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行政書士試験受験を考えている方へ、初学者記述抜きで188点・記述込みで210点1発合格体験記〜前編〜

最初に

noteをご覧いただきありがとうございます!
まず初めに、不遜なタイトルをつけてしまい申し訳ございません。

行政書士試験は記述込みで180点以上であれば何点でも合格ということに変わりはないこと、複数回挑戦しての合格者の方々の努力は素晴らしいと感じています。
私の体験談としてタイトルをつけさせていただいたまでで、それ以上の意味はないことをご容赦ください。

私が行政書士試験の勉強を始めたとき、周りに誰も受験経験のある人もおらず、ネットでしか体験談を知ることができず、本当に合格できるのだろうか、、と不安で仕方ありませんでした。
毎日毎日、"行政書士 初学者 合格"と検索しては無謀なのではないか、受からないのでは、と不安な日々を過ごしていました。

合格率

合格率は、約10%。
その合格者の中には、司法試験合格を目標とする法科大学院生や、司法試験予備試験合格目標とされる方など、法律に関しての知見が豊富な方々が含まれています。
行政書士試験の合格者の受験回数は平均2回程のようなので、複数年の受験生も多く含まれているかと思います。
記述抜きで180点超えるのは受験者数全体(100%に対して)の2〜3%だとどこかで読んだ記憶があります。

そう考えると法律初学者で、初受験かつ、記述抜きで180点以上を取るためにはどれだけ勉強しなければいけないのかと気が遠くなった覚えがあります。
(記述抜き180点以上を目標にする必要は全くないのですが、念の為それくらい取れるように勉強しておけば本番で緊張して多少ミスしても合格圏内からは外れないと思ったため高めに目標設定していました)

今回は過去の自分のように不安を抱える方に、初学者でも正しい努力をすることで合格を勝ち取ることができると、少しでも参考にしてもらえる要素があれば…と思った次第です。

戦略


私がとった方法は、「量は質に転化する」というとてもシンプルかつ力技な勉強法です。
努力の方向性は間違わないようにその道のプロの力を借りたということも付け加えます。

行政書士試験は仕事と育児や介護などと両立された上で勉強される方が多くタイムマネジメントが大変な中ものすごい努力されている方ばかりで頭が下がります。

そういう背景を踏まえると、私のケースは汎用性は低いためその点に関しては申し訳ありません。

法律の素養がなく、勉強も中の中のレベルの凡庸な人間が全力投球したら何とかなったんだなーと生暖かい目で見ていただければ幸いです。

比較的時間に余裕のある学生の方や、社会人でも時間の取れる方、または以前の私のように行政書士試験に向けて短期集中で時間を投下できる方はこのような手段を取ることもできるのかなと思っております。

勉強時間

具体的な勉強期間は約10ヶ月間、勉強時間1600時間です。

上記の時間は純粋に勉強に集中していた時間です。
上の空だった時間や、休憩時間、机に向かっていただけの時間は全て省いています。

私は知的体力が乏しくすぐに気が散って集中力が続かないダメ人間なのですが、「ポモドーロ・テクニック」といって、25分+5分をワンセットに、25分間の勉強と5分間の休憩という形で時間管理をしていました。

当初予定していた勉強時間は1000〜1200時間だったのですが、勉強を開始してから比較的早い段階で、法律のバックグラウンドがなく覚えの悪い自分には無理だと悟り、極限まで勉強時間を増やしていったところ、1600時間もの時間を費やすこととなりました。

(時間かけ過ぎとも思いますが、結果的に知識が長期記憶として定着したことや、本試験で予想外の失敗をして見直し時間がなくマークミスの心配はかなりあったものの、一応自己採点で記述抜きで合格点に達していたので、もしかしたら大丈夫かもという気持ちで合格発表まで待つことができたのでそれなりの見返りはあったと思います)

一説には学習時間の目安は800時間以上とも言われているようですね。
私個人の学習の進度がゆっくりだったという事情があるため、自己の800時間時点での実力は合格ライン未満だったのでそれ以上に勉強するしかありませんでした。

勉強するに当たって割と色々なものを犠牲にしていたと思うのですがそれは置いておきます。

予備校


ご参考までに利用した予備校名、講座について記載します。
LECの初学者向け、パーフェクトコースというものです。

自身の怠け者な性格上、無理矢理にでも勉強しないと合格できないと分かっていたので、教室に通学することにしました。
あとはある程度の金額を支払ってしまったら結果を出さない訳にはいかないと自分へのプレッシャーをかける意味合いもありました。
前年の年末に失業していたので、絶対にその年に合格したいという強い意志だけは持ち合わせていました。
一人暮らしで家計面でも頼れるのは自分だけ、ここまで準備して落ちたらどうしようもない、という背水の陣状態でしたので、それも強いプレッシャーとなりました。

そこが辛い辛い道のりの始まりであるとはまだ知らずに、今年絶対受かるぞー!試験頑張ろー!という勢いで学習を開始しました。

予備校というのは大変便利なもので、初学者で一人で勉強しているとテキストで理解できない部分など出てくるかと思うのですが、つまずきそうなポイントは全て講義で説明してくれるので、遠回りせずに(時間のロスなく)正しい知識を身につけることができたのは助かりました。

テキストには立法の趣旨や、背景までは詳しくは解説はされていないけれども(想像するに試験範囲が膨大のためそこの解説にページを割けないためかと)、講義で講師が補足解説をしてくれるので、条文が理解しやすくなったり、立法趣旨を理解した上で問題を解くことができたのでスムーズだったというメリットもありました。

分からないことを自分の解釈で間違えた知識のまま覚えてしまうと、そこをひとつひとつ修正するのに時間のロスが生じますし、行政書士試験の試験範囲が膨大なので、最初から正しい知識を素直に学習していくのが最短のように感じました。

(私はあまり利用しなかったため分からないのですが、今はYouTubeなどでも正しい情報が手に入るのかと思います。便利な時代ですね。)

仮に私が東京から北海道へ向かうとして、自力で向かうのが自転車だとすると、プロの力を借りると新幹線に乗って向かうような感覚です。

独学で勉強して合格される方も多い印象のある試験なので、どんなツールを使って勉強するかは個々人の考え方や、環境や、これまでの経験によると思っていますし、それこそ独学で難しい試験を合格なさる方はすごいと思っています。


最後に


そんなこんなで令和3年1月7日に初めての講義を受講してから令和3年11月14日に試験を受けるまでなかなかに辛い10ヶ月でした。
だんだんと知識が積み上がってくると楽しさを覚えることも多かったですが、基本的に早く試験が終わってほしいと思っていました。

ここまでが前編となります。
続きでは具体的なスケジュールや勉強内容について書いていきたいと思います。
乱筆乱文申し訳ありません。
お読みいただいてありがとうございます。

続きでまたお会いできれば嬉しいです。

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