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教育発達・心理支援の専門機関、ククア本郷ルームの公式noteです。教職と心理職での20…

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教育発達・心理支援の専門機関、ククア本郷ルームの公式noteです。教職と心理職での2000人以上のお子さんへの支援・指導経験に基づいた子育て教育コラム。また1000人を超える成人の性格・ストレス検査分析やカウンセリング経験を踏まえたメンタルヘルスコラムを掲載します。

最近の記事

【#教育008】子どもの気持ちから考えたゲーム対応~ゲーム依存にしないための対処法②~

 いよいよ夏休みも折り返しを少し過ぎました。夏休みは、お子さんによりよい経験を積ませてあげたいと思う一方、お子さんが家にいることで、ご飯の心配や予定の管理、エアコンの使用により光熱費がかさむなど、親にとっては悩ましい時期でもあります。  さて、この夏、お子さんのゲーム時間はいかがでしょうか? 「ゲーム使用のルールはどう作る?~ゲーム依存にしないための対処法①~」では、ルールの決め方、ルールの内容などについてお話ししました。  今回はそれに続いて、ゲーム依存にしないための効

    • 【#教育007】9月に困らない夏休みの過ごし方

       いよいよ夏休みですね。キャンプや海水浴など、普段なかなかできない経験ができる時期である一方、日中に時間を持て余してしまったり、つい夜更かししてしまうなど、生活リズムが崩れやすい時期でもあります。  長期休みの過ごし方についてお悩みのご家庭も少なくありませんので、今回は「9月に困らない夏休みの過ごし方」として、休み明けを見越した夏休みの乗り切り方のポイントをお話しします。 朝しっかり起きる  生活リズムが崩れやすいこの時期、特に大切なのは睡眠リズムをできるだけ保つこと。

      • 【#教育006】ゲーム使用のルールはどう作る?~ゲーム依存にしないための対処法①~

         「うちの子はゲーム依存ではないか?」そういったご相談を受けることが近年増えています。特にコロナ禍以降、ステイホームと言われゲームに触れる機会が増えたことも影響してか、ゲームの話題が多くなってきているように思います。  WHO(世界保健機関)が出している「ICD-11(アイシーディー・イレブン)」という病気の分類リストがあるのですが、ここにはじめて「ゲーム障害」が明記されました。これにより「ギャンブル」に加えて「ゲーム」も依存性がある行動の一つとして認識されるようになり、新

        • 【#教育005】ただ褒めるだけではダメ! 褒めて伸ばすために気をつけること

           「褒めて伸ばす」。子育てについては、最近当たり前のように聞く言葉になりました。実際に保護者の方もなるべく褒めようとしますし、子どものほうも褒められることに慣れているように思います。反対に、注意されることが減ったためか叱られ慣れておらず、少しの注意で落ち込んでしまう子もいます。  確かに褒めて伸ばすことは大切です。注意や叱責をするよりも、できているところを褒めることが行動改善につながる、という行動を分析した研究もあります。  ただ、やみくもに何でも褒めればいいというもので

        【#教育008】子どもの気持ちから考えたゲーム対応~ゲーム依存にしないための対処法②~

          【#教育004】「片づけ、持ちもの準備はどこまで手伝う?」知っておきたい2つの視点

           「片づけられない」「忘れものが多い」など、整理整頓や持ち物準備についての悩みは比較的多い相談の一つ。お子さん一人でできるようになるため、どこまで親が手伝ってあげればいいのか、その加減はご家庭によってまちまちです。  整理整頓については「散らかりすぎていて嫌だから」と保護者の方が片づけてしまうこともありますし、持ちものについては「忘れて先生に注意されたほうが自覚するだろう」と、手伝わないで自分で準備させるご家庭もあります。  このように、どこまで手伝うか、あるいは手伝わな

          【#教育004】「片づけ、持ちもの準備はどこまで手伝う?」知っておきたい2つの視点

          【#教育003】「漢字が苦手」その原因、カタカナにあるかも?!(漢字学習その1)

           「漢字が苦手」という相談は、学習面では比較的多い相談の一つです。それっぽい形を書いているが線が1本足りない、似ている意味の漢字や同じ音の漢字を適当に書いてしまう、そもそも漢字テストは空欄だらけ……。その苦手さの出方もさまざまです。  漢字のつまずきは、「理解しているのにテストで書けず点数が伸びない」「書くのが嫌で提出物を出せない」「連絡帳が書けず持ち物を忘れてしまう」など、学習面や生活面にさまざまな影響を与えます。ですので、何とか書けるようにしてあげたい、という保護者の方

          【#教育003】「漢字が苦手」その原因、カタカナにあるかも?!(漢字学習その1)

          【#教育002】「発達障害かも?」と言われたときに、まず考えるべきこと

           いよいよ新年度も動き出し、保護者会や面談等が少しずつはじまってきています。その中で、「お子さん、心理に相談されたことありませんか?」などと聞かれる保護者の方がいらっしゃいます。園や学校によっては「発達障害と言われたことはないですか?」などとズバリ聞いてくる先生もいるようです。  そのようなことを全く気にせずに子育てをしてきた方ほど衝撃を受けてしまいますよね。「うちの子は学校で何をしているのか?」「進路はどうしたらいいの?」「変なレッテルを貼られないか」など、お子さんの笑顔

          【#教育002】「発達障害かも?」と言われたときに、まず考えるべきこと

          【#教育001】「学校に行きたくない!」5月に心がけたい3つのポイント

           「5月病」という言葉があるように、ゴールデンウィーク明けは、学校に仕事に調子を崩す方が多いことが以前より言われてきました。子ども達にとっても、進学やクラス替え、担当の先生の変更などで気を張っていた「慣らしの4月」が終わり、いよいよ本格的な学校生活がはじまる5月になります。  よく「4月に変化が大きい人ほど要注意」と言われますが、4月の緊張感が強いほど、5月に調子を崩してしまうことが多いようです。4月にがんばりすぎてしまい、気持ちが続かない状況に陥りやすいのです。学校生活を

          【#教育001】「学校に行きたくない!」5月に心がけたい3つのポイント