記事一覧
(日)(日)(木)(月):右体29
(日)
東京、根津へ。根津だと思ったら隣の千駄木で降りてしまった。せいで、入れたお金が若干足りなくなったが、そのことを頭で膨らませないようにしてもう一度電車に乗りなおした。すでに10分は遅れていて、さらに遅れるということを、焦りとか申し訳なさとかに繋げても無駄で、あかるい地上へとあかるく出ていくことがまず第一。そういう操作ができるのは待っている友だちがいるからだ。なんだって、気持ちが貧乏にならな
粗みじんの旬:右体28
(月)
遊びに来てくれた友だちと『裁かるゝジャンヌ』をプロジェクターで写して観た。法廷でおじさんたちがニヤニヤキョロキョロする静かだけどうるさいシーンと、後半の火刑の火が上っていく、戦いが進んでいく、動きがあって息遣いがきこえてくるシーンの対比にびっくり息をのんだ。恩寵?来てないとは言っていないのだけれど。
中華屋さんで大皿の炒飯と焼きそばを食べて、しずかに笑ってたな。
(火)
いろ
「うごく基地/見下ろした席」(3+9首)
:右体26
のこり数日のこちらのネットプリントまだの方ぜひ。
載せている3首に9首を追加した12首をこちらにて
うごく基地/見下ろした席 福田六個
日は濁り日が濁らせるスープ皿、嚥下の音の機械となって、
献立に明日のきっと満足感・手づかみの時間の感触感
できたてが一番だって何度でも 阿呆のように 阿呆のように
サブウェイのない主要駅すでになくこの清潔感は嫌じゃない
皿満たすサラダ
「きょうだいの偉人」:右体25
桜、頼むから煽らないで 白くてこわいよ
マルボロをふかせる君に肺といふ逆さの桜いま咲きほこる
/藪内亮輔「心は川」
マルボロと繋がることによってはじめて起動するかのような、病気の桜。低く垂れさがったその木のそばにいて、僕はどんな息をすればいい。
見えますか桜が二重三重にやがて極度の抽象画来る
/福田六個「蚊と肺の章」『つくば集第三号』
今読むと、すこしうるさいな と思う。見えるよ
フィク
新聞を読むね。:右体22
この一週間、たくさんインスタが動いていた。
インスタは自分の知らない人が自分が意図しないうちはまったく飛び込んでこない。それをいいことだと言ってきたのはあるけれど、かんがえればあたりまえのこと。twitterやYouTubeなんかの環境がどうしようもないだけだな、と。
インスタはおしゃべりが少なくなるから、おしゃべりがなくてもたのしいときはインスタがよく動くようになる。動かしているうちに
社会は教室でない:右体21
「二叉路」第三回が出ています。ぜひ。
小池耕が出してくれる生活の話を、僕が色んな方向に引っ張って、どんな味わいになるかということを試す気でいます。まあ、すってんころりんってとこで。
第一の応答、テクストおよび短歌の位置づけについて付言。
「詩は書かれるものか歌われるものか」に類する問題は、なかなか難しく繰り返し目の前にあらわれてくるものだと思う。現代短歌の作り手はほとんど、書いている
重力、その他:右体20
最近、眠るときにすごく大きく心臓の鼓動が聞こえる。うつ伏せだと次第に大きくなっていくような気がするから仰向けになろうとして、それで冷気が入ってきてはやく暖かくならないかなと思う。僕の元気なふたりの祖母の心臓を想像して、僕のは彼女たちのようには長持ちしないだろうと考える。その寿命がいま来たような気がしてくる。心臓に負担のかかる薬を飲まずにこの先の十年二十年をやっていける可能性を想像する。やっぱりむ
もっとみる文通可能性:右体19
第二回が出ている。振り返りにも満たない何かを少し。
まだ散文における小池を掴みきれていなくて、思ったより素直に飛んでくるなと意外に感じることが多い。それは逆に考えると、僕が捻ったように書くことの投射で、どうしてか僕はキャッチボールだとしても、僕らの向かいあう直線に沿った形で壁があって、それに当てることを、当て方によって何かが伝わるということを探している。婉曲であることでしか生じない直線がある
つづけて聴いた曲:右体18
Because/菅野よう子×手嶌葵
June/優河
灯火/同上
WATER/同上
Wonderful Life/七尾旅人
紫陽花/KOHH
波よせて(Live)/クラムボン(cover)
미화(ミファ)/七尾旅人
ソウルフードを君と/同上
M78(ma FD)/Tohji
1AM in Asahikawa/C.O.S.A.
ごく些細な箇所でしかし決定的に、自分をこの時この場所に繫ぎ止めている曲が