「もののあはれ」の作家 紫式部
「源氏物語」の作者として、あまりにも有名な「紫式部」。
しかし、作品の割にはその生涯はあまり知られていません。
大河ドラマで注目されている、「紫式部」の生涯やその作品について
調べてみました。
① 出生から幼少期
紫式部の生まれた年は特定されていません。
970年(天禄元年)から978年(天元元年)の間に生まれたと言われています。
父親は学者で詩人の藤原為時です。母親は藤原為信の娘です。
紫式部の本名は「香子」だという説もありますが、真偽はわかりません。
藤原為時は、後の花山天皇に漢学をおしえていたので、
花山天皇即位後は出世し、式部丞蔵人になりました。
紫式部の式部は父親の式部丞の役職からとったというのが通説になっています。
当初、紫式部は藤式部(とうのしきぶ)と呼ばれていました。
それは、藤原式部丞の娘というところから来ているのでしょう。
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