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タイのはずが香港を経由し、どっぷりアフリカ映画に沼ってきた。
新感覚のタイ映画監督ナワポン・タムロンラタナリット監督(略してナワポン監督)特集が東京・京都に続き、大阪で4日間のみ開催とあって、大阪アジアン映画祭」の熱冷めやらないまま映画友といくことに。
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ところが、お仕事絡みの所用が入り、一本だけ見て15時からの「ハッピー・オールド・イヤー」はスルーとなってしまう。その、昼イチの一本はナワポン監督とは全く異なる、フィンランドのミカ監督の特別上映だった。
ミカ監督はわりと好きよ! と友人Mは言うが、ウチは兄弟でもアキ・カウリスマキ派だから、どうだかなぁ... といぶかっていたところ、
えげつない(超ほめている:大阪弁)、わかりやすく言い直すと
「とんでもなく突き刺さった」ドキュメンタリー作品だった。
※以下、ネタバレ含みます
その女性を知らなかった。
しかし、耳にしたことのある旋律は数曲あった。
打楽器とヴォーカルだけで成立する単純なアフリカ民族音楽だけに、歌い手の声が悲しみや歓びになり波動のごとく迫ってくる。歌詞の字幕を必死で追うしか意味を判読できず、聞きなれない言語なのに、迫りくる彼女の歌唱力に圧倒され、寄せる波にのまれる。漂うグルーヴに、からだごとのみこまれ、自分もライブ会場にいるみたいだ。
祖国を離れ、アメリカに新天地を見いだし、母の死ももちろん31年間も帰郷を阻まれた彼女。アメリカからも追放され、アフリカ各地でライブを開いた、ママ・アフリカことミリアム。彼女の歌を、影響力を、恐れる統治者たちがいる一方、彼女に住居を差し出し歓待する統治者も少なからずいた。辛酸をなめながらも歌うことで人生を切り開いてきたのだ。
代表曲の中でも明るいハッピーな曲がPata Pata。どうぞ聞いてほしい。
タンザニア語で歌った「Malaika」やポール・サイモンとライブで歌った「Under African Skies」など、優れた耳の持ち主だったんだろう。いろんな言語を耳でおぼえたんだろうな、たぶん。
私は政治的なことは歌いません。
ただ、事実を歌っているのです。
貧富の格差、人種差別、内戦と停戦、民族の誇り
さまざまな考えがあるアフリカ諸国。
そこにはアフリカという国はなく、単純にアフリカ人としてまとめられない、50数カ国あるのだが。
ママ・アフリカが願った平和と民主主義は、戦禍が無くならならない現在も、はかない夢の途中である。
Mama Africa Miriam Makeba 2011年/フィンランド/90分 ★★★★☆4
監督:ミカ・カウリスマキ
出演:ミリアム・マケバ、ヒュー・ラモポロ・マセケラ、
ネルソン・ルムンバ・リー
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余談ですが・1
2019年に見た、ナワポン監督の映画感想はこちらのブログに書いてました。興味のある方は一読ください。
余談ですが・2
3/20 観た香港の歌姫「Anita」に敬意を表し、ランチは香港でした。
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#ママ・アフリカ #アフリカの歌姫 #ミカ・カウリスマキ
#ドキュメンタリー映画 #生きざまがすごい #平和と自由
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