見出し画像

服飾費をどうするか?【オタクの家計簿】

ファッションについて書こうという目論見だったんだけど、読者男性ばっかりでどうするかなうーんと思っていたらこんな記事が。

田中圭さんが、プチプラの代表格・しまむらの服を着るとこうなる「マジック」「ラルフローレンに見える…」とTLがざわざわ - Togetter

イケメンは何を着てもイケメンってことですね。ハイハイ。という記事な訳だが、そうです。じゃあ今日はイケメンってなんなのかどうすれば女性に受けるファッションが出来るのかについて考えようか。男性目線で書くが女性も当てはまる話なのでページを閉じずに読んで欲しい。

オタクが削りがちなもの、食費と服飾費、なのだが服飾費は出来れば削らないで欲しい。男性は安い床屋で良いので月に一回は髪を整えて欲しいし一枚ぐらいはシャツを買って欲しい。

なんでか?というとそれは収入に結びつくからなのだ。

私も30代になって病気を患って底辺をさまよって初めて分かったことなのだが、日本には階層がある。階級と言うほど明確なものでない。階級とは生まれながらにある格差の事で下から上にはなかなか行けない。階層はそこまでではない。努力次第で上がっていける緩やかな山だ。特にふもとはすそ野が広くて緩やかだ。その階層のどこにいるかによって、収入と伴侶が決まるのだ。

服飾費を削ることは自ら山を下る行為だ。身だしなみを整えることは、最低限人として必要な行為なのだ。それをやらずに評価して欲しいというのはただの傲慢だ。それなりの職に就きたかったら、まず前提条件としてそれなりの恰好をしていなければならないのだ。

スティーブ・ジョブズは毎日同じ服だったじゃないか?

いやいや。ジョブズでさえ毎日同じ服を着ていればそれを笑われるのだ。一生、いや死んでも言われる。ジョブズぐらい他に才能が有ればそれでも許されるだけだ。しかも彼は毎日同じ服を着ていた訳ではない。同じデザインの服を何着も持っていて毎日プロがメンテナンスした清潔な服を着ていたのだ。髪もきちんと整えていた。最低限の清潔感を保つことは信頼につながる事をきちんと理解していたのだと思う。

いわんや一般人をや。である。

人はみな制服を着ている。ビジネスの場では当然で、私服でもそうだ。服はその人となりを端的に表す。外見で無く中身で評価して欲しいというが、いやいや、外見がそれなりな人間は中身もそれなりです。

襟足のすっきしりた男は几帳面できれい好きだし、ネイルの剥げた女は実際だらしがないのだ。

制服と言うのは比喩だ。階層を表す記号だという意味だ。チャラい恰好していればチャラい階層に属してチャラい仕事をすることになるし、スーツを着ていればサラリーマンをして保守的な仕事をすることになる。そしてそれに相応しい伴侶を得るのだ。

小汚い恰好で不潔な身なりをしていたら、それにふさわしい女性を引き寄せる。居ない訳じゃない。だが、圧倒的に小汚い男性に対してそれを好きな女性と言うのは少ない。よほど何か特出すべき特性が無いと選ばれないだろう。

美しく清潔な女性と付き合いたかったら、まず自分がそうならなければいけないのだ。

個性が有るのがいけないと言っているわけじゃない。例えばジョブズはすごく個性的だ。彼は世界に1人しかいない。それはきちんと計算されたアイデンティティーなのだ。ジョブズはジョブズを演じていたのだ。自分はこういう人間だという事をきちんと理解して戦略的に自己演出をしていた。だからちゃんと「ジョブズみたいな変わった男性が好きな変わった女性」と添い遂げられた訳である。

オシャレな人ってどういう人か。

ファッションオタクもやった私の見解としてはオシャレな人とは自分をきちんと理解出来ている人だ。自分は何が好きで、どういう人間で、何が似合い、どんな仕事をし、誰と付き合うか。そういうもろもろをきちんと理解出来ていてる人、そしてそれを外見にきちんと反映させることが出来る人。自分というアイデンティティーをデザイン出来る人。それがオシャレな人だ。

人生でこの人はオシャレな人だという人に何人か有ってきたが、みな必要以上にお金をかけては居なかった。正直、服の値段を聞くといつも「こんなに安かったの」と自慢されてセンスってお金じゃないんだなと思ったものだ。それも才能だ。ファッションセンスって絵と同じである程度以上は才能の世界だ。でも絵と同じで努力で「技術が有るね」と評価されるものも作れるし一般の人間はそれで十分だ。それで「ちゃんとしてる」人が好きな女性に振り向いてもらえる。

必要以上に個性的にすると当然「個性的なものが好きな女性」を引き付けるし、才能を問われる仕事をすることになる。それで良ければ別に止めないが、私はいまだかつてイキっている小汚い男で才能のある人間に有ったことがない。芸術的才能のある人間と言うのは、自分の外見も客観的に作品として仕上げられるものなのだなと思う。個性的な恰好こそ完成度が重要だ。個性的でも良いが清潔感を持とう。

言ってて自分にブーメランで中々刺さる。

精神を患って体調を崩していた時、外見もやはりおかしくなった。髪の毛を自分で切ってしまったりして。精神状態って外見にものすごく出る。医者は言葉以上に外見を良く観察している。最近やっと切ってしまった髪が伸びて整ったので美容院に行ける。これから就職活動をするし努めて自分を装おうとしている。今そんな状態で、だからマイナスからの出発だ。

でもそうやって風呂に何日も入らないような人が居るような、そういう底辺の階層を体感して、ああ、外見って重要だし、外見に気をつかう事は何よりの投資なんだなと実感するのだ。

田中圭って普面なのになんであんなに女性にもてるんだろうとおもうでしょう?

大事なのは「清潔感」である。

それと彼にはフェロモンが有るのだ。フェロモンも有る程度努力で出すことが出来る。

長くなったのでこのぐらいにして実践編は次に回そう。

次作

服飾費・実践編【オタクの家計簿】
https://note.mu/kujirakan/n/n99530e7679d0?magazine_key=me583911a37bf

前作

メディアのコスパ【オタクの家計簿】

https://note.mu/kujirakan/n/n2dce40c3f5a5




この記事が参加している募集

#お金について考える

37,379件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?