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卒論のミカタⅠ(1) 久保朝孝著『紫式部日記論』(武蔵野書院、2020年6月刊)に関する批判を通して知る現存『日記』の問題点
昭和女子大学名誉教授 久下裕利(Kuge Hirtoshi) 実践女子大学文芸資料研究所客員研究員 ~紫式部と『紫式部日記』研究の最前線(1)~◇久保朝孝著『紫式部日記論』(武蔵野書院、2020年6月刊)に関する批判を通して知る現存『日記』の問題点 私の当面の関心は現存『紫式部日記』の成り立ちについて再検討するとともに、それを『源氏物語』の創作過程ともリンクさせて、当『日記』の有様について考えてゆくことです。ただこの問題も古くて新しい課題として浮上してきていると思われま