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人生は二度とない。

 インド映画「人生は二度とない」”Zindagi Na Milegi Dobara”を見た。
昨年インディアンムービーウィークが上映されていた時に見逃し、リターンズで友人から強く推されていた作品だ。平日16時からの上映時間にもかかわらず、115席の4割は埋まっていた。

 独身最後の男性だけで盛り上がるバチェラーパーティ企画に、男だけでスペイン旅行へ出かける幼馴染の三人組。レンタカーを借りスペイン縦断ロードムービーの道中、互いに喧嘩したり、行きずりの恋に落ちたり、いたずらで結束高まったり…。スペイン各地の風光明媚なお祭りが花を添え、出発前と後では人生観が180度変わるほどの体験が、三人を待っている。
 海のダイビング:アルジュンは水中の素晴らしさに体験し、高額所得者になっても感動で涙を流す事はないと知る。空のダイビング:イムラーンは高所恐怖症を克服し、出生前に離別した父との初面会をはたす。最後の牛祭りでは、優柔不断な カビールが”もし生き残ったら…” と間近に迫った結婚を自分自身に問いかけるのだ。

いまを生きる。今日を精一杯生きること。

 映画の中でアルジュン役のリティク・ローシャンが、星空の下で開眼する。ほんとうにそう。明日の心配、将来への不安よりも、丁寧にいまを生きることが大事なのだ。そして、エンディングをぼかしたまま、さぁ飛び出すんだ! といきなりラストショット。素晴らしく、印象に残る物語だった。

 私的には、インド映画「きっと、うまくいく」の次に好きかもしれない。そして、リティクのキレキレッのダンスシーンに釘付けになったあまり、他の男優に1ミリも惚れなかったが、ファルハーン・アクタル(イルハーン役)があの「ミルカ」の主役と分かり驚いた。体脂肪率5%にまで落とした彼と今回の彼とでは身体だけでなく顔つきも全然違っていた。役者魂ハンパなし!本当に見ごたえのある素晴らしい映画だった。人生は二度とない、そして今日はもう二度とこないからこそ、精いっぱい生きなくては、と自ら言い聞かせる。

映画:Life Doesn't Come Again 人生は二度とない 
   Zindagi Na Milegi Dobara 2011年 ヒンディ語
監督:Zoya Akhtar
出演: Hrithik Roshan、Abhay Deol、Farhan Akhtar、Katrina Kaif、Kalki Koechli

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