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垂直の詩

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空       言 間 に 立てる 葉
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#詩

踊る

踊る

国家という曖昧な
イデオロギーという曖昧な
科学という曖昧な
酩酊のなかに踊らされるデカダンス

前にならえと並ばせられた列を離れて
僕は圧倒的現実のなかで舞い踊る
音楽は流れている
脈打つビート

風を踊る
波を踊る
言葉を踊る
その一瞬に

イズムを離れたリズム
軽やかなステップで大地を踏む
覚醒と躍動の足音は宙を舞う
そのとき僕は音楽になる

圧倒的現実

圧倒的現実

アボリジニたちの音楽に楽器は存在しない。
低く地を這うディジュリドゥの倍音。
木片を打つブーメランの響き。
そして肉体。

調律という不自然さのない。
西洋音階という抑圧のない。
自然と隔たることのない。
骨と声の音楽。

伸縮する筋肉は大地を踏み鳴らし。
からっぽの筒の中を風が通りぬける。
音楽そのものが呼吸している。
音楽という圧倒的現実。

夢見のなかで、マングローブ。
夢見のなかで、ユーカ

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16

16

ダブ空間に漂う音楽は、ナワールの風の音。
僕はそれをつかまえて、大地につなぎとめる。
言葉を書き留めることで、音楽の息の根を止める。
プラトンは詩人を追放する。

詩は音楽の死を歌う。
記憶を大地に記録する。
僕は詩というものがわからない。
僕は死というものがわからない。

詩と死の掛け算。
4×4
シャーマンは16という数字を導きだす。
掛け算は、次元を生み出す力を持つ。

さらに掛け算をつづけ

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