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Today`s songs ごちゃまぜ33

はなれてみたり

ちかづいたり

ゆれながら考える。

やわらかく

やさしく

そのようにいつでもいたいと願っている。

 人は、生きていくうえで難しい現実をどうやって受け入れていくかということに直面した時に、それをありのままの形では到底受け入れがたいので、自分の心の形に合うように、その人なりに現実を物語化して記憶にしていくという作業を、必ずやっていると思うんです。

「生きるとは、自分の物語をつくること」小川洋子、河合隼雄著

みんな自分の物語の中で生きていて、それは自分で見つけていくものであるのかもしれない。

たぐりよせて

歩むために

紡ぐスピードは

ゆるんだり

加速したり

緩急を繰りかえしながら

自分だけの物語をえがいている


 そう、質問する側が勝手に物語を作ってしまうんです。下手な人ほどそうです。「三日前から学校行ってません」て言うと、「三日か。少しだね。頑張れば行けるね」とか。これから百年休むつもりかもわからないのにね(笑)。

 「もう少し頑張れば行ける」という、こっちの望む物語を言ってしまうわけですね。

 人間というのは物語を了解できると安定するんです。今この部屋にある物みんな、どれも了解可能でしょう。だから安心して座っていられる。ところが僕が何か仕掛けをして、突然風船がパァと飛んで来たとする。それでも僕が平気で話していたら、皆さんもう気になって気になって仕方ないでしょう(笑)。了解可能のことというのは、人間を不安にするんです。そういう時下手な人ほど、自分が早く了解して安心したいんです。

同著より抜粋


待つこと

がここでも出てくる。

人の物語を勝手につくることはできない。

私とあなたは違うから。

あなたがまた歩みだせるまでは
動き出すまでは
何も期待しない。
おしつけてはいけない。

ただ、じっと黙っている。

そして可能性を、祈ることはできる。

信頼しながらただ待つこと。

ここにいるだけのこと。

ただそれだけのこと。


生みおとされた

さびしさは

海にもぐり

風にのり

どこかの誰かを包むだろう


芽吹いた気持ちは

たぶん誰かを想うということ


途は続く


ただそれだけで歩いていける

愛の太陽




矛盾との折り合いのつけ方にこそ、その人の個性が発揮される。
そこで個人を支えるのが物語

私たちは物語を生きている。

今日もはなれたり

ちかづいたりしながら

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