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腸活はスキンケア “腸-皮膚相関”って?

便秘をしたり栄養に偏りがある生活をおくるとニキビができたり肌あれした経験はありませんか?

近年の研究で腸が皮膚を含む脳、心臓や肝臓など様々な臓器に対して影響することが明らかになりました。

脳と腸が相互関係にあることを示したものが「脳腸相関」。

そして、腸と皮膚は相互に作用しあう関係性であることもわかっており、これを、「腸皮膚相関」といいます。




知ってた? 腸と皮膚の関係とは?


腸と皮膚は離れているようで実は機能として似ている点があります。

両方とも、外界と体を隔てる大きなバリア機能であり、多くの細菌がいるという点です。

腸が皮膚に与える影響については次のようなものが報告されています。

【腸⇒皮膚への影響①】
腸に炎症が起きてバリア機能が落ちると本来体内に入るはずではないものが体内に入ってしまい、全身の炎症へとつながります。

この時、腸でも皮膚でも同様の炎症物質が増加していることからも相互関係があると考えられて研究が進められています。

【腸⇒皮膚への影響②】
また腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸。

これは腸自体のエネルギーになり腸をスムーズに動かしてくれたり、大腸のバリア機能を高める、肥満を防いでくれたりとたくさんのメリットがあります。

この短鎖脂肪酸が制御する「アクアポリン」というたんぱく質が皮膚の水分量や傷の治癒力に影響を与える可能性が指摘されています。



【皮膚⇒腸への影響】

逆に皮膚に炎症があると腸の免疫細胞の構成や機能に変化をもたらし、より炎症が悪化しやすい腸内環境になってしまうことも明らかになっています。



腸を整える美肌法とは?


肌荒れにスキンケアやビタミン、便秘に便秘薬と個々に対応するのではなく、腸と皮膚の関係性を踏まえてケアしていくことも大切です。

健康や美容にいいからといってなにか一つだけの食材を摂りすぎたりすると栄養が偏ってしまいます。

腸内細菌の多様性のためには色んな種類の食材をとった方がいいので、色んな食材からバランスよく食事をしていきましょう。

サプリや健康食品も試してみるのは効率的な側面もあっていいと思いますが、腸内環境には個人差があり、効き方にも差があります。

すべての人に同じように働くわけではないことを念頭におきつつ、試したときの自分のお腹や肌の反応をみながら上手に付き合っていきましょう。

もし腸内環境に興味がある人は腸内細菌検査もしてみるとより対策が取りやすいと思います。

こういった内側からのケアの場合、即効性はなく、数カ月〜場合によっては年単位で効果が出ます。

腸内環境は3歳くらいの時点で決まり、その後は大きくは変化しないとされています。

腸活をしているときはいい状態でもやめたり、悪化することをすれば短期間で崩れます。

継続することが重要なので、美肌のためにも自分のできる方法からぜひ取り入れてみてください。

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