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ククリーナさんのけもフレ2改善案(1話編)

けものフレンズ2(以下けもフレ2)の1話が1月14日に放送されましたが、評価は「好意的にギリ」ならまだ良い方でお世辞にも芳しいとは言えません。
私も視聴しましたが色々と詰め込み過ぎて一つ一つの情報が大雑把であり正直な話「くどさとえぐみのある凡アニメ」という評価をせざる負えません。
けもフレ2は原作者である吉崎観音氏が細かく監修していると監督である木村隆一氏に言われておりファンの中には今作の制作陣は「ベストメンバー」とまで言われる程の盤石な布陣であっただけにこの評価は意外という他ありません。
では、けもフレ2のどこがいけなかったのか?
「ククリーナさんのけもフレ2改善案」では削除すべき点、変更すべき点、追加すべき点の3項目を挙げて「こうすれば良くなる」案を出していきたいと思います・・・結構辛辣なので注意。

【削除すべき点】

研究所への移動は時間のロスです

キュルル達が一度研究所?らしき廃墟(キュルルが目を覚ました場所)へ行くシーンがありますこれが時間の無駄です。
というのもキュルルが一度移動したルートを戻っているだけであり、現時点において何も意味を成していないからです。
「現時点において」と表現したのは一応あのシーンは今後の伏線が「露骨に」仕組まれている可能性があるからですが、一話から不穏な空気を出す必然性があったのか甚だ疑問です。
寧ろ最初はキュルルを普通の迷子として誤認させる為にあえて見せるべきではなかったシーンなのでは?とすら思えます。
廃墟でキュルルが入手したスケッチブックもキュルルが最初から所持していた、道中で入手したでも問題が無いとしか思えず、廃墟のシーンはアルマジロとオオセンザンコウのコンビ(以下ダブルスフィア)の部分だけで問題無かったとしか思えませんし、何れにせよ収穫物がスケッチブック一式のみでは一度移動したルートを戻った事で被ったロスと割が合わないです。

ロバ、カルガモはシーンも含めて正直要りません

ロバ、カルガモファンには申し訳ないのですがけもフレ2の1話においては居なくてもストーリーの進行に影響がありません。
その理由をロバ、カルガモのシーンを軽く触れながら説明していきたいと思います。
ロバはパン屋の営業しておりキュルル達に食糧を渡しています。
カルガモはキュルル達の道案内を申し出て実際ガイドをしていますしキュルル達が駅でセルリアンと遭遇した際は自ら怪我をしたふりをして囮になっています。
ロバの食糧供給はキュルルの飢え死を防ぎ、カルガモに至っては危険を冒してまで囮になってキュルル達を逃がそうとしてくれてたので一見すればどちらもストーリーにおいて必要な存在と思うでしょう。
しかし、実のところロバの食糧供給とカルガモのガイドを兼任できる存在が既に存在するのです。
それは前作のけものフレンズ(以下けもフレ)でボスと呼ばれた存在です。

あとサーバル達の「た、食べないで~♪」は不要

【変更すべき点】

ロバ+カルガモ=ラッキービースト

ラッキービースト(以下ボス)の存在によりロバもカルガモもストーリーの進行上は蛇足にしかなっていないのです。
けもフレにも登場したボスことラッキービーストはガイドロボとしてジャパリパーク全域に配備されており、ジャパリまんをフレンズの元へ運んだり来園者のガイドをする役割を担っています。
なのでロバとカルガモの役をボス一人で賄うことが配役上の変更点となります。
ボスなら食糧調達が滞りなく可能で(正直前作のけもフレでも食糧調達のシーンは少ないけど)キュルルの絵を見て行き先を案内する事が出来ますので移動シーンが非常にスムーズになるでしょう。

アライさんとフェネックはどうした?

OP曲ではメインの一角として自己紹介までしているのに(サーバルの次に自己紹介)肝心の本編では一切登場していません。
これではOPが詐欺になってしまうので至急ダブルスフィアをアライさんとフェネック(以下アラフェネ)に差し替えるべきでしょう。
そもそもとして「どうぶつビスケット」が未だに健在と思われる状況で前作のけもフレ同様にアラフェネを1話から登場させないのは色々と角が立ちそうな案件としか思えず、またキュルルの追跡役をアラフェネでなくダブルスフィアにする必然性も皆無と言わざる負えません。(更に言えばアラフィネとダブルスフィアが同時にキュルルを追跡するとかの展開も色々と混乱が生じるのでこれも避けるべきでしょう)

【追加すべき点】

駅の動力を動かすシーン

けもフレ2の1話において1番欠けているのはキュルルが自分の意思で行動して何かを達成する事だと考えます。
そこで「削除すべき点」で挙げたシーンをすべてカットして捻出した時間で駅で動力を動かすシーンを作るべきです。
というのもキュルルはサーバル達のように「パンチ一発」でセルリアンを倒すことが出来ません。
なので人間にしかできない事で貢献させるしかなく、1話でそのチャンスがあるとすれば駅の電力を動かすシーンではないかと思います。
サーバル達がセルリアンを食い止めている間にモノレールを手探りで探して認証システムを発見、モノレールを起動させるだけでも良いでしょう。
キュルルの活躍でモノレールが動くようになり新たな冒険が始まる・・・こういう流れならカタルシスもあるはずです。
また、キュルルの事を考慮しなくても駅の動力を「自力で」動かした描写は世界観の説明に必要な情報なのでこれを欠かす事は大いに問題があると思います。(考察で人間であるキュルルに反応して駅の動力が動いた説もあるのですが)

セルリアンとの攻防

敵との戦闘シーンは一番盛り上がるべき場面であります。
しかし、けもフレ2の1話での戦闘シーンは全て「パンチ一発」で終わってしまいます。
これでは一瞬で戦闘が終わってしまい全く盛り上がりません。
そもそも戦闘シーンは敵の脅威、お互いの陣営による駆け引き、力と力のぶつかり合いなどがあって華のある場面になるのです。
よって戦闘シーンに使う時間も可能な限り捻出すべきですし、強敵との戦いにおいては苦戦からの逆転劇を見せなければダメでしょう。
兎にも角にも「パンチ一発」で終わってしまう戦闘シーンは改善すべきです。

【まとめ】

キュルルとサーバル達の出会いとセルリアンの襲撃を重点的に見せるべき

冒頭で申した通りけもフレ2の1話はあらゆるシーンが詰め込み過ぎの状態であり一つ一つの描写が非常に薄くなってしまっています。
これを改善する為にも以下のシーンのみに絞って見せるべきでしょう。

①当ても無く彷徨うキュルルに小型のセルリアンが襲うが間一髪でサーバル達が駆け付け、セルリアンを撃退

②自己紹介の最中にお腹を空かせたキュルルの為にジャパリまんが配給される場所に向かう(この時に池のシーンを使い、ボスと出会う事にする)

③ボスの案内で駅に向かう(この時ボスが色々とジャパリパークについてレクチャーする事で世界観の説明をする)

④駅に着くが動力が止まっていて動かないので動かす方法を探している時に大型セルリアンが出現、サーバル達が交戦する

⑤サーバル達が戦っている間にキュルルが駅の動力を動かしてモノレールを起動させ、サーバル達をモノレールに乗せて退却を試みる

⑥モノレールに追いついたセルリアンが謎の助っ人に撃退され、キュルル達の冒険が始まる

※1話でアラフェネかダブルスフィアの登場シーンをやる場合はED後のオマケで

こんな感じにまとめれば1つのシーンにつき(オマケを考慮しなければ)5分前後の時間が与えられ適度な情報量を提示する事が出来る筈ですし①~③をAパートとして世界観の説明をメインに、④~⑥をBパートとしてそれぞれの見せ場を作るという非常にスッキリした構成に出来ると思います。

ヘッダー画像がこちらから使わせてもらいました(保存して使ってもOKなので保存した画像で使っています)

こじょりん【ドルオタ研究科】さんの【noteヘッダー用その8】より:https://note.mu/brandkojo/n/nd600a20f89c9?magazine_key=m4cef426eadfa

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