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けものフレンズ2が歴史的にダメだった理由

けものフレンズ2(以下けもフレ2)という放映中も放映後も炎上を続けた歴史的負の遺産とも言える悪い意味で伝説のアニメについて未だに歴史修正を試みる勢力(真フレ、ツイフェミ、悪質なVtuberファンなど)が散見されるわけですがけもフレ2を軍旗の如く掲げて暴れる方々から内容について語られることが一切無く、けもフレ2によって傷付いた人からも忌み嫌う存在を語れるはずがないのでけもフレ2がなぜ作品として反面教師以外の価値を見出せないと言われるまで酷いものだったのかを忘れられているのではないかと思った私は以前にも【けもフレ騒動】について言及していましたが今回は作品の内容面で何が問題だったのかを語っていきたいと思います。
なお、漫画版などの派生作品を一切考慮していないのと内容が内容なのでネタバレ注意です。

視聴者に見せる情報の取捨選択が壊滅的にダメ

私はnoteを始めた最初期に以下の作品にて改善案を出していました。

いま振り返ると私の改善案で共通していることは「最低限必要な情報は絶望的に不足しているのに余分な情報は過剰に多い」に尽きると思います。
実際問題として、そして何度振り返っても登場理由が不明なキャラクターが少なくない、戦闘シーンは殆どが「パンチ一発」で終わって一切の駆け引きが無い、発生した事件の原因や弊害についての描写が無いままCMを挟んだ瞬間に過程の描写もなく解決するなど視聴者が見たい情報、視聴者に見せないといけない情報は本当に希少で特に見せなくても問題ない情報は見飽きる程に多かったです。
また、最終回を迎えても未解決の事件があるのも「製作者側が提示した伏線が回収しきれなかった」以外の何物でも無いでしょう。
とりあえずけもフレ2の世界では制海権はセルリアンの手に落ちているので海上輸送は出来なくなり、海中では海底火山による災害が収まっていないので仮に後で制海権を奪還しても漁業や海底調査などが出来ない状態であると思って下さい。
最終回でかすり傷一つ無く残存している主要の敵に我が物顔でジャパリパークの海を好き勝手にされている状態でエンディングを迎えるのはアニメとして恐ろしく破綻しているとしか言えません。
けもフレ2で初めて出てきた「ビースト」の情報についても物語の核心に迫れるような情報が無く、無差別に襲う存在と言われていながら何故が対象によっては睨んだだけで終わるなど情報の矛盾もあり、何よりトラ一匹以外に症状が出た者は少なくとも作中では皆無、挙句には何故か主人公の命令で敵の集団に特攻して最後は棒立ちで瓦礫の中に埋まると(作中の役割として)何のために生まれたのか意味不明な存在にしかなっていないです。
他にも情報の取捨選択を間違えた例は色々あるどころか数えたらキリが無いほどに多いですが今回の記事で取り上げた部分だけ見ても真っ当な感性をしていたら酷いと感じるのは確実でしょう。
なお、他の酷い点の多くはこの問題に該当する程に割合としても大きい問題であると付け加えておきます。

能力が限定的過ぎて弱い主人公

けもフレ2の主人公であるキュルルの能力ですが、絵が描けることと遊びを思いつくことです。
事件の解決に使うのは遊びを思いつくことの方で能力を発揮するわけですがこれが「だからどうした?」としか言えない代物です。
幾つか例を挙げますが第四話では旅の目的であるキュルルのお家探しをしている最中に当然雨が降り、洞窟で雨宿りするシーンがありますが暇つぶしの為に絵を裂いてパズルにするというだけのことを「キュルル最大の見せ場」として描写する、第五話で哺乳類と爬虫類の抗争をトントン相撲で誤魔化して本質の問題は先送り、第七話の最速だけど持久力が無いチーターが(チーターと比較して)遅いけど持続力の高いプロングホーンにかけっこで勝つ方法で提案したのが何故が部外者まで参戦するリレーだったりと行動に移したどころで得るものが余りにも大したことが無かったり問題の解決に繋がらなかったり根本的に目的を果たす手段が間違っていたりで視聴者を困惑させる結果が多発しました。
最終回付近では遊びを思いつく能力が生かせないこともあってキュルル単体で評価するなら問題解決に向かない能力しか備わっていないと言えるでしょう。
加えて、前作では主人公(かばんちゃん)は圧倒的に身体能力が劣る反面、長所である知識を駆使して行く先々で数々の問題を解決して信頼を勝ち取り、前作の第十一話で最大の相棒(サーバル)を自身の犠牲と引き換えに助け、最終話では多くの仲間の援助によって助けられたという実績と比較した場合、功績が明らかに小さくやったことの中には功績としてカウント出来ないのもある為に前作の主人公と比較して劣化版という評価にしかならないのも問題です。
あと、溝・・・というかビル屋上に出来た亀裂を超えることで一喜一憂するような度胸の無さも酷いと言えます。
信じられないことですがけもフレ2の主人公であるキュルルは第一話で飛ぶまでもなく歩幅を広げて跨げばすぐに渡れる溝をやっとの思いで勇気を奮い立たせてジャンプで飛び越えられるシーンがありましたが早い話が普通の人なら跨げば済む溝を超えることですら手間の掛かる「坊や」なのです。
その「坊や」が第十二話でも崩落寸前のビルの屋上に出来た小さな亀裂を超えることに躊躇して仲間の応援でやっと飛び越える必要のないほどに小さな亀裂をジャンプで飛び越えることを決心するという酷い茶番を視聴者に見せるのです。
因みに私は第一話終了時点でからキュルルの生活力に疑問を抱き、自活は絶望的と結論付けています。

他の見せ場でもキュルルが活躍をするシーンにおいてキュルル自身が体を張るようなアクションが無いとまでは言わないまでも印象に残るものに関しては砂漠の地中に埋まったダイヤを見つけるより難しいレベルと言って良いほどの体たらくなのは間違いなく、傍から見ている限りではトラブルが起きている時は仲間の陰に隠れることが多いのです。
なお、前作の主人公は毎回戦いの前線に出るわけでは無いけど第一話で紙飛行機を使った陽動、第六話で少数部隊による敵本拠地の潜入、第十一話での救助活動と必要な場面で体を張った活躍をしています。
まとめると単体で見ても比較対象と比べてもキュルルは圧倒的に弱いのも作品としての問題と言えるでしょう。

人を不快にさせる登場人物とシーンが多い

けもフレ2は全体的に仲間内の空気がギスギスしており、性格に問題のあるキャラクターも多数います。
過去の記事にも取り上げたレッサーパンダは端的に言えば功名心の為に主人公たち一行を遭難の危機に陥れ、それを咎められると泣いて周りに同情させようとするズルい性格をしております。
カリフォルニアアシカとバンドウイルカも最初は船を動かしたり海中の道案内をして親切にしていたが船が海上の奥まで進んだ状態で事前に提示していなかった対価を要求、それに応えられないと判ると船を動かすことが出来ない主人公たちを船ごと放置して自分勝手に遊ぶという現在の犯罪者組織ですら血相を変えるほどの悪事を披露してくれましたし他にも上下関係としては哺乳類と爬虫類の上に立っているにも関わらず両陣営の抗争を止める為に人間の力・・・というか威を借りようとする情けない性格のゴリラや物語において重要そうな立ち位置に見せかけて実は主人公を煽ることしかやっていない極楽鳥のコンビと個別単位で性格がおかしい登場人物が多数いるいるわけです。
また、全体的にも非人道的な面が出ており仲間の姿に擬態するタイプの敵が大量発生したことで(主人公が過去に出会った仲間たちが)トラクターで目的地に向かうシーンではフンボルトペンギン(フルル)が転落するという事故が発生した時にトラクターが一切停止せずに転落者を放置したまま進み続けたという仲間意識が一切感じられない一幕を見せられました。
そして、けもフレ2における最高に不快なのはイエイヌ関連です。
第九話でイエイヌは会いたかった人間であるキュルルと共に過ごしていたがカラカルの嫉妬が原因で後味の悪い形で別れた仲間たちを心配したキュルルが無差別に生物を襲うビーストに遭遇する危険があるにも関わらずに外に出てしまい、その後を追ったのが悲劇の始まりで、(イエイヌが危惧していた通りに)ビーストに遭遇してしまったイエイヌはキュルルを守るために全身傷だらけになっても戦い続けた。
その時の負傷の描写が流血こそ無いとはいえかなり凄惨な状態だったのでこの時点で多くの視聴者に不快感が生まれていた。
しかしサーバル、カラカルの援軍によりビーストを退けることに成功した後のキュルルの対応が更に酷かった。
キュルルはまるで首を傾げるかのように頭の向きを傾けると重症のイエイヌに向かって「おうちへおかえり」と言い放ったのです。
作中ではイエイヌは全身に傷を負った状態のまま徒歩で帰宅しますがこのシーンは明らかに常軌を逸しています。
重症の恩人を手当てすらしないまま帰宅を命じるなんて普通はしません。
正しい対応・・・というかこれこそが真っ当な神経をしている限りほぼ確実に外さない対応ですが近くに重症な方がいるならその場か適切な場所で治療するのが普通です。
ですがけもフレ2の主人公は怪我人を放置する愚行をやらかしたのです。
なお、放送直前に当時のプロデューサーだった細谷伸之は9話の出来に自身を持っていたようです。

イエイヌの問題は最終話にも出てきます。
物語終盤では今までキュルルに出会った仲間が集合するのですがその中におイエイヌはいません。
では、イエイヌは何処で何をしていたのかというとイエイヌが住んでいる家の一室で夜中なのに電気を消したまま過去にキュルルが書いたと思われる絵を眺めて微笑んでいました。
イエイヌが再登場した最終話では海上ホテルで激戦を繰り広げられていたのですがその時期に他の仲間からの招集がなく暗い部屋の中にいたわけですから仲間内の中でも扱いに違いがあり序列で考えればイエイヌの方が下に見られていると考えることは出来ても対等以上の扱いを受けているとは捉えることは絶望的に不可能でしょう。
加えて、別れた相手との思い出に浸ることしか出来ないわけですからモニター越しで捨て犬を眺めている気分にさせられます。
イエイヌ関連はけもフレ2の中でもトップクラスで酷い部類に入るのは全うな神経を持ち合わせているなら納得できる筈です。
なお、記事で書かれていること以外にも不快な気分になるシーンは結構ありました。

整合性のなさ

先ずはこちらをご覧ください。

画像は以前ニコニコ動画で言及したキュルル関連の矛盾をまとめたものですが一人のキャラクターだけでもこれだけ沢山の矛盾を抱えているのです。
当然ですがけもフレ2における矛盾はキュルル関連だけに留まることは無く他のキャラクターに関しても物語の世界観に関しても矛盾点が多数ありました。
整合性が無いということは視聴者に与えられる情報が粗悪どころかピースの欠けたパズルのようなもので作品に対する理解度を高めることなんて不可能です。
先程のキュルル関連以外にもアイドルグループのファンの探偵コンビがアイドルグループに出会ったらメンバーに暴力を振るう、敵の頭上に乗るほど接近しておきながら一旦敵から離れた途端に近付くことが出来ないと宣うネコ科など明らかにおかしく違和感しか感じない整合性なきシーンは幾つもありました。
つまり、けもフレ2は必要な描写が不足しているのに加えて視聴者に与える情報を全く整理していない極めてエンターテイメントに向かない作品だったのです。

まとめ

私がこの記事を通して伝えたことは数多くある原因の内の代表例だと思って下さい。
更に言えば過去にも散々言われていたけもフレ2の作品としての評価であり今までけもフレ関連の炎上を追ってきた人からすればもう飽きた内容なのですが冒頭で伝えた通り現在でも歴史修正を試みる勢力(真フレ、ツイフェミ、悪質なVtuberファンなど)が散見されるのが実情なので早い話が同じことを何度も何度も繰り返して伝えることをしないとそれが好きとなって歴史修正からの真っ当なアニメファンに対する誹謗中傷に繋がってしまうのがけものフレンズというコンテンツの闇であり全てなのです。
けもフレ関連の炎上は長い年月も経っているので普通なら嫌でも風化してしまうものですが(これは私が歴史修正を試みる勢力を一括にまとめた理由にもなっていますが)けもフレ2は前作に負けていないというプロバガンダを流し、異を唱える者全てを亡き者にする活動を未だに続ける残党がツイフェミや悪質なVtuberファンを兼ねるケースが出ており、またツイフェミ、悪質なVtuberファンからも競合する動きがあるので今後は複数の勢力が連合する形で多くの真っ当な人々への攻撃が実行されるでしょうからけもフレ2、というかけものフレンズというコンテンツそのものを通した戦争が終わることが無いと思って下さい。

けものフレンズというコンテンツ自体を今まで知らなかった層に関してはけものフレンズというものは悪意と憎悪、そして呪詛しかない暗黒のナニカであり絶対に関わってはいけないと肝に銘じて下さい(私も悪しきコンテンツに人生を狂わされた当事者でなければ今頃は存在すら無かったものとして記憶から消していたでしょう)
私は今後、いつまで活動できるか判りませんが生きている内は今後もけもフレ騒動に関連した情報を発信し続けて歴史修正を試みる勢力(真フレ、ツイフェミ、悪質なVtuberファンなど)と戦い続けます。

この記事の内容が奇天烈に思えるならそれもまた真っ当な感覚だと思いますがけものフレンズというコンテンツは奇天烈な歴史を歩み、それは今後も続いていくわけですから捏造せずに取り上げたら嫌でも奇天烈な内容になるのは避けられないだけで私は悪くありません。

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