見出し画像

好きなSMAPの曲について語りつつ、全曲ストリーミング配信解禁を祈って、最後はビバナミダな話

BTSを観ていて思い出したのは、SMAPのこと

BTSのライブのオンライン視聴が終わったと思ったら、なんとメンバーが長期休暇突入。
お休み取るぐらいで、HYBE(BTSの所属事務所)が公式に見解出しちゃんだ?と、それが韓国の芸能界のスタンダードなのか、BTSだからこその特別対応なのか知らないが、彼らの露出が減るんだったら…と、ちょっと寂しい気もしていた。
がしかし、そこはHYBEさん、抜け目がない。
休暇発表とほぼ間隔を開けずに、個人インスタの開設。
人それぞれ、更新頻度はまちまちだが、ほぼ毎日誰かが何かをアップしてくれるし、プライベートが結構見えちゃってて、とっても面白い。(私としては、ホソクさんのハワイ旅行の写真の背景がとても気になる。笑)
それから、BTSの場合、YouTubeのコンテンツが山ほどある。
公式のものもあれば、ARMYがイイ感じに編集して、和訳まで付けたものまで色々あるので、この期間はそれらを観るのに丁度よい。
中には、「ユーモア溢れる」なんてふんわりしたものでなく、しっかりと「笑いのツボ」を押さえた、がっつり笑えるバラエティ番組みたいなのもあり、BTSは歌って踊れて笑いも取れるスーパースターなのだということを認識させられた。

なんか、日本にも前、そういう人たちって、いたよね。
………。
思い出すのはSMAPのことである。
そうよ、SMAPよ!
正直言って、SMAPだって、BTSよりもかなり前から、歌って踊れて笑いも取れるスーパースターだった。
よくよく見ると、BTSとSMAPの言動には共通点が結構ある。
しかし、SMAPがBTSほどの大ブレイクを果たさなかったのは、一言でいえば、今みたいなインターネットの時代じゃなかったということと、事務所の戦略の問題だろうと思う。
SMAPが、SMAPとしてテレビに出なくなってしまって、5年……か?
事実上の解散だけど、彼らの口から解散すると聞いていない以上、私はSMAPは解散していないと今でも思いたい。
「ちょっとSMAPの活動を休んでるだけ。まだSMAPはあるよ。」
いまだに、未練にも似たような、そんな感じで。

SMAPの音楽に救われる

私はSMAPの大ファンというわけではないのだが、SMAPの「音楽」は大好きだった。
国民的アイドルであるにも関わらず、いわゆるキラキラアイドル路線には行かずに、その時々の新進気鋭のミュージシャンを起用しての攻めの曲、日本、世界、人類と言ったスケール感が半端なくデカいにもかかわらず、私みたいな、ちっぽけな人間ごときをも全肯定してくれるかのような歌詞。
あぁ、SMAP…。
SMAPの曲、聴きたい…。
SMAPの曲を聴いて、救われたい…。
特に、このnoteを書いている今週なんて、海の向こうにいる田舎者のアホなババアが、その場に私がいないのをいいことに、理不尽かつ横柄な言動ばかりを繰り広げて私個人を攻撃していたと聞き、胸糞悪いと思っていたところだ!(一応、仕事上でのことですよ。)
きっとその言動は、差別主義からくるものだろう。
ぐおおおおおおおおおおおおおおお!(口から火を噴くイメージで)
あぁ、誰か、私の気持ちを収めてくれ!
あぁ、誰か、私を清めてくれ!
あぁ、誰か、私を全肯定してくれ!
というか、助けて、SMAP!
あぁ、SMAPの曲、SMAPの曲…...…。
がさごそ探して、SMAPのシングルMVのBlu-rayを引っ張り出してみる。
「世界に一つだけの花」、「Dear Woman」。
うわーん、沁みる、染みる、滲みる。
あぁ、SMAP、やっぱり良いわ…。

前置きが相変わらず長いが、このnoteでは、SMAPの曲の中から、私の独断と偏見で、音楽的な観点からカッコいいやつを3曲ほどピックアップしてご紹介したいと思う。
本当のところ、私のSMAPの好きな曲は3曲どころではなく、デビューシングルからラストシングルまで、もっと言えばアルバム曲も含めて、歌詞だとか、諸々のバックグラウンドまで考慮して選ぶとなると、ありすぎてマジで選びきらない。
そこで今日のところは、バッサリ音楽の切り口だけで3曲を選ぼうと思う。
これも、3曲に絞るのも結構難儀だった。
たぶん、ファンの方が選ぶベスト3とはちょっと趣きが違う感じになってると思うが、私的には至極の3曲であるので、どうぞよろしく。
ニーズがあれば、歌詞で選ぶベスト3とかでまたやっても良いかも。(ニーズなんてねえよ。)

では、第3位から!






(ドラムロール音)





ジャンッ!

第3位は「STAY」!

案外、普通!って思った?(笑)
この曲はファンの方々にも、特に人気がありますね。
2006年リリースのアルバム「Pop Up! SMAP」に収録された曲。
ファンのリクエスト投票によって、ベスト盤にも入ってます。
この曲は、歌詞も素晴らしく、今のSMAPの状況から考えると涙ぐんでしまいそうにもなるのだけど、私はあえて、この楽曲の音楽の観点で推したい。
この曲のAメロ(出だし)は、木村のソロから始まる。
木村が、ちょいちょいタメながら歌うのが、今なら、うへっ!クセ強いな!ってなってしまうかもしれないが、当時の木村の、この世のものともあの世のものとも思えないほどの、超絶的なカッコよさも相まって、不思議と聴き惚れてしまうのだ。
そして、何より痺れるのはファルセットである。
このファルセットが入ることにより、ただでさえメロディアスなこの曲が、よりエモーショナルに聴こえるのである。
それぞれのソロのパートにも、全員で歌うサビにもファルセットは入るのだが、注目すべきは、最後の最後の慎吾のソロでの、〽We'll be together. Yours ever.と歌うところであろう。
聴いてるこっちが、ちょっと感極まっちゃう。
正直言って、SMAPって歌はそんなに上手じゃない(断言)、皆さんもご存じでしょうけど。
ファルセットだって、何人かは、かなり音程が微妙だったりする。

それでいいのさ!大丈夫!心配しないで!

SMAP「STAY」作詞:日比野元気

いいの!SMAPなんだから!
調子っぱずれだろうがなんだろうが、関係ない。
歌は、その歌のメッセージが聴いてる人たちの心に届くかどうかよ!
そういう意味では、SMAPは天才的で、スキル不足を蹴散らすほどの表現力がある。
その凄さをイイ感じに引き出してくれてるのが、この曲だと思っている。

続いて、





(ドラムロール音)





ジャンッ!

第2位は「Top Of The World」!

なんといっても、7拍なのである。
4分の7拍子で1小節を形成する、いわゆる変拍子ってやつ。
この曲を作ったのは、サムライギタリスト・MIYAVI。

MIYAVIっぽい、スラッピンな疾走感溢れる、ロッキンな感じを7拍EDM風にアレンジ。(いったい何言ってんの?)
この曲が第2位なのは、単に、私がMIYAVIが好きってのもあるかもしれないが、でもね、これ、SMAPに7拍で歌わせるんですよ?
7拍って、慣れればなんてことないでしょうけど、普通は難しい。
先日、NHK Eテレの「クラシックTV」(清塚信也さん出演)で、ストラヴィンスキーの曲の変拍子の覚え方についてやってて、うろ覚えだが、たぶんあれは、8分の7拍子は「北池袋」で覚えろって言ってた。
ちなみに、5/8は池袋、9/8は新宿三丁目、3/8は渋谷。(笑)
そうでもして無理やり感覚を覚えさせないと、入ってこないリズム感なんだよね、7拍って。
それをもう、SMAP、さすが。
すごい攻めてる!
めっちゃかっこいい!
サビでウォーウォー言ってるだけのように思うかもしれないが、たぶん、これ、1拍に何音も詰め込もうとすると、歌えなくなるんじゃないかしら。
ひっちゃかめっちゃかになるのだろう。
途中、やはりそこも7拍のところに、中居君のソロが入るのだが、とってもイイ感じに歌えている。
この曲の音程があまり上げ下げあるものではなく、比較的フラットで、あとはリズムをしっかり刻めれば大丈夫ってことなのだろう。
その点、中居君は音程はちょっと心配だけど(ごめんなさいね!)、踊ってるだけあってリズム感はばっちりなことが、功を奏しているのかも。
K-POPの影響もあってか、今でこそ、アイドルの曲もEDMを取り入れるのも増えてきたでしょうが、5年前の日本で、ここまでぶっ飛んだ楽曲やったアイドルいました?
アイドルと言っても、当時彼らはもはや全員が40代になるかって頃。
40代の大人のアイドルが、7拍のEDM。
無難に行かずに攻め続ける、その気概に心打たれる。
いや~、このキレ味最高。
2014年7月16日リリース。

そして、最後!





(ドラムロール音)





ジャンッ!

第1位は「Fly」!

私的、SMAP史上最高傑作!
名曲です!
なんと、国民的アイドルがファンクですよ、ファンク。
今でこそ、BTSが「Dynamite」でポップなディスコファンクを歌ってるけど(これはこれですごく好き。)、SMAPは20年前にもっとハードなファンクやってたってこと。
1999年6月23日リリース。
曲も歌詞もアレンジも、MVも、全方位かっこいい。
イントロは薄めの音でクールに始まり、ユニゾンでじっくり攻めつつ、途中に中居君のソロ、最後はコーラスにホーンも加わってのゴージャス感。
渋い、実に渋い!
当時、SMAPは20代半ばぐらいだったと思うけど、それでこの重みのあるファンクをシングルで出すっていう、その目の付け所の良さっていうか、潔さっていうか、もう判断が素晴らしい。
このMVは、SMAPメンバー以外には我修院達也(元・若人あきら)さんとかも出てるショートムービー仕立てになっていて、石井克人監督が撮ったもの。
私は、この曲のリリースの何か月か前に公開された、石井克人監督の映画「鮫肌男と桃尻女」(主演:浅野忠信、こちらにも我修院達也さんも出演)を映画館に観に行っていて、ちょうどその世界観と通ずるようなダークなヴァイオレンスを、国民的アイドルSMAPのMVでやってのけるのか!と強烈に痺れたのを覚えている。

ちなみに、この曲が入ったアルバム「BIRDMAN〜SMAP 013」を引っ提げてのツアー「SMAP 1999 TOUR、 "BIRDMAN"」で歌うこの「Fly」がすごいんだ。
MVの世界観をそのままステージ上に持ってきたような感じで、んもー、とてつもなく洒落てる。
たぶん、アイドルの曲にしては楽曲が洗練されすぎて、ファンの方々の中には音楽としては付いてこれない方もいたんじゃないかなって思ってる。
だから、ファン投票で収録曲を決めた、最後に出たベストアルバムにこの曲は入らなかったのではないかと。
でもね、この曲で、SMAPにそれまで関心がなかったかもしれない、だけど音楽は好きっていう人たちをSMAPに引き寄せたと思う。
彼らの追求する音楽は、常に超一流で、ウケるための妥協はしてこなかったと思う。
あぁ、かっこいいなあ。
さぁ、皆さん、ご唱和ください、
っぜぇ~~~~~~~!

ジャニーズ事務所さん、ストリーミング解禁して

と、ここまで書いては来てご察しの通り、一つも楽曲そのものをこのnote上でシェアできていない。
SMAPファンの人は上の3曲もわかるだろうが、そうじゃない人にはわからない。
SMAPの音楽はCDを買うことでしか聴けない、DVDやBlu-rayを買うことでしか見れないのだ。
まぁ、SMAPに限らず、ジャニーズ事務所のタレントの楽曲はそういう仕組みになっているのがほとんどだ。
ようやく、嵐がサブスク解禁して、その後、他にも幾つか出てきたかぐらいよね?
いまどき、ちょっとそういうのってどうなんだ。
King & Princeの「シンデレラ・ガール」をどうしても聴きたくて、ストリーミングでなくてもいいから、デジタルが欲しくて探したけど無いから、しょうがなくCD買ったさ!
こういうところだよ、ジャニーズ事務所さん!
ジャニーズ事務所のビジネスモデルはすごいし、これまではそれでよかったでしょうが、これからは厳しくなるのではないか。
というか、すでにそれはご承知で、日本の既存のパイを他国のアーティストに食われてしまうということだ。
今からでも遅くない、ぜひ、せめてSMAPの楽曲のストリーミング解禁を、そして、全MVをYouTubeに乗っけていただけないか。
ご検討願いたい。
SMAPの素晴らしい楽曲を、世界中の人たちに知ってもらいたい。
SMAPっていう、めっちゃすごいボーイバンド(男性ボーカルグループのこと)が日本にいたことを、世界中の人たちに知ってもらいたい。
もう彼らがSMAPとして戻ってくることがないとしても、彼らのパフォーマンスをこのインターネット上に残しておくだけの価値は、日本の大衆文化発信の観点からしても十分にあると思う。

おまけ

こちらは、私が愛してやまない岡村ちゃん(岡村靖幸)の「ビバナミダ」。
とりあえず、目をつぶって全部聴いてみて。
誰を思い浮かべます、この曲で?
この曲の作成の経緯として、岡村ちゃんは、業界内の有名なコンペに出すために作ったと言っていた。
結果としては選ばれなかったが、実に良い曲なので岡村ちゃん自身が歌ってリリースすることにしたと言っていたように思う。
決して、SMAPの楽曲のコンペとは言っていなかったのだけど、イントロからAメロ、Bメロ、サビも全部全部SMAPしかないでしょ!って感じしませんか。
このnoteはSMAPの話にフォーカスするので、この楽曲のカッコよさはここではあんまり解説しないけど、キレッキレに踊ってるみたいにメロディが跳ね、こんなにロケットみたいに上がっていく「七転び八起っき~~~~!」を入れた歌詞、他に知らないわ。(笑)
イントロからして、SMAPの5人が踊ってるのが目に浮かんじゃう。
「再見っ!」は、きっと木村のパートでしょうな。
岡村ちゃんだいすきな私としては、この曲をSMAPに歌ってもらいたかったなと思う。
SMAPでリリースしていたら、間違いなく今回のベスト3にも入っていただろうと思う。
ちなみに、「SMAP×SMAP」の歌ゲストで岡村ちゃんが出演したときに、他の岡村ちゃんの曲ではコラボできたけど、この「ビバナミダ」は歌ってなかったのではなかろうか。
1回だけでもいいから、この曲、SMAPに歌ってもらいたかった。

もしサポートをいただけるのでしたら、自身の心を潤すような音楽や映画などなど、エンターテイメントのコンテンツ購入に充てさせていただこうと思います。