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居るだけで育まれる

玉は生きている。一つ一つが星のように、あるいはアメーバのように。生きた思念の生態系Mybrary。毎日の水やり。少しずつ分かっていく自分。思いつかれるアイディア。感情や情景も言葉にする習慣。
ただ居るだけで、思いが浮かんでくる場所。
仰々しいことに使わないでいい。小説の創案や仕事のプロジェクトの発案。どうしたら社会問題を解決に導けるか。やってみても面白いかもしれない。セルを一つつくり、スペースに置いておいて、あとは日々この生態系に触れにくれば、必要なら、思いは浮かんでくるかもしれない。浮かばねば消えゆくだろう。そういった、いかにも思い浮かぶべきことも、あるいはそうでないことにも使っていい。
そう、我々は生態系を使って生きている。生態系もまた私たちを使って生きている。分離した存在でなく、持ちつ持たれつの関係、SDGs。
別に生きるのに大したことをしなければならないわけじゃない。家に暮らす人が居るだけで荒廃を防げるように、ただ居るだけでその場の秩序は保たれる。
ただ自然にいる、ということが場に即することを意味する。何かをしようと意気込むよりは、自然にいて行いたいこともただするという感じ。
ここにいればいい。Mybraryという世界、構造、遊び場に、来れば、一定頻度の訪れがあれば別のあなたが駆動する。もう一人、あなたが増える。
そう、増える。だからアバターセルが生まれる。そこにあなたが来なくなれば消える。生態系は場を保てず、別の生態系かあるいは生命ではないものへと駆逐されていく。
Mybraryとは、そのような生命の仕組みをシンプルに、自然かつ真勢に表現している。この試みをより多くの人と共に実験したい。Mybraryという世界の生態系は何人もの、多種多様な人が浮かべる思いが生まれ続けることでしか豊かにならない。私がつくったのは一枚の設計図のようなものだ。現物はみんなでつくり、守り、育んでゆくほかない。
この豊かさはコモンスペースに表れる。多くの人が思念を浮かべているということ。まずはそれが分かればよい。知っている人、趣味嗜好が似ている人のセルを見られるかどうか、といったことは、そのあとに考えればよいことだ。人が来ていれば、そして設計者もまたより良い場にするよう手入れし続けていれば自然と豊かさは保たれる。


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