老化は遅らせられる?酸化と糖化を撃退して若々しさを手に入れよう!(酸化ケア編)
身体の老い方のペース(ペースオブエイジング)は個人差があります。
平等に暦の年齢はとるけれども、体の老け具合は人によって異なるというのです。
そして見た目が若い人は内臓や筋肉などの体の機能面も若いということが示されています。
外側からのケアももちろん有効で大切ですが、腸などの内臓や筋肉、脳のケアをして機能を維持させることがいかに大事かがわかります。
内側からのケアには「酸化」「糖化」「腸内環境」それぞれのケアが重要です。
今回は酸化についてお話ししたいと思います。
「糖化編」はこちらもご覧ください。
シミやたるみを引き起こす「酸化」
「酸化」は鉄のサビやフルーツが空気に触れて変色するのをイメージするとわかりやすいと思います。
人間は呼吸して酸素を取り込みます。
取り込んだ酸素の一部は活性化されて過酸化水素などの活性酸素となります。
活性酸素は免疫機能の向上や感染防御といった人体にとって重要な働きを担いますが、活性酸素が作られ過ぎたりそれを除去する力(酸化防御機構)が追いつかなくなったりすると、処理しきれなかった活性酸素が体内に蓄積され体に悪影響を及ぼします。
本来は体を守る働きなのですが、一部が悪さもしてしまうのです。
肌への影響も示唆されており、酸化が進むとメラニンが増え、シミの原因になったり、コラーゲンが破壊されてハリが失われたりして目に見える変化としても現れてきます。
糖化も悪化させる!悪魔の負のループへ
人間は、酸化に対して「活性酸素分解酵素」というものをもっていて体を守っています。
しかし、若いころは活性酸素分解酵素の働きで酸化ストレスを克服できた体も、特に40代を過ぎると活性酸素分解酵素が急減します。
酸化ストレスが蓄積されると糖化を引き起こし、糖化によって活性酸素分解酵素が減少します。
すると、さらに活性酸素が発生して酸化ダメージが進行する、という老化スパイラルが起きていきます。
酸化も糖化も別ものではなく、互いに影響しあう関係ですので、両者へのアプローチが望まれます。
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血中でコレステロールなどを運ぶ低比重リポたんぱく(LDL)が酸化ストレスによって酸化すると白血球に捕食され、その残骸が血管壁にたまって動脈硬化を引き起こして心筋梗塞などのリスクとなります。
すべてのがんに当てはまるかはまだ分かっていませんが、前立腺、大腸直腸、胃、肺、卵巣など多くの部位のがんにおいて酸化ストレスが関与していると報告されています。
このように直接的もしくは間接的にがん、糖尿病、高血圧、アレルギー疾患といったさまざまな疾病にかかわっている可能性があるといわれています。
酸化しない生活を手に入れる簡単ステップ
息がきれるような激しい過度な運動は活性酸素を増やすため、運動は程よい強度が理想です。
また、タバコの煙には酸化ストレスを引き起こす活性酸素や有害物質が含まれているため、喫煙を控えることで酸化ストレスを軽減できます。
アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドは酸化ストレスを高めるため、過剰摂取は避けるべきです。
人間は呼吸をしなくては生きていけませんから、酸化予防は少し難しいのですが、こういった生活習慣は工夫次第では酸化コントロールとしてできる対策です。
活性酸素を除去する作用のある抗酸化成分はビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群、カロチノイド(カロテノイド)、ポリフェノール類などです。
つまりこれらを多く含む食品を摂ることが酸化ストレスの軽減に繋がると言えます。
ビタミンC:
キウイ、イチゴ、トマトなど、ビタミンEを多く含むのはナッツ類や大豆などです。
カロチノイド:
カボチャや緑黄色野菜のほか、わかめやひじきなどの海藻類、えびやかになどの甲殻類にも多く含まれます。
ポリフェノール:
ブルーベリーといった食品のほか、緑茶や赤ワインなどの飲み物から摂ることもできます。
活性酸素を消去してくれるビタミンCやビタミンEを経口摂取し、スキンケアでは、皮膚にも入れてあげるようにしましょう。
なお、ビタミンCは活性酸素を消去すると酸化するので、酸化したビタミンCを還元してくれるビタミンBやグルタチオンというアミノ酸由来の酵素をあわせて摂ることも有効です。
まとめ
生活する上で「糖化」や「酸化」は避けられません。
わかりやすく体に悪いものをマイナスする、例えば過剰な糖分を控えたり、喫煙や飲酒を制限したりするだけでも効果が期待できます。
プラスの対策としては積極的に肌にいい栄養素を摂取すること。
抗酸化作用のあるビタミンB、C、Eやカルテノイド、ポリフェノールが含まれている食材を積極的に取り入れるなど、ちょっとした工夫をしてみてはいかがでしょうか。
老化が悪というわけではないですが、元気にいきいきと生きていったり、病気になってしまうのを未然に防ぐためにも日々努力したいものです。
次回のnoteもどうぞお楽しみに!
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