プレゼントで喜んでもらうには

花器をお譲りくださることが、
ときどきある。

以前お世話になっていた
嵯峨御流のおばあさまが、
一人暮らしでもうお花も教えていないから
花器を好きなもの持って帰ってと
言ってくださり、
たくさんいただいた。

喜んで使ってくださる方に
引き取っていただくのが、
本当に有り難いとおっしゃてくださった。

私もいただけて嬉しいし、
相手も引き取ってもらって嬉しいし、
花器も使ってもらえて嬉しい。

ウィンウィンウィンの関係は素敵。

何かをあげるときに、
本当に相手が喜んでくれるものかどうか。
悩んでいてもしかたがないので、
最近は直接聞くようにしている。

これは好き？
これはいる？

そうすれば、相手が迷惑なものを
あげるのを避けられるし、
喜ぶものをあげられる。

ラズベリーとチョコのコンフィチュールと聞いて、ラズベリーとチョコが大好きな
友だちのことを思い浮かべた。

食べる？　と聞いたら、
ジャムはあまり食べないけれど、
ラズベリーとチョコは魅力的というので、
じゃあ試しに食べてみて
と持っていった。

すごくおいしかったと感謝された。
よかった、喜んでもらえて。

プレゼントは、受け取る相手が喜ぶとことが
一番の目的なので、
その手段としてのものが、
逆に相手の迷惑になるのは避けたいし、
あげる意味がなくなってしまう。

お礼の気持ちとしてとか、
相手に喜んでもらうためにプレゼントするからには、好みを相手自身に聞かないと
わからなかったりする。

聞いてみて、選んで、気持ちを伝える。

本当の想いが、相手に届きますように。