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コーヒーなくなる日

庶民の至福の一杯まで手が延びてる
中国経済が与える悪魔の果実



そもそも何故アボカドが中国で人気なのか
果物とは思えない果物のアボカドは、中国の輸入量が2010年の2トン足らずから17年は一気に3万2100トンに増加し、実に1万6千倍も増加した。爆発的増加はアボカドの健康的なイメージによるところが大きい。一価不飽和脂肪酸や食物繊維、カリウムなどを豊富に含むアボカドは、健康志向の人々に人気の健康食品となった。

健康志向の若者や、こうした人たちは炭水化物を徐々に遠ざけ、高糖質や高資質の食べ物を受け入れず、「カロリーを燃やす」が口癖だが、栄養学の専門家による「健康的な食生活は空腹であることとは違う」というアドバイスは聞き入れる。そこでアボカドやキヌアなどの食品が突如人気者になり、健康や素敵な食生活の代名詞になった。
「カロリー経済」は飲食の面にとどまらず、さまざまな面に広がりをみせ、人類とカロリーの戦いには、実は長い歴史がある。「カロリーとコルセット」という本には、人類が少なくとも2千年前からダイエットしていたことが書かれている。ただ身体の管理とビジネスがしっかり結びついたのはごく最近のことだ。その結びつきではテレビCM、栄養学とスポーツの普及が重要な役割を果たしている。

アボカド栽培と水
アボカドは吸水量が極めて多く、たった1キロのアボカドを育てるだけでも2000リット必要だ
豊富な水を求めコーヒーベルト地帯へと開拓が拡がりコーヒーより価値のあるアボカドを栽培すると言う農業の変革がはじまっているため
コーヒーの栽培面積が格段と減ったと考えられる


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