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ほんのささやかなことであっても、その優しさや愛は、さざ波のように広がっていって、身近な人を幸せにしていく。

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今は冬休み中なので
学校のお仕事は
ほぼほぼお休みです。

介護のお仕事は
1月3日から始まりました。

私がお休みの間に
施設内には
お正月の装飾が施されていて
廊下には
利用者さんが書いた書初めが
飾られていました。

ここでも
書初めをするんだなあ…

それにしても、Yさん達筆!

2学期最後に
子どもたちと一緒に
『正月』、練習したなあ…

そんなことを思いながら
利用者さんの書初めを見ていたら
ある出来事を思い出しました。

それは
2学期最後の習字支援の日の出来事です。

授業が始まる前に
教室前のホールで
何やらトラブルが起こったようで
2人の男の子が
泣きべそをかいていて
その周りを
数人の子どもたちがが取り囲んでいました。

事の成り行きを周りの子に説明する子
混乱している場を取り仕切る子
泣いている子の側に寄り添う子
自分たちで問題を解決しようと
それぞれが一生懸命でした。

「どうしたの?」
言いかけたその言葉を飲み込んで
私はしばらく
子どもたちの様子を見守ることにしました。

ふと見ると
泣いている一人の男の子の
後ろにだまって寄り添い
背中をトントンとしてあげている
男の子がいました。

ああ、この子は
辛い時悲しい時
身近な大人の人に
こうして寄り添ってもらってきたんだな…

そう思ったら
胸がいっぱいになりました。

その子は
習字にはそれほど興味がなくて。
授業だから、
みんながやっているから
仕方なくやっている
そんな感じでした。

でも、
でも、彼は
こんなステキな宝物を
もっていたのです。

私はこの子のことを
本当に何も知らないんだな
その時改めて思いました。


いつの間にか
トラブルもおさまっていて
それぞれが授業の準備を
始めていました。

彼のおかげで
私の心は優しさに包まれ
幸せな気持ちで
最後の授業に望むことが出来ました。

心無しか
クラスの雰囲気が
いつもより穏やかに感じました。

優しいエネルギーが
ふわっと
教室を包んだのかもしれません。

どんなにささやかことであっても
その愛や優しさは
さざ波のように広がっていって
身近な人たちを幸せにしていく…

振り返れば
色んなことがあった2学期でしたが
年の終わりの授業に
こんなにも
優しい気持ちにさせてもらえたことを
心から幸せに思いました。


もうすぐ3学期が始まります。

また子どもたちに会えます。
今からとても楽しみです。


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