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「 感情の交差点 」


1


カラフルに光るアスファルトのどこかに、
きっと落ちているはずの僕のかけら。
ぬれた路面にしたたる、
ひとしずくの仮面。


照らすのは月の祈りと信じていたから
朝焼けは胸を焦がして慈愛だった
裸足で踏んで、かかとの傷の、裂け目がないて朝を迎える


朝焼けに染まって透き通っていったよ。
青色の声だけが、そこに残って、呼吸さえも消失。
触れた指先と淡く滲む色の音。


酸素は色に僕をかざして、皮膚の間を紡ごうとした
宇宙は瞳ばかりに溶け込んで、ピアノだけじゃあ間に合わない
君は伏し目に熱は微かに青とまどろむ


冷たい熱がじんわりと僕らを包んで、
吐きだした色だけを掴み取って。
愛?あい?哀?
相合傘のなかに隠れてるしんじつが、赤となって弾けたみたいな感情の交差点に轢かれてみようか。



ノイズ × カワカミ 
共同企画「言の葉スクランブル実験室」

ノイズ   https://note.com/noisefull

カワカミ https://note.com/kuhfdf_fgh


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