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沈んでる、にはロマンが

沈没船はロマンに満ちている。

ニッポンにも海に沈んでいる船、いわゆる沈没船はいくつかある。

はかなさとか、悲しみとか懐かしみとか、歴史とかビンテージ感など、いろんな要素が含まれていて、ダイバーならあこがれるはずである。

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福井県高浜の音海のビーチには、沈没船がある。いや、「沈没船がある」と言い切ってしまっていいだろうか、と、ちょっと心配になってしまうくらいの規模の船、いやさボートが沈んでいる。

こんなことを言ってると、音海の方や関係者の方に失礼かもしれないけれど、ボクはこの沈ボートが好きなので、まぁいいか。

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すでに船の形ではなくなってるボロボロの小型のボートなので、水深5~6mくらいにちょっとしたボートが沈んでる、とボクはよく沈没船ボート略して「沈ボ」とお客さまにお伝えしている。


お客さまに「沈没船」と期待をさせて、「え。イメージと違う」と、ガッカリされては申し訳なく思うので(そしてそれはお客さまにも沈ボートにも、そして音海にも失礼なので)、「沈ボ」がある、と説明している。

そしてこの日のお客さまは
「思ってたよりも、ぜんぜんすごかった、オモシロかったぁ!」
と、なった☆

そうなのだ。ふつうに考えたら、海に小さなボートでも自転車でもタイヤでも、なんでも沈んでいるのを見るのは楽しいのだ。

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沈没船ダイビングを、レックダイビングという。

レックとは、損壊した・破壊されたもの、あるいは人生や計画が破滅した状態などを意味するみたいだ。

なるほど、沈没船はロマンに満ちている。


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