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SaaSツール「オウチーノ くらすマッチ」で住まい探しの後悔を減らす

今回は、SaaS事業の責任者に、 “ユーザーファースト” に基づいたサービスの価値、目指したい姿についてお話をうかがいました。

株式会社くふう住まい 執行役員
安齋 岳幸(あんざい たけゆき)
食品メーカー、楽天グループ㈱を経て、アマゾンジャパン㈱に入社。2021年11月㈱くふう住まいに入社し、SaaS事業責任者に。2023年10月より執行役員に就任。

ーこれまでのキャリアを教えてください。

新卒で食品メーカーに入社し商品企画を経験した後に、楽天グループでマーケティング、アマゾンジャパン(以下、アマゾン)でメーカーのコンサルティングやマーケティングマネージャーなどを担当しました。当社では、SaaS事業の責任者として、プロダクトと営業の両方を見ています。

ーキャリアに大きな影響を与えた転機などはありましたか?

アマゾンへの入社がキャリアの転換点になったと思います。
それまでは、「会社の目標のために働く」というような考えで仕事をしていましたが、アマゾンで “Customer Obsession(カスタマーオブセッション)” 、ユーザーのためになることを実現するんだという価値観に出会い、仕事観が大きく変わりましたね。それまでも一生懸命に仕事に取り組んできましたが、自分が働くことで世の中が良くなると心から信じられると、もっと頑張れるんだなというのが、アマゾンに行って分かりました。
またアマゾンでは、日本法人の代表からメンバークラスまで、一貫して “Customer Obsession” という考え方が根底にあって、発言にも反映されていることに驚きました。そういった環境にいるからこそ、自分も自然とどうしたらよりユーザーのためになるかと考えるようになりました。自分の仕事と世の中の改善、顧客の幸せがすごく自然に結びついた衝撃的な体験でしたね。

アマゾンでは長井(現 ㈱くふう住まい 代表取締役)と一緒に働いていた期間が数年あったのですが、長井のチームは圧倒的に “Customer Obsession” への熱量が高かったと思います。世の中を変えていこうと本気で仕事をしていましたし、使命感と充実感がありました。

その後、長井が先にくふう住まいで働き始めたわけですが、そのような経緯があったので、あの長井が選んだくふう住まいってどんな会社なんだろう、とずっと興味は持っていました(笑)
タイミングや環境の変化など、色々なことが縁に繋がり今こうして私もくふう住まいで働いていますが、やっぱり社内の会話の中心は常にユーザや世の中の話です。人生のなかでも非常に大きなイベントである住まいの購入を通して「どうしたらもっと世の中を良くできるか」に日々取り組みながら、非常に楽しく働けています。

ーそのように安齋さんの仕事観が築かれていったのですね。
 現在手がけるSaaS事業についても教えてください。

「オウチーノ くらすマッチ」という、不動産事業者向けの営業支援SaaSツールを運営しています。住まい探しをしているユーザーに送るための、周辺環境情報の地図や不動産売却査定書の作成に使っていただいています。
当社では “ユーザーファースト” という価値観を最も大切にしており、このツールを通してユーザーの住まい探しにおける後悔を1つでもなくすことを目指しています。

「オウチーノ くらすマッチ」で提供している情報の1つが、スーパー、病院、学区などの周辺環境です。
引っ越した後の生活への影響が大きな情報ですが、比較検討しているすべての物件の周辺環境を自力で細かく調べることは難しいでしょうし、結局間取りや価格重視で決めてしまうこともあると思います。
その点「オウチーノくらすマッチ」では、物件の周辺情報を地図上で一括で確認できます。家を購入する前に引っ越した後の暮らしを考えるきっかけを作れる点も、このツールの価値だと思っています。

また、「オウチーノ くらすマッチ」にはハザードマップが最初から表示されます。地域の洪水・土砂災害などのリスクは、住まいを購入する際に必ず知っておきたい情報だと思いますが、契約直前に初めて知るケースも多く見られます。そこで、不動産事業者に「オウチーノ くらすマッチ」を利用いただくことによって、早いタイミングで情報をユーザーに届けることができます。
導入企業が増えれば増えるほど、 “ユーザーファースト” の「総量」が上げられると考えています。

ー直近、導入企業数も増加していますよね。

はい、目指すところと比べるとまだまだですが、有り難いことに以前より多くの企業様にご利用いただいています。
 “ユーザーファースト” を掲げるからこそ、 “ユーザーファースト” と売上・利益拡大の両立は、実現させないといけないと考えています。価格を下げたり、ポイントを付与することもユーザーの幸せに繋がるかもしれませんが、事業として利益が出せなければ継続はできません。
また、「オウチーノ くらすマッチ」は、より多くの不動産関連会社にご利用いただけるからこそ、多くのユーザーに情報を届けられます。 “ユーザーファースト” の総量を最大化させるために、事業を成長させ続けることを目指しています。

今年の春にリリースした「子育て環境AIコメント」は、不動産事業者が管理画面上で地図を作成した際に、そのエリアの子育て情報についてのコメントが自動生成される機能です。国、自治体が公表する該当エリアの待機児童や出生率、子育て関連施設の有無などからスコアを作り、AIに解釈させて文章にしています。
住まいの購入を検討する方には子どもがいる家庭も多く、子育て情報は、住まい選びの重要な指標の1つとして活用いただけるのではないかと思います。
しかし、こういった情報は様々な場所に散らばっているため、物件の営業担当者が1つ1つ調べて資料を作るのは非常に手間がかかる。そこで、「オウチーノ くらすマッチ」を使うことで、業務を効率化できます。

ー今後「オウチーノ くらすマッチ」では何を目指していきますか?

将来的には、営業担当者が「オウチーノ くらすマッチ」を使って接客した結果、自然と “ユーザーファースト” なサービスを提供できていた、という状態になることを目指しています。
まだ道半ばではありますが、ハザードマップの掲載や「子育て環境AIコメント」など、少しずつ実現に向けて歩みを進められていると思っています。ユーザーが求める情報と、不動産事業者の業務効率化を実現していきながら、 “ユーザーファースト” の総量を増やしていきたいと考えています。

ーありがとうございました!