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久賀池知明|創作大賞ホラー小説部門応募中
2023年6月14日 18:03
怪談を登る足音は夕闇に吸い込まれて、呼吸や心臓の音すら出しちゃいけないんじゃないかと思うくらい静かでした。夜の闇も暗いと思いますが、この校舎の光景を一度でも見れば、赤い夕陽が作り出す影の方がより暗く不気味さを感じられると思います。だって、すぐそこには光があるはずなのに、影の部分はその光が届いていない様に真っ黒だったんですから。そんな中を懐中電灯も無しに進むのはあまりに恐ろしく、私も田添君も半泣きで