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2019年はこんな若者が増えると思う。

2019年の若者に増えるであろう、生活スタイルやカルチャーをここに予言しておきたい。いわばこれからの7つのトレンドの話をする。


① Uniqlo U 最高

クリストフ・ルメール率いるデザイナーチームがパリのアトリエからお届けする、ベーシックな服に革新をもたらすコレクション。
引用:https://www.uniqlo.com/UniqloU19ss/jp/

元エルメスのデザイナーとのコラボラインで、ブランドが確立されつつあるUniqlo U。プロアマ問わずプロダクトは好評で、ミーハー共から「シルエットが良い」とか「パンツが優秀」とか言われるラインでお馴染み。

UNIQLOの品質の良さと、デザイナーのネームバリュー、話題性、全てが相まって、これを買っておけば間違いないだろうというブランド力から、2019年の若者は、これ以外着なくなる病気に陥る。石を投げればUniqlo Uに当たり、犬も歩けばUniqlo Uに当たる。寝耳にUniqlo Uで、棚からUniqlo U。もう、全部がUniqlo U。



② まじ、チルい

昨今「エモい、エモい」とかって、安い形容詞が流行って。意味こそ考えると深いものがあるのだけれど、響きや流行り具合が、もうチープな言葉だなと思える中で。それを上回る、言葉が「チル」「チルい」。

チルは「落ち着いた」という意味を表すヒップホップ用語の「Chill out(チルアウト)」が語源。「まったりする」「くつろぐ」といった意味で使われています。「チルする」と言うと、「目的は特にないけど楽しくのんびりする」というニュアンスの行動を指します。
引用:
https://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/111600043/111600004/

難解な意味の言葉でもなく、専門用語でも無い。そうであるから良いというわけではないが、聞き慣れないだけが、今現代で、おしゃれとして扱われる「チル」。

2019年、インスタのストーリーは「チル」の文字で溢れる。しかも、流行り言葉使ってますよ〜なんて主張ではなく、普段使いでさりげなく「チル」の文字を忍ばせることだろう。



③ 俺、Lo-fi Hip Hopしか聴かない

「意図的に汚したジャズなどのサンプル・ネタと、レイド・バック気味のヨレたビートで構成されるインストゥルメンタル」といった音楽的な特徴自体は古くから存在しましたが、近年そうした音楽が”Lo-fi Hip Hop”という新しい概念で認知されていくようになりました。
引用:https://www.beipana.com/entry/what-is-lofi-hip-hop

そんな、チルしたい盛りの2019年の若者たちは、70~90くらいのゆったりとしたbpmにシビれ、それを聴いている自分に酔いしれて、作業中、寝る前と、Lo-fi Hip Hopを生活音に落とし込むのだ。ローファイ!ローファイ!完膚なきまでにローファイ!傷が出来ればローファイを塗りこむのが今風。インスタのストーリーで運転中の様子を流そうもんなら、車で流れてるのは十中八九、Lo-fi Hip Hop。どう?オシャレでしょ?って無言で語りかけるのだろう。



④ IGTVで動画投稿

動画投稿といえばYouTube。ちょっと目立ちたい人が投稿するものだと言う共通認識で、敷居が高い印象なのだが、YouTubeよりライトでカジュアルな、TikTokやTwitter動画の人気が凄まじく、動画投稿者の人口が近年一気に増えている。

それでも、「ネットに動画は・・・」なんて言う人もいるだろうが、Instagramのストーリーと言えば、お気づきになるかもしれない。

ストーリーなら動画投稿したことあるでしょ?

そう。たった15秒。1日で消えていまう投稿。Twitterと比べて拡散性が低く、クローズな環境だからか、動画をネットに上げていると意識がない人も多いはず。


そんな中、先日、みんな大好きあいみょん がIGTVで弾き語り動画を公開した。

真似する人増えそう。

凝った編集は不要で、撮って出しに近く、私生活のワンシーンを切り取り、日々の思い出動画をポストしていく。TikTokが思い出の見せびらかしなら、IGTVは思い出の撮り溜め。生活感プンプンで、綺麗すぎない動画がIGTVにはぴったりな気がする。インスタ映えとは違ったベクトルで。



⑤ King Gnu 売れる前から知ってたし

爆速で売れているバンドKing Gnu

個人的に今一番好きなバンドなので流行とか言いたくないけれど、今年話題沸騰中のバンド。

今までにない世界観と情報量の多いサウンドに惚れ惚れしている人続出。デビューして速、バズリズム2の『今年コレがバズるぞBEST30』で堂々の1位、ドラマ主題歌、2月にはMステ初出演と、アプステェアァズが軽快すぎて、メジャーデビュー寸前から知ってたくらいの奴らが大絶賛、狂喜乱舞中。

そんなミーハーもワイワイしちゃうイケてるバンドKing Gnu。とにかくカッコいいんだ。聴いてるだけで自分がイケてるなんて錯覚に陥っちゃう「聴くお洒落」を今年はオススメしたい。



⑥ 寝る前にFranz K endoの人類には早すぎる動画

Twitter、YouTubeで話題のFranz K Endoのアニメーション動画。

ドラえもんを主題に、Flash全盛期の「おもしろフラッシュ」を思わせる完全にアウトな作りで、ネットやゲーム、音楽、テレビ、映画、宗教、外国文化、など、あらゆるサブカル、誰しもどこかで見たことがあるモチーフが、支離滅裂に流れる

意味がわからない中毒性があって「飲むドラッグ」とか「深夜のテンション」「人類には早すぎる動画」と例えられる。「人類には早すぎる動画」と言えば、2009年あたりのニコ動で人気だったシリーズが懐かしい。意味がわからない感じはあれと全く同じ。

だいたい動画の3秒に1個のテンポでモチーフが入っていて、展開が全く予想できない、サイケな編集が完全にそれ。飽きない。

見た所、実際のドラえもんのアニメのコマを手書きでトレースしてアニメーションを作っている。相当な労力と熱量がないと出来ない。モチーフも偏りすぎていないので、インプット量が尋常じゃない。感性が高いし完全にアート作品。実は、素人が真似すれば成立しない完成度なのではと思う。

今年の若者はこぞって、これらの動画を寝る前、布団の中で、思考停止状態で、キメることだろう。



⑦ 独自の「好き」に熱狂する

最後は、流行りのブランドや音楽、アーティストではなく、スタイルの話。

もう最近は、情報が回るのが早すぎて、ある程度みんな同じものを観て聴いて、同じような意見を持ちがちな時代で、差がなくなってきている。個性を尊重しましょうの時代になっていたはずなのに、それぞれが持つ個性そのものが希薄になっている気がする。

おそらくそんな中でこれまで以上に、「何者」かになりたい人が多くいるのではないかと思う。

ただ学校に行って、ただ働いて、土日遊んで、流行りの服を着て、流行りの音楽を聴いて、ふと、将来は何しよう。結婚して子供ができて、普通に暮らして、って幸せなことかもしれないけれど、何か他の人とは違う自分であるために、自分の「好き」を見つけて、熱狂できる人がこれから増えるだろうなと。

カメラでもいいし、食べ歩きでもいいし、仕事でもいい、好きなYouTuberでもいい。何か1つ、深く、深く、好きに貪欲に。

そうすると、「嵐好きと言えばあの人」「車ならあの人に聞けば教えてくれそう」と、その人が確立されていく。なりたかった「何者」かになれる。

「好き」を語れる人は楽しい。

表情も、口調も、雰囲気も、明るい。周囲を明るくする。そんな人が増えたら素敵だなと思う。


以上。


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