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やりたい仕事が出来ないと嘆く後輩へ向けて書く

今日職場の後輩から「仕事でやりたいことが見つからないのが辛い」という相談を受けた。
「そんなのある人の方が珍しいから気にすることないよ」と軽く流したのだが、案外20代前半の人はやりたいことがないことに悩んでいる人が多いらしい。

この「仕事においてやりたいことが見つからない」という命題に対する個人的な答えは、
3年目くらいまではやりがいことなんてなくて当然。4年目くらいから自然と見つかるから気にしなくていい
というものだ。この命題について、簡単に思うところを書き連ねようと思う。





まず僕のスタンスについて述べると、サラリーマンにとって仕事とは本来お金を稼ぐため、生活のために行っているものであり、やりたい仕事というのは本質とは少しずれたところにある、というものだ。

言い換えると、やりたい仕事はビックリマンシールにおけるウエハースだ。

ビックリマンシールは形式上お菓子に分類されているけど、みんなが欲しいものはシールであり、ウエハースはあくまでおまけだ。

これをサラリーマンに当てはめると、見かけ上の主役であるウエハース、つまりやりたい仕事に主軸を置き、シール、つまりお金に主軸を置かないからおかしな話になっている。





次に何故仕事においておまけに重きを置くのか?やりたいこと、成し遂げたいことを求めてしまうのか?
その答えはトレンドに乗っかっているだけ、というのが答えのように思う。

どんなトレンドかって?仕事には必ず自分にとって何かしら大切な意味があって、やるべきものがあるはずだ、という流行りのマインドセットだ。


僕はそこそこの規模の企業に勤めているサラリーマンだが、周りの社員は一定以上の高学歴で、真面目な人が多いように思う。

真面目な人はそこそこ勤勉で、何かを始める時はちゃんと下調べをするし、自分の力でやり切ろうとする。

だから真面目な人は就職活動の時に自己分析という自分の能力と仕事を結びつける儀式をしっかりと行なった上で入社している人が多い。

さらにビジネス書やインフルエンサーに影響されて、社会にインパクトを与える仕事をしたい、何かを成し遂げたいという夢を持って仕事に取り組もうとする。

この仕事をやるのであれば何かを成し遂げたいという理想と実際に行う意味の見出しにくい作業という現実のギャップに苦しんでいるのが今の若い人のように思う。


このギャップがいつまでも解消されないのか、というとそうではないと思う。
仕事を続けているうちに自分の手が届く仕事の範囲がわかってくればそのギャップはなくなる。手の届く範囲がわかるのが、新卒であれば3-4年くらいが適切な長さだろう。

なので、やりたい仕事を見つけたいのなら、まずは目の前の仕事に取り組み自分の手の届く範囲を理解することから始めること。
もしやりたいことが他にあるのなら、今の仕事に辞めてやりたいことができる場所に移る方がよいのだと思う。

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