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兵庫県姫路市飾磨の"味" 【ジャスコシティ名店街】

最近できたばかりの飾磨駅北口

姫路市中心部からほど近くの街・飾磨。
ここにはかつて日本中にあったショッピングモール『ジャスコ』の生き残りが今も現存している。

その名も『ジャスコシティ名店街』。

ジャスコシティ名店街は、ジャスコが発足して間もない1971年に開店したジャスコ飾磨店を中心とし、城下町のように多くの店が軒を連ねた商店街である。

核店舗であったジャスコ飾磨店は近隣にジャスコ姫路リバーシティ店(現・イオンモール姫路リバーシティ)が完成した煽りなどを受けて2006年に閉店したものの、建物は現役当時の面影を色濃く残しているほか、名店街の他店舗は現在も数店が草臥れた全蓋の下でひっそりと営業を続けている。

ジャスコ飾磨店跡
古き良きスーパーの趣
問い合わせ先の近隣店舗も当然まだジャスコである
自動ドアやシャッターが開くことはもう二度と無い
破れた天井から青空と陽の光がジャスコを照らしている


名店街に入っている他の店舗もどこも昭和臭ムンムンで、まさに"味"の宝庫といえる空間。
特にクリーニング屋の2階に囲碁クラブがあるという通常の商店街ではまず考えられない異質な取り合わせには興奮を禁じ得ない。

最奥のスポーツ用品店は現役
おっさんのマスコットが"らしさ"を演出している
やはり異質
斜めに境界線が引かれた建築も美しい
実に多様な店舗が入っていたことが分かる
レコードの時代からこの街を見てきた
駐車場直結の入口
ビニールの看板はもはや原型を留めていない
フォントから溢れ出る昭和末期〜平成初期感
かつては壁の向こうにも店舗があったと思われる
商店だけでなく飲食店もあった
行方不明の「ラ」が帰ってくることは無い
おもちゃ屋という存在自体が今や文化遺産
車輪を縁取る豆電球がお洒落
温もりのある手書き広告もいつしか隅に追いやられるようになった
外から見るとジャスコがラスボスのよう


一応現役の商店街とはいえ限りなく廃墟に近いにもかかわらず、未だに取り壊されていないのは本当に奇跡としか言いようがない。

また、飾磨にはジャスコシティ名店街のみならず、しかま一番街というDOPEな区画も存在する。

視界に飛び込んできた瞬間に度肝を抜かれた
とても商店街といった風貌ではない

一見すると洋風の城塞のようにも見えるこの建物は居酒屋やスナックなどを中心とした飲食店・商店街で、こちらもジャスコシティ名店街とは違った意味でかなり異質な雰囲気に満ちている。

エグいぜ、飾磨。

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