これが美肌の秘密!話題の成分が美肌を作り上げる!~ビタミンA~
人から見られる肌や髪などの表面の細胞を作っていくには食事や睡眠、運動、思考などはとても重要で、外見にも大きく影響します。
食べたり飲んだりしたものから内側が健康になり、それが表面にでてくる両面性が備われば美や健康は継続しやすいものになります。
しかし、残念ながら食べたものすべてが肌に届くわけでもありません。
マウスの実験ではありますが、皮膚を老化させた個体は他のマウスよりも太りやすいということが報告されています。
すなわち、皮膚をきちんとメンテナンスしていなければ全身に影響がでるということなんです。
内科医の私ですが、最近は美容の分野や皮膚科の先生と一緒にお仕事させていただく機会もあり、どちらのアプローチもとても大事だなと感じています。
ということで、美容成分について内科的にも皮膚からのアプローチにも述べていきたいと思います。
今回は本当に目にすることが多くなった人気の成分、ビタミンAについてお話していきます。
ビタミンAって?
ビタミンAは、脂溶性のビタミンで動物性・植物性由来のものがあります。体内でビタミンAに変換されるものも含めてビタミンAと呼ばれています。
動物性食品では豚レバーやウナギ、ギンダラなどに多く含まれています。
植物性由来のものは色素成分のカロテン類として存在するため、緑黄色野菜や海藻に豊富です。
植物性のものは人の吸収の状態によって吸収率の変動が大きいとされていますが、油と一緒にとると吸収率があがるといわれています。
ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保ち、活性酸素を除去する働きもあります。
また、光を感じる目の細胞にも不可欠な栄養素です。
ビタミンAは、体の中ではレチノール、レチナール、トレチノイン(レチノイン酸)の3つの活性型として存在します。
肌への効果は?
食べたもののビタミンAは体の臓器にも分布するので、肌に届くものは一部になります。
体内で分解されたビタミンAは、最終的にはトレチノインとなり、血流にのります。
肌では、表皮との境目である真皮乳頭層を流れる血管から表皮にたどり着いたトレチノインが作用します。
肌に効かせたいのであれば、スキンケアとして用いるのも効果的です。
スキンケアに配合されるときには【レチノール】と表記されているものをよく目にしますが、ほかにもレチノール誘導体、レチナール、レチノイン酸などいくつか種類があります。
ビタミンAを肌に塗ったときに期待できる効果は次のとおりです。
ターンオーバーを促進してシワ予防に
肌の細胞を活性化させて、新しい細胞が生まれやすくなるように助け、細胞の分裂を早めます。
その結果、肌を厚くし、シワを防ぐことができます。また、メラニンの排出も早めることができます。
ヒアルロン酸の産生を促す
肌の潤いを保つために必要なヒアルロン酸の産生を促すため、線維芽細胞を活性化させてくれます。
その結果、乾燥肌にも改善効果が期待できます。
紫外線ダメージを軽減
紫外線によりコラーゲンを分解するサイトカインが出現するのを抑えて、肌の光老化を防ぐ効果が期待できます。
医薬部外品として認可されている「レチノール」以外にも酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールの3種類が日本で認可されているレチノイドです。
使用上の注意点は?
レチノイド反応(A反応)といって赤くなったり、皮がむけたりすることがあります。
作用の強いものを使用する場合には医師の指示のもと使っていくことをおすすめします。
A反応が起きたほうが効いている!と感じる方もいるかもしれませんが、反応がおきなくてもきちんと効果があります。
A反応は落ち着いてくることもありますが、炎症でもあるので無理せず、続くときは皮膚科の先生へ相談することをおすすめします。
私個人的には守りのレチノールと言われるパルミチン酸レチノールを継続していて、使い心地も自分にあっているものを見つけたので続けています。
これまでいくつかレチノールコスメを試しましたが、赤みがでないストレスがないものが私は好みでした。
また、パルミチン酸レチノールであればあまり気にしなくていいとされていますが、ビタミンAは紫外線によって壊れやすいので、ほかのレチノールの使用時には日焼け止めの併用がマストになります。
以上、美容成分として注目されるビタミンAについて解説しました。
ビタミンAは皮膚や目の細胞に働きかけ、シワや乾燥肌、光老化を防ぐ効果があります。
ただし、使用上の注意点もありますので、コスメの表記や商品によっては医師の指示に従って使用してください。
皆さんも食事や日常のスキンケアにビタミンAを取り入れてみてはいかがでしょうか。
美容効果に期待が持てると思います。
他にも様々な美容情報をお伝えしていきますので、ぜひnoteの更新もチェックしてみてくださいね。
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