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ホンモノは気取らないって藤井風が教えてくれた

藤井風というミュージシャンがいる。画質が10年以上前のピアノの弾き語り動画をYouTubeにアップしている。

jazzyなアレンジが得意で、どんな曲も瞬時に自分のものにできるのが彼の凄みなんだけど、そこまでは知り合いの知り合いの知り合いくらいにはいそうな気がする。おれできるよーつって、演奏自由の街中にあるピアノをドヤ顔で弾いてる奴、いない?

でも彼は特別でそれとは比べ物にならないくらいの色気がある。

その色気って何?って聞かれたら、それは「余裕」だなと思う。余裕に行き着くまでには「自信」が必要で、その自信をもつためには成功体験が必要になる。で、それは挑戦がないと得られない。その中には失敗もあり反省もある。練習も場数も必要になる。そうだとすれば、彼はひたすらやってた人間なはず。でもそんな気配を全く感じさせない。そんな永久機関みたく出てくる色気が半端じゃないのが藤井風である。

歌唱力とか叩くように弾くピアノがうまいとかってのはもとよりその余裕が、絶対やってるはずなのに努力してる画すら思い受かばせない圧倒的な実力がオーラというか、グルーヴというのか、つまるところ「色気」に昇華されてるのだと思う。


そんな彼が先日、オリジナル曲をデジタルリリースした。藤井風がアーティストとしてデビューした。ほぼ撮って出しのノー編集で10年前の画質の動画だろうが、大人が何十人もいる現場でたくさんのカメラを向けられてようが、藤井風は変わらず色っぽくて、カッコ良くて。


あんたのその歯にはさがった青さ粉に
ふれるべきか否かで少し悩んでる
口にしない方がいい真実もあるから

この「何なんw」って曲の歌い出し、歯に挟まってる青のりに触れるか否かって歌詞に藤井が格好良すぎて僕は一発目から気づけなかった。


年明けくらいにオールナイトニッポン0に出てたんだけど、濃い岡山弁をボソボソと喋って、ラジオ慣れしてないからなのか、上半身をゆらゆらと落ち着きがなかったのか、マイクとの距離が安定しなくていまいち聞き取れなかったけども、それもまた一興と盲目的に崇拝してしまってる自分が早速ここにいる。




YouTubeに動画を上げることが自己顕示であることに変わりはないけど、彼のは別にイキってるとか、嫌悪感みたいなのもないし、逆に本物は高いカメラも凝った編集とかもいらないし、主張しなくても目立つし、気取らなくても様になるんだなぁって目で藤井風を見てる。勉強になります。

しかもまだ22歳らしい。は?また年下かよ。クソ。自分も歳をとって、甲子園球児が、荒れる新成人が、金メダリストが、メジャーリーガーが、って肩を並べてきたけど(年齢だけ)それがどんどん年下になっていくしんどさったらこの上ないよね。(頑張ろ)




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