「選句ノート」の中身と活用例
この記事では、選句ノートの中身の詳しい紹介と、上手に書くコツ、アレンジ例などを紹介します。
句集のように、句を綴るノート
句具の「選句ノート」は、お気に入りの俳句を選び、残しておくために書き留めることを考えてつくった、背開き上製本の「選句ノート」です。
とっておきの句を丁寧に書き綴りたくなる、上質な装丁にこだわりました。
1ページに3句、全204ページで612句を収録できる、句を清書するためにつくったノートです。
完成時に目立たないガイドライン
パッと見ると真っ白のノートに見えますが、実は、句を書くためのガイドラインが、細く、薄く印刷されています。
上側には3箇所、「T」のようなマーク。
中心あたりには「+」マークがあります。
この「T」を書き始めの目印にして、まっすぐ書くだけで、句集のように等間隔で3句、並べることができます。
「書くときは見えて、書き終えたら目立たない」ラインにするため、サイズと薄さ、細さにこだわりました。
マークが見にくい人は中心線の下書きを
「ガイドラインが見にくい」「うまくまっすぐ書けない」という人は、書くまえに鉛筆などでマークを結び、中心線を下書きするときれいに書けます。
書き終えたあとは、消しゴムをかけて、下書き線を消しておきましょう。
1ページ1句でも、1ページ5句でもアレンジ次第
贅沢に1ページ1句で自句自解を添えたり、3句の間にもう1句ずつ加えて1ページに5句並べたりと、自由にアレンジして使うことができます。
全204ページ、ノートの内側にページ数を印刷
選句ノートは、全204ページ。
全てのページの内側に、ページ番号を印刷しています。
一般的には、外側にデザインされていることが多いページ番号ですが、選句ノートの場合はあくまでも「ノート」であることと、ページ番号が、俳句の世界観を邪魔しないよう、内側にそっと印刷しました。
目次とリンクさせて、ぜひ活用してください。
章立てをしながらまとめられる「目次」
全てのページにページ番号が印刷されているので、そのページ番号を入れ込むことで、目次として活用することができます。
記録として制作年月を書いておくほか、章立ててテーマをつくり、句を清書するのもおすすめです。
句集を編む気分で綴りたい「奥付」
選句ノートには、奥付も用意しています。
「著者」の欄には、自分の名前を。
「書きはじめ」「書き終わり」の欄には、年月日を記録する欄もあります。
また、大切なノートなので、もし紛失してしまったときに手元に戻ってくる確率を上げられるように、連絡先欄も。
発行所や製本所などの情報も印刷してあるので、句集を編んでいる気分で、ぜひ書いてみてください。
ではここからは、選句ノートの使用例をいくつか紹介します。
使用例① 自分の厳選句を、時系列で
最もスタンダードな使い方は、お気に入りの自句を、時系列で書き綴っていく使い方。
季節の区切りや、月日の区切りには、ページ番号を目次に記録し、タイトルをつけるのも楽しそうです。
時系列で並べて、目次に「2021年 春」「2021年 夏」と月日をメモするだけで、句集のように編んでいくことができます。
使用例② 人に読んでもらうための「手書き句集」
手書きの、世界に一冊だけの「句集」として、章立てをしながら句集を作ってみることも可能です。
ノートの冒頭には、ページ番号の印字のない、真っ白なページを用意しました。
句集にする場合は、そこにタイトルを書き込んでみると良いでしょう。
パタンと開く糸かがり製本なので、つくったものをデータに取り込んで、電子化することもできそうです。
使用例③ 気に入った句をどんどん綴っていく
他人の句、気に入った句を、どんどん書き留めていく「お気に入り記録ノート」にもぴったりです。
使用例④ 絶版になってしまった句集を再現
昔発行された句集は絶版になってしまったものが多く、「ほしい!」と思ったときには入手困難に…。
図書館で借りたり、知人から見せてもらったりして一時的に手に入ったら、好きな句を選句ノートに書き写し、自分だけのお気に入り句集をつくってみるのも楽しそうです(他人の句には著作権が発生します。他人の句を書き写したノートは、自分で鑑賞するにとどめてお楽しみください)。
「#句具の使い方」でアイデア教えてください!
いろいろな使い方ができる、句具の選句ノート。
ぜひ、あなたの使い方やアイデア、相性の良いペンなどの情報を、「#句具の使い方」のハッシュタグで教えてください。
おもしろいアイデアは、Twitter・noteなどでどんどん紹介させていただきます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?