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資金繰りショートを予知して防ぐには

こんにちは、ヨシキです。
今日は購買現場からフレッシュな話をお届けします。


今日、同僚が担当している取引先から連絡があったそう

「廃業します、資金繰りがまわらないです」

という内容だ。

やはりコロナの影響らしい

うちの売上シェアがどれくらいだとか、詳しい話は聞いてないが、

多少は影響があったはずである。

なんにしても廃業するのだから、

私たちはそのメーカーへ発注していた部品をすべて他社へ転注しなければならない

次の組立に部品供給が間に合わなかった場合、
工場の生産ラインを止めた被害額の責任を取れるのか
と、脅迫されてしまう
(ベストを尽くしても結構怒鳴られながら言われることがある)

このとき、転注する際にどういう手順で踏んだらよいか
という話もしたいところだが、
今日は、そもそもこんな話を防ぐにはどうすればよかったのか?
考えてみたい


社長「コロナの影響ありません!」


多くの中小企業から部品供給をしている。

無論、私が選んだわけではないが、

日本の成長とともに歩んできた地元の企業

と言った感じである

コロナの影響が拡大し、最初は中国からの供給網だけ管理していた

徐々に世界に広がり、東南アジア、欧米などからの供給網も管理するようになった

幸い、海外調達部品は在庫があり、受注減少に伴う生産減少があったため、欠品して工場の生産ラインを止めることはなかった
(生産調整で臨時休業は何度もあった)

3月下旬ごろから、

取引先の資金繰り状況をヒアリングするようにと部内に連絡があった

受注が大幅に減少し、急に廃業しますと言われても困るからだ

同僚いわく、その企業からは「大丈夫」と回答を得ていたらしく、

その言葉を信じ切ってしまった、という。

一緒に資金繰り表を作る


普段からそのメーカーのことを知っていたら、
ひょっとしたら・・・という可能性を疑うこともできる

例えば

・無駄に在庫が多い
・しばしば不良をだす
・見積がどんぶり勘定
・最近新しい設備を導入した


など

調べてみると、「受付嬢がきれい」というのもあるようだが、
私はあんまりピンとこなかった

上記4つ例を出したが、

上3つは、実際に私が担当したメーカーにも当てはまった

かれこれ1年ほど前の話だ

私の担当で、よく納期遅延が起こるようになったメーカーがあった

ヒアリングをした結果、資金繰り表を作ってないことが判明し、

作成するよう指示した

3か月ほど作るのを待ったが、出てこなかった

この3か月の間に財務諸表の勉強をし、一緒に作ることにしたのだ

私は、理系出身であるため、数字には強いが、お金には弱い。
(理系を理由にしてはいけないが)

いい機会だし、勉強し、ついでに簿記3級も取っておいた。

話を戻し、

資金繰り表を作成した結果、私たちは驚いた

間違っているんじゃないかと、自分たちを疑った

毎月赤字を出しながら経営していたのだった

それが半年ほど前から続いていることがわかり、

最終的に社長は倒産ではなく廃業を選んだ

おかげで、転注するための期間も十分にあり、

欠品することなく、転注を終えることができたのだった

自分が源


どんな仕事もそうだと思うが、

やはり自分が動けば、何か変わっていたかもしれない

という後悔は少なからずある

主体的に動くことで、その後悔をできる限りなくすのが大切だなと

同僚の話を聞いて思ったのだった

いつもサポートありがとうございます^^