くま

主には自分の記録用に読んだ本の感想文を書きます。

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最近の記事

「1兆ドルコーチ」自分で人生の目的を決める

今さら「1兆ドルコーチ」を読んだ。 最初に本屋で見たときは勝手に「なんか胡散臭いな」と思って読まなかったが、先日参加したコーチングのイベントでおすすめ本として紹介され、読むに至った。 誰の書いてる本かもわかってなかったが、コーチが関わってきた人の話を集めて、知り合いが書いた伝記のような本だった。 書いているのが本人ではないので、説教臭くもなく、いいところが書かれているので読んでいて気分も良かった。 帯に「成功の方程式」などと書いてあるので、てっきり押し付けがましいタイプ

    • 「イルカも泳ぐわい。」

      発売直後に購入して、 それからずっと本棚に眠っていた。 時間はたくさんあったのに、 なぜか開いてなかった。 元々Aマッソさんのネタが好きで、 ワードセンスが好きで、 エッセイもWEBでいくつか読んだ ことがあった。 今回初めて読んだエッセイも多かったが、 どれも「こんな日常生活の切り取り方が あるんだ」と感じさせられた。 遠い類推の回路を広げてくれる感覚が 好きだ。 「今日の朝ごはん、どっちの手でお箸持った?」で 「二〇代は、見るもの全てに腹が立っていた。」 と書かれてい

      • 「OPEN TO THINK」大切なのはバランス

        ダン・ポンテクラフト著の 「OPEN TO THINK」を読んだ。 オープン思考は、 クリエイティブ思考・クリティカル思考・ アプライド思考が上手くバランスをとった 状態のことで 本書内ではそれぞれの思考がどういうもの かと、上手くいかないとどういったことが 起きるかの例を挙げている。 3つの思考を日本語に直すと、 思い描く、精査し意思決定する、実行する といった内容になる。 3つのバランスをどのように取るかは ケースによるので経験して習得していく しかないと感じ

        • 「News Diet」無思考に氾濫する情報を受け止めることは思考力を低下させる

          ロルフ・ドベリ著の「News Diet」 を読んだ。 裏表紙を見てみると初版発行が 2021年2月20日で驚いた。 実は同時に5冊本を買ったのだが、 私の中にある微かなミーハー心が 最初に「News Diet」を完読させた。 この本を読む前から1つ疑問に思っている ことがあった。 その疑問とは 「著者はすでに世界の情報を得た上でニュースを見るのをやめている もしくは職業上ニュースを見る必要がない のであって、 事業会社に勤める社会人滑り出しの ビジネス職の人間がニュース

          『まんがで鍛える脳の強化書』自分が鍛えるべき脳番地を知りたい…

          加藤俊徳さんの『脳の強化書』を まんがで紹介している本を読んだ。 これまでマンガVerを読むことは避けていた が、『脳の強化書』本体は有料だったが、 こちらのマンガVerはkindle unlimitedに あったので読んでみた。 flierで『脳の強化書』を読み、 脳を番地ごとに鍛えるという発想が 面白いなと思ったのがきっかけで読む ことにした。 実際に読んでみると、番地ごとの 今日から実践できる鍛え方が 書かれており、とても実用的と感じた。 この手の本は読むだ

          『まんがで鍛える脳の強化書』自分が鍛えるべき脳番地を知りたい…

          『四つ話のクローバー』読むタイミングによって心にささる話が変わりそうな一冊

          水野敬也さんの『四つ話のクローバー』を 読んだ。 幸せをもたらす行動や生き方が なんなのかを諭すような話が 四編入っている本だった。 四つの話の中で今の自分に 一番響いたのは最初の深沢会長の話だ。 「天才は存在しないと困る存在なのだろう、 そうでないとみんなただ頑張っていない だけの人になってしまうのだから。」 この言葉は確かにそうだなと思った。 天才とそれ以外の境界なんてないし、 それぞれの人が他者に対して天才かどうか を勝手に判断しているだけ。 才能という言

          『四つ話のクローバー』読むタイミングによって心にささる話が変わりそうな一冊

          『藁を手に旅に出よう』~キャリアを考える上で大切な概念に名前をつけてくれる本~

          荒木博行さん著の『藁を手に旅に出よう』を読んだ。 以前に読んだ『座右の寓話』と被るところもあるが、こちらの本はキャリアに焦点を当てた話になっているところが大きな違いになる。 私のような働き始めの人には何かしら役立つ内容だと思う。 私は2年目の途中なので仕事をする中で既に気づいていた内容もあったが、 この本はそれらに名前をつけてくれて、意識しやすく、人に伝えやすくしてくれた印象がある。 特に印象に残っているのはティファニーちゃんの問いの話と星座の話だ。 ティファニーち

          『藁を手に旅に出よう』~キャリアを考える上で大切な概念に名前をつけてくれる本~

          仕事ができるとはどういうことか(flier)~この人じゃないとだめとはどういうことだろうか~

          楠木健さん、山口周さん著の 「仕事ができるとはどういうことか?」を flierという要約サイトで読んだ。 「仕事ができる」とは 「この人じゃないとだめだ」と思われる ことだと書かれていた。 「この人じゃないとだめだ」と思われる とは一体どういうことなのか。 誰でもできる仕事が属人化して、 「この人じゃないとだめだ」になっている のは全然よくない。 誰でもできるような内容にしたり、 他の人にもできるように育成したり、 そういうことができるほうが会社にとって 価値が高いし、

          仕事ができるとはどういうことか(flier)~この人じゃないとだめとはどういうことだろうか~

          ファンをはぐくみ事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書~これからコミュニティをつくりたいひとにおすすめ~

          コミュニティデザイナーの 川原あずさんと Peatix Japanの藤田祐司さん共著の 『ファンをはぐくみ事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書』を読んだ。 主にビジネスコミュニティづくり の手順を丁寧に説明されていて、 かつ巻末にはイベント開催時の チェックリストもついている。 コミュニティづくりの手順では 「ビジョンからはじめる」という ことを書かれていて まさに落とし穴になる部分を 書いてくださっている。 セミナー等で聞いたことを チームに伝えても「ふ

          ファンをはぐくみ事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書~これからコミュニティをつくりたいひとにおすすめ~

          新釈 走れメロス他4篇「原作を読み返したくなる現代版吹き替え」

          森見登美彦さんの 「新釈 走れメロス他4篇」 を読んだ。 走れメロスなど名作と言われる 昔の作品を現代風に、というか 森見流にアレンジしたのが本作。 5つの物語が入っているが、 どれもありがちな設定に奇抜さを プラスしていて 面白く、読みごたえがあり、 考えさせられる小説だった。 原作を現代の舞台に置き換える 過程で、「あるある」となる設定 でなければ現代に置き換えた感が ない。 本作は現代感がしっかり出ていて すっと受け入れられた。 個人的に一番好きなのは、

          新釈 走れメロス他4篇「原作を読み返したくなる現代版吹き替え」

          「天の川の両岸」コロナ後の人のつながりを切り取った話

          小説野生時代に掲載されていた 重松清さんの「天の川の両岸」を 読んだ。 コロナの影響で交わりの形が 少し変わってしまった家族が 中心に描かれていた。 オンラインでも伝わってくるもの と本当はオフラインで関わりたい 気持ちとの交差が起きている。 1人1人の思いやりがコロナ下でも 人との関係を持ちながら 生きていける構造をつくっている のかなと感じさせられた。 自分は元から人との交わりが 多い方ではないので、 やりとりの回数も激減したわけではない気もする。 でも、緊急事

          「天の川の両岸」コロナ後の人のつながりを切り取った話

          『「敏感」にもほどがある』HSPをマンガでなんとなく知れる

          『「敏感」にもほどがある』を 読んだ。 最近本屋でもHSPに関する本が 積まれていることが多くて、 ずっと気になっていた。 でも何冊かの巻頭のチェックで とりあえず自分はHSPでは なさそうだと分かったので 読むのを後回しにしていた。 この本はマンガのページも 多いので短い時間で読める。 HSPの人が悩むことが 書いてあるので、 「敏感である」ことの中身の 具体的なイメージを持てた。 HSPのひとが感じることが書かれ ていたので、 周囲の人にどう接してほしいのか

          『「敏感」にもほどがある』HSPをマンガでなんとなく知れる

          「悪魔の辞典」世をいじり倒す視点の宝庫

          アンブローズ・ビアスの著作を 原案とした中村渡徹さん著の 悪魔の辞典を眺めた。 ※読んだという表現は適切じゃない気がした。 それぞれの言葉について いじるポイントを探してのせてる ような印象を受けた。 実際にはいじるだけではなく、 純粋に解釈を加えているだけだが、 なんとなくいじっている言葉が 印象に残ってしまうのかも。 1つだけ例として書いておく。 自動販売機 温かさと冷静さを兼ね備えた 日本で一番の勤労者 これを見て、自動販売機に 興味がわいてきた。 普段

          「悪魔の辞典」世をいじり倒す視点の宝庫

          「短くても伝わる文章のコツ」文章のテクニックを知れる本

          ひきたよしあきさんの 「短くても伝わる文章のコツ」 を読んだ。 筆者の知る文書を書くコツを数多く 教えてくれる本だった。 例えば印象に残っているのは桃太郎構文。 桃太郎の出だしのように、 When, Where, Who, Whatの順番で 説明すると前提が伝わりやすいという ものだ。 桃太郎という具体例と印象に残るワードで 忘れずに日常で使えそうだ。 そういえば議事録も桃太郎構文の順番で 書かれているななんてことも思った。 また「文章はラブレターだと思って書け」

          「短くても伝わる文章のコツ」文章のテクニックを知れる本

          「しいたけ占い 12星座の蜜と毒」のめり込みすぎ注意。相手に思いやりを持とう

          「しいたけ占い 12星座の蜜と毒」 を読んだ? 読んだというより、中身をぱらぱらと 眺めたと言ったほうが正確かもしれない。 私は射手座なので、射手座を中心に読んだ。 この本で射手座の毒と書かれている内容が 毒だと思えなかった… 毒と知らずに人に毒を振りまいている状態 なのかもしれない。 ちょっと言葉は変えているが、 射手座は勝手にのめり込んで熱中するけど 周りの人はついていけるとは限らないよ ちゃんと思いやりを持って、時には手を 緩めてね みたいなことが書いて

          「しいたけ占い 12星座の蜜と毒」のめり込みすぎ注意。相手に思いやりを持とう

          「チーズはどこへ消えた?」日常のスタンスを見つめ直そう

          おそらく超ベストセラーの 「チーズはどこへ消えた?」を読んだ。 めちゃくちゃ有名な本なのと 要約するとこの本の良さは8割以上失われるのであらすじは省く。 一言でいうと 変化の激しいこの世の中であなたはどんな スタンスで日々を生きていきますか? と問いかけてくる本だった。 私にとってのチーズは何なんだろうか? 今持っていて、 ずっとあるのが当たり前と思ってしまい、 それがなくなったときにどうするかなんて 考えていないものはなんだろうか? ぱっと頭に浮かんだのは

          「チーズはどこへ消えた?」日常のスタンスを見つめ直そう