていたところだ。次の騙される人のターンからは田舎暮らしにしてしまおう)
 学校に着く千咲。
 (我々十人しかいないからクラスメイトなんていないのかと思ったら、結構クラスメイトいるんですね)
(まあ、AIを駆使して作られたロボットが大半だがな)
(でも、こうして机を囲んで話し込んだりしているとロボットだなんてことわからないですね)
(人類史一億年の結晶だからな)
(生身の人間はいないんですか?)
(いや、いるぞ。千咲ちゃんと関係が濃い人間はみんな人間だ。と言っても、その他大勢のモブ担当の人間も千咲に話しかけられたら対応することになっている。
 AIも相当進化しているとは言え、それに任せっきりでことが終わったらしゃれにならないからな。
しかし、残念なことに人数には限りがあるからな、彼女の親友は彼女の家族を兼任している。この世界では仕事なんてないし、家でやることなんてないからな。動いて貰わなければ困る)
 (ワンボタン変身セットで父親兼幼なじみのタイシが学校に登場する)
「おはよう、千咲、今日もかわいいね」
「おはよう、朝っぱらから何言ってんのよ」
(幼なじみのタイシ君だ。どうやら千咲は彼のこと好きみたいだ。しかし、千咲は彼が実は単身赴任しているお父さんと同一人物だと言うことには気づいていないようだな)
(気づいたらどうなるんでしょうね)
(…見物だな)

 (同じくワンボタン変身セット<このボタンで大丈夫か? 変身を失敗したら絶対に命取りの絵が描かれている>が母親兼教師のミヤビが出てくる。
 ミヤビの授業、前にやったテストの返却
千咲「あ~あ、あんまりいい点じゃないや。お母さんに隠そうかな。でも、お母さん何故かテストが返ってきたことを知ってるんだよね。何でだろ?」
(俺らにとっちゃあ、その理由は一目瞭然だがな)

 (ところでこの授業って、千咲のお母さん兼教師のミヤビがやっているんですよね。わざわざ騙すために高校教師の資格を取っているんですか?)
(そんなわけないだろ。エターナルエーテルでそのマニュアルが出てきている)
(マニュアルですか? 能力を一瞬で身につくようにするとかではなく)
(人間ができる努力はできるだけするってことらしいぞ。馬鹿げてるよな)
休憩時間
タイシ「千咲、お前テスト何点だった?」
千咲「誰にも言わないでよ? …50点」
タイシ「え、俺、9点なのに」
千咲「あんた本当に勉強してないのね。大学いけないわよ?」
タイシ「大丈夫、俺はスポーツ推薦で行くから」
千咲「スポーツ馬鹿はお気楽でいいわね」
(ちなみにこのタイシ君は何のスポーツが得意なんですか?)
(陸上の短距離走だ。十人じゃあ野球もサッカーもできないからな)
(…………)

(しかし、学校生活というのは退屈ですね。彼らは何のために勉強しているんでしょう?)
(決まっているだろ。この世界がまやかしのものだと気づかないためにやっているんだ)
(え、将来の為じゃないんですか?)
(この世界には実質彼女1人しかいないんだ。将来もクソもないだろ。
この世界は今文字通り彼女だけのものなんだ)
(それが本当だったらオレは勉強なんてしたくないですけどね)

昼休憩
<学食に行く千咲>
(思ったよりも学食混んでますね。みんなロボットでしょ?食べる必要ないんじゃないですか?)
(人類史一億年をなめるなよ。ロボットといえども有機物を摂取して動けるようになっているんだ)
(そうなってくるとロボットと人間の違いって何なんですか?)
(頭が機械かどうかしかないだろうな)
(十人しかいないんですよね? 食べ物は一体誰が作っているんですか?)
(だから人類史一億年をなめるなっての。今ではボタン一発でどんなものでも作ることができるんだ)
(でも、機械の味って飽きるんですよね。千咲さん作ってくれないかなあ
。人間の作った料理が食べたいなあ)
(そりゃあ、風景係担当の俺達には縁のない話だろ)

放課後

(千咲さんは部活に入っているんですか?)
(入っているぞ。文芸部だ)
(それは読むためですか? それとも書くためですか?)
(読むためだ。誰かのために書くなんて今の状況じゃ不毛すぎる)
(ちなみに本はどうやって調達してるんですか? 今この瞬間に誰かが書いているわけではないですよね?)
(それはこんな世界になる前の世界からたくさん調達してきた。もう新刊は出ないが、それでも死ぬまで読んでも読み切れないくらい本はたくさんある。それで事足りるだろ)

(部活に一緒に入っている子もいるんですね)
(数少ない友達の1人だよ)
(生身の人間ですか?)
(前にも話さなかったか? AIは千咲さんに話しかけられるとセンサーが付いててモブ担当の人間が臨機応変に対応するのさ。そこから必要があれば、人間が当てられてずっと対応することになっている)
(十人以上の人と友達になったらどうするんですか?)
(知らん。それはなったときに考えよう)

放課後の夕方の景色を作って帰ることになる千咲
帰りの電車でスマホをいじくっている千咲
(千咲ちゃんも帰りはスマホをいじくってるんですね。なんかライブ映像を見てますね。誰かのファンなんですかね?)
(ああ、××××というアイドルのファンみたいだ)
(××××もうちら生き残りの十人のうちの1人なんですか?)
(違う。××××はもうすでに死んでる。
ついでに言うと設定では今日は201X年の6月4日ということになっているが、それはあくまで設定で、とっくの昔の日付だ。我々は過去に遡り、その日を疑似的に繰り返しているだけだ。ニュースを再現するのが面倒臭いし、スカスカになるから過去のものをそのまま使っているんだ)
(なんかクラクラしますね)
(それはこの時代が作り物だと知っているお前だけが感じる感情だ。千咲さんは今この時代が本物だと思いこんでいるから何も感じない)
(今普通に見てる映像も百年後にネット上に残っていれば死んだ人の残骸ですものね。そう考えればなんてことないですよね)
(ところで、この××××を調べたネット情報って千咲さんどうやって検索したんですかね?)
(検索したんじゃない。こちらのネット担当の奴が千咲さんの好きそうな動画をオススメしたんだよ。日付のあるニュースとは違って、検索結果は当時のものは残ってなくて未来の洗練されたものしか結果が表示されなかったから、どうしてもこちらのわかる範囲のものを与えてその範囲でさも自由に調べているように見せるしかないんだな)
(まあ、過去の情報にせよ未来の情報にせよ、人間が得られる情報なんてのは所詮誰かが考えた範囲のものってことですね)

千咲、家につく。

「ただいま」

「お帰りなさい。ご飯できてるわよ」
「お母さん、いつもありがとう。わあ、おいしそう」

(ボタン一つで作れるからお母さん料理作ってないですよね)
(まあ、先生も兼業してるから作る暇ないしな)
「ただいま。千咲、ミヤビー今帰ったぞ」
「わあ、お父さんだ」
「千咲、あのさタイシ君との関係はどうなんだ?」
「な、何よ。タイシなんて何でもないわよ」
「えー、お父さんがっかりだなあ」
(お父さん、タイシと同一人物なのに、自分から聞いちゃってるよ)

ご飯が終わって、勉強する

(ご飯の後も勉強するんですね)
(当たり前だろ。それがこの時代の地球で言うところの普通の高校生だ。ま、将来なんてあるのかないのかわからないからかわいそうっちゃかわいそうだがな。
 まあ、でもそれも終わったら、お楽しみだ)
(お楽しみ?)
(千咲さんが寝たら、残りの十人のみんなで会議するんだよ)
(会議?)
(これから千咲さんをどう騙すかの会議だよ)

会議は真中家の隣の家で行われるらしい。
(おはよう)
(どうしたのシゲキさん、フースケに状況説明して。透明になって千咲ちゃんの観察をしてるの、僕らにはちゃんと見えるんだよ?)
(いや、フースケのやつがさ、またゼルダにはまっちゃってさ、全クリしたんだけど、記憶を消して最初からやりたいって言うんで、エターナルエーテルで記憶を消去したんだけど、余計な部分まで消しちゃってさ、だからまた教え直してやっているんだよ)
(何やってんだよ。フースケ)
(すみません)
(さて、今日も千咲ちゃん会議をやることにしようか)
(千咲ちゃんの今日の様子はどうだった?)
(タイシ君との進展はあった?)
(テストで得点を見せ合ったり、学食のパンを買ってあげたりしたけど、そんなんで恋仲は進展するのかな?)
(まあ、千咲ちゃんも年頃だし、今はそんなんでいいんじゃないの?)
(ところで千咲ちゃんの悩みはどうなってるの?)
(あの心が読まれるってやつ? 実際そうなんだし、かといって読めなくしちゃうと騙している私達がつまらなくなるし、放って置いていいんじゃないの?)
(千咲ちゃん、思い詰めてない? タイシなんとかしなよ)
(うーん。考えてるけど、こればっかりはなあ)
(まあ、うまく騙せているから会議はこれくらいにして、これからみんなで遊ぼう!)
(そうだ。遊ぼう。この時間がないとせっかくエターナルエーテルを手にした意味がないしな)
(何がいい? ゲーム、ドラマ鑑賞、アニメ鑑賞、何でもできるぞ)
(わいわいわいわい)
(おい、自由時間は明日の昼十二時までだぞ)
(え?シゲキさん、学校始まるの明日の八時からですよ? 遅刻じゃないですか)
(いいかフースケ。時間なんてのは千咲さんが起きているとき以外は適当でいいから千咲さんが起きる時間を七時頃に設定するだ。要は時間を巻き戻すんだよ。千咲さんは自分がどれだけ睡眠してるかなんて寝て起きてもすぐにはわからないからな。だから、千咲さんは寝ている間は十分だろうが、一年経っていようが気づかないって寸法さ)
(…………)
(エターナルエーテル様々さ)
(そんなんでいいんですかねぇ?)
<この会議の様子を退屈そうに見ているカタル>
(どうしたんだい? カタル)
(おお、タイシ、オレ、セックスがしたい)
(エターナルエーテルで人間型ダッチワイフでも出せばいいじゃないですか)
(それじゃ、物足りない。オレは生身の人間とセックスがしたいんだ。
考えてもみろ。十一人が何年生きるのかわからない。その間オレはセックスが自由にできないんだ。そんなの耐えられるか?)
(じゃあ、仕方がない。シオリさん、サナさんちょっと相手してあげてよ)
(え?)
(この際だから、お前でもいいよ。オレはバイセクシャルなんだ。実はここにいる人間全てが全て、俺の好みだし)
(嫌ですよ。僕はノンケなんですから)
(そんなことをいうなら、オレ、千咲を狙っちゃおうかな)
(…そ、それは駄目ですよ)
(何で駄目なんだ? 寝て意識がないときにやるだけだぞ?)
(余計に駄目ですよ。だって、かわいそうじゃないですか。千咲は十六歳ですよ。恋する年頃なのに、よくわからない人とやりたくないでしょ?)
(よくわからない人じゃなきゃいいのか? じゃあ、タイシ、オレタイシ役やるよ。変わってくれ)
(いいよって言うわけがないでしょ! カタルさんはウェブ担当なんだから、しっかりやって下さいよ)
(何でこんな騙す必要が出てきたんだ? オレ、セックスができれば別にオレを騙してくれなくてもいいよ)
(神になれませんよ)
(それは嫌だなあ。エターナルエーテルが使えなくなるってことだろうしな)
(じゃあ、しっかりやって下さいよ)
(…考えておくわ)

(カタルの奴、千咲のことを狙っているのか。カタルはウェブ担当だけど、別に外部の人間を演じちゃいけないというルールはないからな。俺は俺なりのやり方で千咲にアピールしないとな。
アピールか、そういえば千咲の誕生日が近かったよな。サプライズで何かやれないものかな?)

数日後

千咲(おかしい。みんな私を避けてる。昨日まで友達だと思っていた子達が急に私を無視し始めた。何でだろう? やっぱり私の心が読めるから?)

大志「よう、千咲、おはよう。今日もかわいいね」

千咲「大志、ちょっと相談があるの。
私、クラスメイトからハブられている気がする」

大志「な、何でそんなことを思うんだ?」

千咲「タイシ、何か知ってるの?」

大志「し、知らない。気のせいじゃないの?」

千咲「そんなことないわよ。じゃあ、わかったことがあったら教えてね」

千咲のところにクラスのラインが届く。
カタル、千咲を呼び出す。

カタル「千咲さん、僕知ってるよ。
クラスメイトの殆どが千咲さんを抜いた全員で新しいグループを作っているんだ。千咲さんをハブにしているんだよ」

千咲「え? 本当に? なんで?」

カタル「それは教えられないな。僕もそのグループに入ってるから口止めされてるんでね。
しかも、今回のグループを作ったのは大志らしいからね。彼の言うこということは聞いちゃ駄目だよ」

千咲「本当なの?」

カタル「僕が嘘を言うとでも? じゃあ、本人に聞いてみたらいいじゃないか」

<その場から駆け出す千咲>

千咲(嘘だ。あんなに仲が良かった大志が、私のことを嫌うだなんて)

<大志の前にきた千咲>

千咲「大志!!」

大志「お、千咲どうしたんだ? 血相を変えて」

千咲「大志、私のことが嫌いなの?」

大志「嫌いになるわけないだろ?」

千咲「嘘よ。私をのぞいたクラスの全員でグループを作ったってカタル君が言ってたわよ」

大志「そんなの作ってないよ。カタルなんかの言うことを聞くなよ」

千咲「誤魔化さないで。どうして私のことが憎いの?
私の心をあなたが読めるから?」

大志「……!!………」

千咲「そう、そうなのね?」

大志「俺はお前の心なんて読めないよ」

千咲「私にだけは本当のことを言って欲しかったのに!!」

大志「あ、どこ行くんだ」

千咲(クラスのみんなから嫌われた。こんなところにいてもしょうがない)
電車に乗って遠くへ行こうとする千咲。

シゲキ(大変だ。どこかと遠くへ行くつもりだ。どこへいくつもりなんだろう?)
フースケ(いまからじゃあ、電車の準備が間に合わないよ)
カタル(じゃあ、俺が追いかける)

カタル、千咲にメール(今どこに向かおうとしている?)

千咲、メール返信(普通どこにいるじゃないの? 何で目的先を知ろうとしているの?
なんか意味があるの?)

カタル、メール返信。(ゴメン間違えた。そんなつもりじゃなかった。特に意味はないんだ。)

千咲(あなたも私の心が読めるの?)

カタル(読めると言ったら?)

千咲(私、死ぬわ。こんな世界じゃ生きてけないもの)

カタル(そんなことで死んじゃ駄目だ。やり残したことたくさんあるだろ?)

千咲「やり残したもの?」
(千咲はそういえば、今月号の少女マンガが読みたいと思い、ふと駅を降りてコンビニで本を探す。

ところが、コンビニでは本が見つからない。

フースケ「駄目だ。建物は用意できても奥地まで物流はいってない。この世界がスカスカだってバレてしまう!!」

千咲「え? ここ、都市部なのに人も全然いないし、この世の中は、もしかしたら私だけしかいないんじゃないの?」

「ああ、やっぱりきづかれてしまったか」

千咲、大志に電話する。
「大志、ゴメンね。どうしてもあなたに会いたいの。会って伝えなきゃいけないことがあるの」

大志、千咲の目の前に出現する。
千咲「大志! どうしてこんなところにいるの?」

大志「おめでとう。まさかこんな早く気付かれるなんて思わなかったな」

千咲「何、何がどうなっているの?」

大志「順を追って説明しよう。まず、千咲をハブってグループを作っていた件について。実はさ、今度の千咲の誕生日にサプライズパーティーをしようと思って、みんなで計画を立ててたんだ。それが千咲に知られたらまずいことの一つ目だった。

千咲「え、そうなの?」

大志「全ては千咲のためを思っての行動だったのだよ」

大志「そして、二つ目。実はこの世界はスカスカで、それを知らすに生きているのは千咲だけで、それ以外の人間は千咲がそれとわからないように騙して生きていたということ」

千咲「え?」

大志「驚くのも無理はないよな。でも、事実は事実だ。この世界には七十億人も人はいない。千咲も含めてたった十一人だ。
実はこれから残りの人間1人ずつ千咲と同じようなことをする。そして、気付いた年が一番早かった人間を神として崇めようと言うことになっている。
千咲が一番目だからこれからどうなるのかわからないが、あと十人似たようなことをやるんだ。エターナルエーテルっていうどんな願い事も叶えられる存在を使いながらな。
 わかるか。だから、千咲の今の世界はもう終わりだ。

千咲「………!!……」

大志「訳が分からないといった顔だけれども、もう一度いっておこう。
おめでとう」
十人に拍手をされる千咲。

かくして16歳と358日で千咲のチャレンジは終わった。

二人目。

ああ、一体どうやって騙そうと思ったけど、これを読んだらすぐにわかるか。
おめでとうございます。あなたも自分の正体が分かりましたね?

THE END



今日のTwitter

@今日もいつものように今日僕がつぶやいたTwitter(現X)の内容をコピペ。

11月26日8時。起きる。

9時。また寝てる。10時には起きる。

11時。目覚ましかけ忘れて10時飛ばした。ということは寝てた。ああ。

12時。まだ寝てた。今日は寝るのはここまでにしよう。

13時。寝ちゃダメなのに寝てしまった…

14時。まだ寝てた。起きようよ。

15時35分。スカスカ世界と騙される神のプロットをページごとに分解している。

16時。漫画のプロットをページごとに切り分けている。なんか結構長い。

17時。文章のネーム化をしている。取り敢えず、明後日消すけれども、今日の日記で文章のネームを公開してみる

18時。文章をネーム化する作業。やっと区切りをつけた結果、71ページになった。大丈夫か?持ち込みの日までに間に合うか?

19時。パソコンに向かったが、ウダウダ情報を見ていただけだった。

(以上、19時30分に日記を書き終わり)

20時。なんかトイレとか行ってウダウダしたあと、歯を磨いたら、オエっとなった瞬間に、少し下痢がパンツに出てしまった。

21時。夕飯を食ってから文章のネーム化の作業。クリスタに文字を入力しながらコマ割り。

22時。文章をクリスタにコピペする。

23時。その1の7ページ目までコマ割りと文字入力が完了。

24時。漫画のコマ割りその一の17ページ目まで完成。

@8時間しか作業できなかった。確実に起きてやるようにしないと、自分の人生に先がない。

明日の目標

10時には確実に起きる。

12時間作業をする。

文章とコマ割りをまず最初にやってしまう。

10ページまで絵を入れる。

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