重力、その他：右体20

　最近、眠るときにすごく大きく心臓の鼓動が聞こえる。うつ伏せだと次第に大きくなっていくような気がするから仰向けになろうとして、それで冷気が入ってきてはやく暖かくならないかなと思う。僕の元気なふたりの祖母の心臓を想像して、僕のは彼女たちのようには長持ちしないだろうと考える。その寿命がいま来たような気がしてくる。心臓に負担のかかる薬を飲まずにこの先の十年二十年をやっていける可能性を想像する。やっぱりむずかしかったよ、と言われそうだ、ずっと先の自分に。

　いつも帰省するたび自分の原像を刷り直すつもりでいて、ぼんやり過ごしてわざと中学や高校で読んでいた本を読み返したりするんだけど、年末には小学校の通学路を歩いたりした。道路の標識や線やひびがやたらと目についた。今帰っているあいだは、一週間ずっと早起きしてオンラインでやることをやっていたから、かえって気にすることもなかったし身体が重くなることもなかったから楽だった。そして夜にたくさん友だちと会って話すことができた。たくさんって回数はそんなでもないけど胸の内がぽかぽかして勇気ももらって、たくさんって感じだ。毎回いつ帰ってくるか聞いてくれる人はいるけれど、そうじゃないそういうの面倒なひと、こんかい誘ってすごくよかったな、と思う。ばったり会ったあの人とももっと喋りたかった。頼りにしてるよ、ちゃんとやってくれてるだけで。ありがとう。

　みんな、それぞれの重力のなかを生きている。僕の信頼している人たちはそれぞれまったくそれが違っていて、僕は会うたびにそのことに気づいて、その広さを見渡せるのは強みなのか弱みなのかわからないけれど、たぶん僕だけで、ここから学ぶしかないなと繰り返し考える。

　いろんなタイプの恋バナが飛んできておもしろかったー

　彼氏がヘタレすぎて喧嘩がすぐ終わってしまうとか笑っちゃったけど、そのほかはけっこう真剣なやつ多かったかな、俺がいちばん頑張ってないな、そしたら、ってなったけど、まあいいかって。失恋してすぐ友だちに相談したってのびっくりした。そんなのひとりで抱え込んでこじらせるべきだろう！これから先、キモ恋愛って意外とするチャンスないのか。さびし。恋愛至上主義とか揶揄されてなにゆうとんねんって思ったね、文化に寄りかかってる場合ちゃうで、ほんま。　

　男の子との話のなかでの性愛の位置づけがおもろい。ぱって顔を出してくる。個人プレーすぎるのもへん。

餃子つくったよねー

待ち合わせ

　一日あそぶ予定だったけど二人ともばかだからこの時刻になっちゃったよねー

🫓

　服がなさすぎて困った困った。みんなかわいい服着てるなー、いいなー、働かないとなー　かわいく強くやっていきたいなー。

　いつもと比べて実家が苦しくない。比較を絶するほどに。最悪のテレビドラマからなぜか距離が取れている。母が僕について、祖母にたいして喋るときに、（出会った人のなかでいちばん変わってる、兄よりも。兄がいちばんだってずっと思ってきたけど。）って言ってて、よろしくね、ありがとうってなった。僕がこれから生活技術を高めていく一方だし、母は僕をどんどん許してくれる。いいことしかないね。

　つくばでやってたナン歌会、出たかった。あしたは映画を観にいくよー、レコードも買うかもしれない。馬鹿だよねー