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炊き込みご飯、じつは世界一ウマい地域は『アラビア半島』説

炊き込みご飯といえば、日本の物だと思っている人は多い。しかし、インドでも有名なビリヤニがあるし、ピラフやパエリアも炊き込みご飯の一種だ。

そんな世界中で食べられる炊き込みご飯の中でも、僕がもっとも美味しいと思うのが、アラビア半島に伝わる炊き込みご飯料理の数々。

僕もアラビア半島に住んだことはなく、ドバイやカタールに仕事で数回行っただけなのですべてを網羅しているワケではないけど、知る限りではこんなに豊富な種類の炊き込みご飯がある。

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これは『マンディ』と呼ばれるイエメン発祥の炊き込みご飯。ハワイジュというイエメン風のスパイスミックスで味付けした、骨付きのヤギかチキンがたっぷりの塩やスパイスと一緒に炊き込まれたバスマティライスにのっている。辛さはビリヤニに比べてかなり控えめで、辛い物が苦手な日本人でも食べやすい。

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こちらの『マドゥフーン』は、マンディと似たような感じだが、肉をコリアンダーやミント、レモン汁などでマリネして低温調理しているので、よりジューシー。マンディが牛丼なら、マドゥフーンはプレミアム牛丼といった感じ。ちなみにこれもイエメン発祥。

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この『マドビー』は、マンディと同じ肉をカリカリに焼いたもの。ジューシーさはマンディに劣るが、香ばしい風味が加わるので甲乙つけがたい味。例えるなら焼き牛丼的ポジションかも。

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こちらは『ズルビアン』。ピラウと呼ばれたりする場合もある。これはスープカレー炊き込みご飯のようなもので、米と肉を一緒に炊き上げているため、日本の炊き込みご飯と作り方は近いかもしれない。マンディなどとくらべてスパイシーなので、辛いものが好きな人におススメ。

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ちなみに、マンディやマドゥフーンをドバイで頼むとほとんどの場合生野菜や豆のスープ、トマトサルサがついてくる。とくに豆のスープの味はその店のレベルが飲んだだけでわかるほど違う。

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今は行けないが、ドバイにはこういった感じでアラビア風炊き込みご飯を食べられるマンディレストランがたくさんある。どの店もそれぞれ違った美味しさがあるので、豪華なドバイ旅行もいいが、ローカルなドバイ味めぐりもぜひ試してみて欲しい。

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